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そして母になる

2020/7/26 母になりました。

この日はスタクリの最終日。
ずっとお腹に向かって、「この講座を受けたいから終わってからなら生まれて大丈夫、もう少し待っててね」と声をかけ続けていた。

確かに生まれたのはこの日の夜、スタクリは終わっている。

でもまさか受講中に破水する想定はしていなかった…

しかし冷静に考えるとお願いごとは叶っている。話を聞いて待っててくれたのは間違いなかったと思うのです。すごいなぁ。
お腹の中でぎゅうぎゅうとするたびに、早く外に出たいのかなと思っていたので待ちきれなかったんだろうなぁ。

破水したのも、ちょうどヒトミちゃんが赤ちゃんや子どもの話をシェアしてくれた後。
赤ちゃんと分離してもエネルギーでホールドしてあげる話を聞いてなんだか大丈夫な気持ちになって、それやってみようとワクワクした後だったのだ。たぶんお腹に伝染した気がする。

病院に着いて、やはり破水が確定してそのまま入院に。夜勤の助産師さんに切り替わって、その方を見たときに「この人に任せきって絶対大丈夫だ」と直感した。

初産の陣痛は12〜14時間くらいと思っていたら陣痛はぐんぐんと猛スピードで進み、強まる痛みに心細くなりながら、うっかり遠出をしていた旦那さんの到着を待つ。

冷静に呼吸なんてできなくなり、「うーうー」と呼吸とともに声がでてしまう。
でも「痛いー!」とかは叫ばなかった。妊娠中にオンラインサロンで陣痛は「神通」だという話を聞いていたので、痛みが憎いものだとは思わなかったのだ。やっぱ痛いんだけどね。

赤ちゃんの頭が見えてきたころ旦那さんが到着。遅いよ!と言いながらも、手を握るとすごくすごく安心した。
痛みといきみとで呼吸が乱れて苦しくなりそうだったけど、助産師さんの声の導きと旦那さんの手の安心感で頑張れたなぁと思う。

でてくる時の痛みは鼻からスイカじゃなかった。生まれる頃の赤ちゃんの頭はグレープフルーツくらいの大きさなので、膣からグレープフルーツじゃんという感じだった。

元気な泣き声とピンク色の体をみてホッとする。赤ちゃんの体の拭き取りが終わって抱っこさせてもらった時の、どしっという感覚と暖かさは忘れないのだろうなぁ。

そして剥がれ落ちた胎盤とへその緒を見せてもらい、その美しさといったら感動だった。ありがとうと心の中で声をかけた。

だんだんと小さくなっていく子宮をお腹の上から触れながら、ありがとうと声をかける。子宮に対しての愛おしさが止まらない。触りすぎると後陣痛で痛くなるのだけどね。

伸びてシワシワになっているお腹や、もどっていくへその穴。自分の体が愛おしい。

母2日目、今日も1日頑張るぞ。