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10月10日 Defining the Problem: An Example 間違った問題提起への正しい答え

10月10日 木曜日 今日の #ドラッカー365の金言 テキストも『 #経営者の条件 』、eラーニング教材『意思決定の要因』から。


今日のテーマ:
#Defining_the_Problem :
#An_Example (問題を定義する:ある事例)
#間違った問題提起への正しい答え

今日の金言:
#間違った問題提起への正しい答えほど修正の難しいものはない

今日のACTION POINT:
#このメーカーは何を間違ったのでしょうか

今日は意思決定において重要なことなど以下ドラッカーのコメントをいくつかご紹介します。

意思決定において、問題の明確化ほど誰も気にしないが重要なことはない。正しい問題提起への間違った答えは修正がきく。しかし、間違った問題提起への正しい答えほど修正の難しいものはない。

今日のテキスト

ヴェイルやスローンが行なった決定の一番重要な特徴点=効果的な決定を行なうための5つの原則:

(1)問題が一般的であり、そして、それは一定の法則ないしは原則を確立するような決定を通してのみ解決されうるということを、はっきりと認識すること。
(2)問題に対する解答が満足させられなければならない要件、つまり、<限界条件>をはっきりと定義すること。
(3)<正しい>解答は何かということ、すなわち、決定が受け入れやすいようにするために必要な妥協であるとか、適応であるとか、譲歩であるとかいったような事柄に留意する前に、要件を完全に満足する解決策はなにかということを考え抜くこと。
(4)決定それ自体のうちに決定を実施に移すための方策を組み入れること。
(5)決定の妥当性と有効性を、現実の成り行きに照らして検証するための<フィード・バック>を設けること。

同書、1966年版 227ページより

意思決定者が行なうべき4つの原則=2000年以上も前に、ヒポクラテスが医学上の診断のための原則として規定したもの。

(1)決まった型にはまらない事柄、あるいはなにか異常な事柄が起こりつつあることを示すような徴候はないかを、常に注意して調べる。
(2)与えられている説明が、観察された事柄をはたして十分に説明するものであるかどうか、そして、それらの事柄を全て説明するものであるかどうかを反省する。
(3)解決策がもたらすことを期待されている事柄ーたとえば、自動車事故をなくするといったことーを十分に把握し、そして、そのような結果が実際にもたらされるかどうかということを定期的に調べる。
(4)型にはまらないような事柄が見られた場合、説明が、十分に成し得ないような事象を見つけ出した場合、あるいは、その後の成り行きがごく細部の点においてでさえも、彼の期待したところから逸れたような場合には、彼は、再び元に立ち戻って問題を再検討する。

同書、1966年版 239ページより


「この場合、決定を下すことは本当に必要なのであろうか」と問うてみること。なぜならば、何も決定を下さないという今1つの道が常に存在するからである。(中略)ちょうど、良い外科医が不必要な手術をなさないのと同じように、意思決定者もまた不必要な決定を下すべきではない。

同書、1966年版 281ページより


決定を行動に移す際に明確な回答を与えることが必要な4質問:

(1)この決定に関して知らなければならないのは誰か。
(2)そのためにはいかなる行動が取られなければならないか。
(3)行動をとるのは誰か。
(4)行動をとらなければならない人々が所期の目的を達成しうるためには、その行動はどのようなものでなければならないか。

同書、1966年版 250ページより


“しっかりした法律事務所においては、法律学校を出たばかりの駆け出し法律家は、紛争の相手側の立場を支持する最も強力な主張というものを起草する仕事を割り当てられる。このことは弁護士が自分の依頼人のために主張すべき弁論を立案するという仕事に取り掛かる前になすべき最も利口なことであるばかりではなく(なぜならば、我々は相手側の弁護人もその仕事を十分に心得ていること仮定しなければならないからである)、これはまた、若い法律家にとって、最良の訓練法でもあるのです。この訓練法は、若い法律家に自分の主張が正しいと考える理由はこうであると言うふうに出発せずに、相手側も一応言い分があると考えている以上、どのような事実を知っており、どのようなことを考えており、そしてどのようなことが起こり得ると信じているのかを考えるべきだと言うことを教えてくれる“。

同書、1966年版 280ページより


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