「課題をどれだけしっかりと自分がやりきれるか」〜岡崎市和食店「魚信」さんコロナ禍経営奮闘記38
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今週も西田社長との定期的なミーティングが終わりました。先週末(10月16〜18日)は、これまでとは随分と景色が違ってきたような感じだったとのこと。実際どうだったのでしょうか?
西田さん「おかげさまで週末は本当に久しぶりに忙しく過ごさせてもらえまして、ほっとしました。ランチでも釜飯。夜も釜飯。普段なら一番出る「日替わり膳」よりも「釜飯御膳」が中心となり、炊いたご飯が余っちゃうという嬉しい誤算となりました」。
西田さん「岡崎プレミアム商品券をご利用のお客様が増えてきています。週末は、全体の2割ほどかな?当店はグルナビでGoToイート予約ができるのですが、そのポイント狙いのお客様は、本店よりも、「うおのぶ食堂」でのご利用が多い感じですね。やっぱり、若いお客様はクーポンとかポイントとか反応が早いようです。魚信本店はどちらかというと年配のお客様が中心なので、ご利用が戸惑っておられるのかも知れません。特に年配のお客様は、普段からコンビニのご利用が縁遠いし、さらに、ファミポートという機械を使うのも、そもそもパソコンやスマホから予約することも難しいって思っておられるでしょう。愛知県のプレミアム商品券もファミリーマートで発券することとなってるんですが、やっぱり運用が大変そう。プリントアウトで発券するのですから、時間もかかるし、時間帯によってはクレームにもなってしまいそうですね。もう少し県も行政も考えていただきたいところですね。
行政といえば、岡崎市は市長も変わりました。市議会議員も11人もの現職が落選するという大波乱の市会議員選挙になりましたね。
西田さん「びっくりですね。コロナで外出や行動が制限されていて、皆鬱積していたものがあったんじゃないかな。80億円のハコモノ行政なのか、弱者への目配りだったり、心のつながりだったり、経済も大切だけど、人として大切にすべきことを市民一人ひとりが考えて投票された結果なのかも知れませんね。
(うちにとって影響あるかって?)いやー変わりませんよ。職員さんも議員さんも宴会や宴席は禁止ですし、会社でも夜の店に行くときには上司の許可がいる、というところもあると聞きます。先月も市役所の職員さんらが出かけたところ、陽性者が出たとかで、職員さんも大変、お店も名前公表されて大変ってね。
罰するみたいに公表するの、辞めて欲しいですね、あっ、それを新市長さんにお願いしてみようか(笑)。冗談はともかく、コロナによって「変わらなきゃ」「変革しないと進めないんだ」って意識ですね。うちは、もともと団体様中心で忘年会と新年会で食べてたお店ですから。もうそういうのは無い、とスパッと切り替えて進んでいかないと、来年は店がない。将来もない。それほど変化することへの想いが強くなっています。
釜飯も、コロナでなければ始めてません(笑)
それから、今、岡崎商工会議所さんと相談している原田豆腐さんの「岡崎手作り豆腐」復活プロジェクトだってね、これもコロナじゃなかったらスタートしよう、なんて思わなかったもの。
岡崎から職人が居なくなる、仕事が無くなる、手寄せの豆腐が食べられなくなる。「豆腐って本当はこういう味だったんだ!」「本物の寄せ豆腐ってのは、こうなんだ!」って気づかせてあげたい。
いろんなことが見えてきて、コロナで食とは何か。外食の本来の意味ってなんだっけ?とかね。俺たち何にも考えてなかったな、とかね。そういうことへの危機感ですね。将来の子供たちに食文化を残していかなくちゃいけない、岡崎の食文化って大切じゃないの?忘れ去られてしまって、2度と手に入らなくてそれでいいの?それで、後世の岡崎人に引き継がないで、それで自分たちだけでいいの?工業製品のような豆腐食べてて、それでいいの?そんな責任感が生まれてます。まあ、そのために色々とやらなくちゃいけないことが山積みです。商工会議所からも言われましたよ「西田さん、お店も大変なのに、豆腐とか正気ですか?そんなことしてていいんですか?」って(笑)。
あ、そうそう。忘れてた!年末のお節、今年のお節は去年以上に力入れてますから、こちらはGoToイートキャンペーン対象なんで、お得に楽しんで欲しいですね。
西田さん「こなさなくちゃいけない課題や宿題が山積みです。あ、メルマガも出してないし!!ヤバい!」
忙しさが戻ってきたように感じます。西田さん今週もありがとうございました。
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