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8月26日 Baker Company: Research Strategy 目的限定型の研究開発戦略
8月26日 土曜日。
儲かる #ドラッカー366
解説の後藤です。
中小企業向けに経営コンサルに従事しています。人を型にはめて、指示命令で業務遂行をさせる全体主義・共産主義式の経営方法に疑問を持ち、個々の人たちの潜在能力を発揮させて、コンサル先の組織全体パフォーマンスを上げるため、伴奏型で支援しています。生き生き働く人たちの笑顔を見るのが大好きです。
本日のテーマは、
#Baker_Company :
#Research_Strategy (ベーカー社の研究開発戦略)
起業や新規事業開発に研究開発、イノベーション戦略が不可欠です。昨日のテキストでは、大企業製薬会社のエイブル社の研究開発戦略が紹介されていました。
その戦略は次のとおりです。
エイブル社は、重要だ、と思う1つの分野に絞り込み萌芽の段階から積極投資し、リーダーシップを握り、支配権を確立し、長年維持する戦略を実施しています。
狙い:重要分野でリーダーシップを握り、支配権を確立し、長年維持する
研究選択:1つの研究分野を慎重に選択
投資:選択された研究分野にのみ大量の資金投入し、独創的な理論を生み出せるようなノーベル賞学者等最高の人材を雇い、研究に従事させ、時間をかけて、量産に移る
アウトプット:ほぼ100%市場に出す
投資タイミング:理論研究の段階で、ようやく技術の芽が出たばかりの時。
リスク:大だが、当たれば見返りは大きい
成功事例:ビタミン剤、サルファ剤、トランキライザー
今日は、もう1つの大企業製薬会社ベーカー社の戦略です。
ベーカー社の戦略は、エイブル社とは異なります。
多様な分野に投資し、それぞれの分野で医療の進歩に著しく貢献する優れた医薬品を生み出し、医療関係者の間に「標準薬メーカー」としての評価を確立するというのがベーカー社の戦略です。
狙い:それぞれの分野で医療の進歩に著しく貢献する優れた医薬品を生み出す
研究選択:最初は絞り込まない。研究分野は多様。
投資タイミング:基礎研究には手をつけない。その後の段階から作業にかかる
アウトプット:「標準薬」たりえるかなどの3つの基準で絞り込み、研究所が生み出す製品の2〜3割しか市場に出さない。NGにした研究成果は他社へ売却し、利益確保する。
リスク&利益:投資リスクの最小化。自社製品の利益に匹敵する特許収入を生み出し、医療関係者の間に「標準薬メーカー」としての評価を確立。
同じ製薬会社でもゴールが違えば、戦略も異なってきます。
また、研究開発戦略は、国家戦略とも関わるようになっており、個々の企業研究所のテーマも最近では有限な地球資源を元として「持続可能性」が考慮されるべきものと考えられています。
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