優秀な野球人たちが10年以上連続して失敗するドラゴンズの監督は「後家づくりの仕事」? 9月21日 “Widow-Maker” Positions 後家づくりの仕事
#9月21日 、土曜日。今週も3連休ですね。
今日の #ドラッカー365の金言 テキストは、『 #マネジメント -課題・責任・実践 』の32章 #経営管理者の職務と設計と内容
1974年版では、下巻 53〜55ページより
「後家づくりの仕事」とは?
2004年から2012年までAクラスだったドラゴンズですが、2020年を除いて2013年以降Bクラス(コロナ禍の2020年短縮シーズンで3位になったことがあります)、優秀な野球人が失敗し続けている中日ドラゴンズ。
もしかしてドラゴンズの監督職は、「後家づくり」の仕事なのかもしれません。
今日のテーマ:
#“Widow-Maker” Positions
#後家づくりの仕事
今日の金言:
#優秀な人たちが連続して失敗する仕事は後家づくりの仕事である 。
今日のACTION POINT:
#あなたの組織に後家づくりの仕事はないでしょうか 。
#組み立てなおすか廃止してください 。
ドラゴンズの過去10年の戦績は以下のとおりです。
10年間、4人の優れた指導者たちが関わってきて、Aクラスになったのは、コロナ禍の2020年短縮シーズンのみ(この年はCSなし)。結果的には、CSに最も遠いチームになっています。
確かに、2004年〜2011年まで指揮を取った落合博満氏は、3冠王3回獲った偉大なキャリアを持つ打者でした。ですが、彼の後にドラゴンズの監督となった優秀な野球人たちは、次々に失敗しています。
こう見ますと、ドラゴンズの監督は、「後家づくり」の職務のようです。
ドラッカーは、こう記しています。
すでに4人も失敗しているドラゴンズの監督職は、その職務内容を見直すべき時に来ていると思います。球団関係の方は、このノートなどご覧にならないとは思いますが、以下記事によれば、立浪氏は、ほぼ全権監督だったと言います。
この「全権」がアダになったのではないか、とも思えます。
かつての野球とは異なり、データが増え、戦略も多彩に、そして、体のケアから打撃・投手・守備・走塁の各技術もここ数年かなり向上しています。米MLBでもコーチングスタッフ数は年々増えており、大谷選手・山本投手が所属するLAドジャースには、技術指導のコーチだけでなく、データアナリスト、カイロプラクティス師などモチベーターなど多彩な人たちがチームを支えています。
そうした技術的なスタッフだけでなく、データ分析などのスタッフの指示によって1球ごとに守備位置の変更が行われる時代に、80〜90年代と同じ感覚で「来た球をガツンと打て」的な朴訥な野球のスタッフで対抗しようとしても、とても適うものではありません。
たとえかつてのスーパースターと言えども、彼が輝いていた時代とは、レベルが1段も2段も上がっています。MLBへ移籍しても活躍できるレベルの高い投手たちが150km以上の剛球と変化球で打者の弱点を攻める「投高打低」の時代、他チームよりも非効率なスタッフィングでは歯が立たない。そんな10年間なんだろうと思います。
そして、監督・コーチ職の設計を見直すこと、それが必要に感じたところです。今日からお彼岸の3連休です。良い週末となりますように。