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あなたの組織の研究開発はどんな戦略? 8月25日 Able Company: Research Strategy 総力結集型の研究開発戦略


こんちわ。
#ドラッカー365 を自分なりに解説している後藤です。

 中小企業向けに経営コンサルに従事しています。人を型にはめて、指示命令で業務遂行をさせる全体主義・共産主義式の経営方法に疑問を持ち、個々の人たちの潜在能力を発揮させて、コンサル先の組織全体パフォーマンスを上げるため、伴奏型で支援しています。生き生き働く人たちの笑顔を見るのが大好きです。

8月25日 今日の #ドラッカー365 のテーマは、
#Able_Company : (エイブル社)
#Research_Strategy (研究開発戦略)

今日から3日間のテキストは、1974年に発表された大作『 #マネジメント 』をケーススタディとして1978年に記された 『 #状況への挑戦 』のケース3 研究開発戦略と企業目的 1978年版 12〜16ページから、エイブル社、ベーカー社、チャーリー社という3社の製薬会社の研究開発戦略の違いから企業戦略を学びます。

エイブル社とベーカー社は大企業。チャーリーは中企業であるが、成長著しい企業。3社の共通点は売上高に占める研究開発費の割合がほぼ等しいということ。しかし、投資姿勢や戦略は三者三様。

エイブル社は、#総力結集型の研究開発戦略 をとっている。

 常に1つの分野を慎重に選定し、これに大量の資金を投入する。同社が研究開発で取り上げる分野は、馬だ大学の理論研究の段階で、ようやく技術の芽が出たばかりの分野である。(中略)エイブルがこのような方針をとっている狙いは、重要分野でリーダーシップを握り、支配権を確立し、これを長年にわたって維持していくためである。

同書12ページ

科学技術の力を利用して、いかに新しい事業を確立していくべきか、についてエイブル社は熟知しているのです。

 エイブル社は、特定の分野に基礎研究の段階から大量の資金を投入する。その分野で最高の人材を迎え入れる。他の分野にはまったく研究開発費を使わない。こうして同社は、重要な分野で早くから重要な地位を占める。このような総力結集型の研究開発は、リスクは大きいが見返りも大きい。

今日のテキストより

 エイブル社のこの戦略は、ビタミンに関する独創的な研究がはじめて公にされた1920年代に端を発している。エイブル社は、ビタミンの研究を行なっていたノーベル賞化学者たちを雇い、生化学者、薬理学者、医者を引き抜いてきた。そして数年のうちに、世界最大のビタミン剤生産会社になって、今日まで続いている。エイブル社は1930年代中ごろまでは、他の分野には目をくれず、ビタミンの開発と販売に専念した。

同書13ページ

 「これは!」という投資分野を定めたら、その分野で最高の人材を迎え入れるなど最大投資。製品化し量産する。重要分野でリーダーシップを握り、市場を長期支配するという戦略です。

要するに、長期的に市場シェアを握り、支配するためにどういう戦略をとるのか、が問われます。


去年のテキストはこちら↓

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