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6月12日 Management Education マネジメント教育

本日は 
#6月12日 、 そして、今日のテーマは、

#Management_Education

#マネジメント教育

#経験のまったくない人へのマネジメント教育は徒労に思われる

 私が理想としてきたマネジメント教育は次のとおりである。
 第1に、すでにある程度成功している人たちを対象とするものである。経験のまったくない人へのマネジメント教育は、徒労に思われる。
 第2に、企業、政府機関、NPOの人たちを一緒に教えるものである。
 第3に、現実の問題に取り組むものである。
 第4に、政治、行政、社会、歴史の問題にも取り組むものである。
 第5に、マネジメントやコンサルティングの経験豊かな人たちを講師陣に迎えるものである。
 第6に、定性的な問題、とくに組織外部の定性的な問題を扱うものである。

(「ドラッカー・インタビュー」『アカデミー・オブ・マネジメント・エグゼクティブ』誌収載)

ACTION POINT

#マネジメント・セミナーで学んだことを実際の仕事で使ってください

 今日のテキストは、『アカデミー・オブ・マネジメント・エグゼクティブ』誌、オンラインでは、2003年8月に公開された ”An interview with Peter Drucker“ の記事と思われます。未読のため、後日確認したいと思います。

https://journals.aom.org/doi/full/10.5465/ame.2003.10954665

 ドラッカーは、マネジメント教育についてさまざまな著書で触れています。
 例えば、1990年の『非営利組織の経営』において、人を育てることに優れていると評判の大手家具メーカー、ハーマン・ミラー社会長マックス・ドプリー氏との対談において2人が語った内容からキーワードを抜き出すと次の通りです。

 「組織本位ではなく人本位」「人を育てるのであって、仕事をどうこうするということではない」「人がすでに持っているものを伸ばすこと」「人の才能、可能性、強み、持っているものを引き出す」「(人の)可能性と現実を結びつける。リーダーたる者は、成果を上げる責任も負わされている」「リーダーに必要なものは、ビジョンです。未来志向でなければなりません。しかし、現実的でなければならない」「リーダーが約束すべきことは、機会の提供です。自己実現の機会です。働きがいのある共同体の一員になる機会です。意味あることに関わりを持つ機会です。何かの一因であることの機会です。」

『非営利組織の経営』42〜49ページ

同書では、次の有名なフレーズが記されています。

 「最初に考えるべきはリーダーシップではない。ミッションである。(中略)リーダーが最初に行うべきことは、全員が、ミッションを目にし、耳にし、それと共に生きることができるようにすることである。」
「リーダーシップとは行動である。」
「リーダーシップとは模範となることである。」
「皆がリーダーである。皆が責任を持ち、皆が行動する。皆が自らは何をなすべきかを考える。皆がビジョンを高め、能力を高め、組織の成果を高める。」
「ミッションとリーダーシップは、読んだり聞いたりするものではない。実践するものである。よき意図と知識を、成果を上げる行動へと転換するものである。来年ではなく、明日の朝、転換するものである。」

同書、50〜56ページ

 マネジメント教育は、リーダー育成、リーダー教育です。そして、読んだり聞いたりするものではない。実践である。

 ドラッカーが「経験の全くない人へのマネジメント教育は徒労だ」といった意味はなんだろう。

 彼は、フィードバック分析をしろ、と解いているのだから、自ら現場からのフィードバックを受けて学ぶことが先で、座学などの幹部教育をする前にしっかり現場で感じろ、それが先だよ、と言ってるように思います。

 彼の有名な言葉に「経営者よ、外を歩き回れ」(『未来企業』223〜229ページ)がある。流通チャンネルの変化、顧客がどこで、どのように買うかを知るためには、経営者自ら市場に出ていき、見聞き、体験するしか理解できないからです。「社内を歩き回り、部下に聞け」という助言はもう時代遅れ。社内に取り込んだ情報よりも、市場で何が起こっているか、を直接、自ら見聞きして知るしかない。

 まずは現場から学ぶこと。今日を変えていこう。愛を込めて。


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