朝活、朝トレ、朝ラー、朝ディナー、、、「朝」というフロンティアを開拓しよう。
2021年は、朝型生活が主流になりそうだ。
コロナで夜型ライフは中止を余儀なくされた。夜の接待はなくなり、ナイトライフは激減。家族と過ごす。自炊する。
ある記者は、食品スーパーが軒並み好業績だったことと比較し、「これまで外食は3割過剰だった。その分が自炊に回ったことがコロナで明らかになった」と記し、またある経営者は「飲食業のあるべき姿を取り戻せ」と語る。
確かに、自分もコンサルの現場を振り返ってみれば、コロナ禍中では、売上3割ダウン、というお店が少なくなかったと感じる。
夜はない。ならば、空いている朝はどうだ?
数年前から「朝活」と称した勉強会やスポーツトレーニングが各地で行われてきた。朝の読書会、朝の講和、朝の筋トレ、朝プール、朝の経営勉強会。。。夜がダメなら朝で、というシンプルな理由もあろうが、コロナによって社会的活動が朝にシフトしつつあるのかもしれない。
当地仙台では、古くから「朝ラー(メン)」の習慣が根付いている。早朝から農作業や市場での業務に携わる人々が少なくないからだ、と言われているが、歴史的詳細は知らない。多くの通勤通学前のビジネスパーソンたちの利用も少なくない。また、静岡でも、茶摘み作業が早朝にあって、その後「朝ラー」する、という習慣があるそうだ。
朝ラーで、グルメサイトを検索すると、各地で結構朝営業しているお店が見つかる。
たいてい1コイン=500円程度で楽しめるから、お客さんもさっときて、さっと去っていくから回転が早い。お店も、朝ラーは、名刺がわりの一杯、という位置付け。広告宣伝費にお金をかけるよりも、朝ラー500円で、と味を体験してもらうことで、リピータに繋げる、という広告費削減の意図もあったろう。なぜなら、これまでのライフスタイルとして、安い朝、ランチ普通、夜メイン+呑み、という食習慣が根付いていたからだ。
コロナでこれまでの「夜メイン」で稼ぐ、というビジネスモデルを変更せざるを得なくなった。
朝という市場の発見
(顧客をキャッチ) 朝ラーメンの需要発掘:21/3/1付日経MJ紙記事より
これまで朝といえば、立ち食い蕎麦屋、牛丼チェーン、ハンバーガー、コンビニのサンドイッチくらいの選択肢しかなかった。これまでの出勤時間前に腹の中に流し込めればいい、的な、ある意味乱暴な朝食でもよかった。
リッチな朝食が人気
また #朝ディナー と称して、本格フレンチ料理店「sio 」さんが朝の市場に参入し、しかも、朝の予約は完売中という。
朝のいい点は、アルコールが入らないことである。これから仕事、学校という時間だからだ。
これまで朝といえば、立ち食い蕎麦屋、牛丼チェーン、ハンバーガー、コンビニのサンドイッチくらいの選択肢しかなかった。これまでの出勤時間前に腹の中に流し込めればいい、的な、ある意味乱暴な朝食でもよかった。
緊急事態宣言が終了した後も、自炊など家庭で家族や友人と食事するスタイルが定着すると、朝をもっと健康的でリッチな食事に、というニーズも出てくる。
フレッシュな頭脳と気持ちで職場に臨むから、より朝食の食材も改善され、より健康的で美味しいものへ。食材も例えば、ブロイラーの卵やジャンクな朝めしから、特に、重要な経営決断をこなすトップ・マネジメント層は、フレッシュなフルーツや吟味された食材を使ったメニューや食事に改善されるだろう、という予感がする(というか、もう始まっている?)。
「安い朝→ボリュームランチ→夜メイン+呑み」という食習慣から「朝しっかり→ランチ軽め→夜は家庭で」という新しい食習慣が定着する(もう定着してる?)かもしれない。
朝ラー、朝ディナー、など多種多様な朝食が広がると、また、新たな「市場」が生まれ拡大しそうな予感だ。
ドラッカーは「企業の目的は顧客の創造」と述べた。朝という新しい市場を掴むのは、新しいビジネスセンスの持ち主だろう。わくわくする3月のスタートです。今日もよろしく!
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