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ChatGPTと作文バトルしてみた-デジタルな振る舞いキャンプEssential ターム1

翻訳会社プロジェクトマネージャー2年目のDhukaです。
2024年に入ってから、「デジタルな振る舞いキャンプEssential」というリスキリング講座に参加しています。

ひたすらツールを"カチカチ"して12週間アウトプットを続け、一緒に受講している同期とのコミュニケーションや講師からのフィードバックをもとにスキルアップを目指す講座です。
第1タームの3週間では、架空のサービス等を考えてランディングページ(LP)を2つとECサイトを1つ、テーマに沿った内容の動画を1つ作成し、その他細かい課題を6,7個くらい提出しました。

その課題の中に、こんなものがありました。

ChatGPTでLPのメッセージを考え、アップデートしてみる

すでに別の課題で提出しているLPを、ChatGPTに作らせた文章でより魅力的なものにする、と読みました。

はい、意義あり。ChatGPTにそんなに優れた文章が作れるのか?
私は文章力にはそこそこ自信があるし、考案者である私が一番そのサービスのことを知っている(もちろん架空のサービスなので細かい部分は詰められていないが)。それで私よりChatGPTの方が上だと?

そういうわけで、無駄な負けず嫌いを発揮してChatGPTと作文バトルしました。



方法

①DhukaとChatGPTがそれぞれ作文する(Dhukaは課題で書いたものを使用)
②DhukaとChatGPTが互いの文章を比較・評価する
③(1)(2)の結果からDhukaがChatGPTについて考察する

⓪プロンプト

質問はこちら。

「日本にある海外のいろいろな国や地域の料理を提供するレストランを食べ歩くコミュニティのランディングページでメンバーを募集する宣伝文句を考えて」

そもそもこれがちょっと悪文かも

ただし、元のアイデアも上記の文もDhukaが作成している点、ChatGPTはLPのレイアウトを考慮しない点で、条件が一致しないことには留意する必要がある。

①作文結果

Dhuka

課題で提出した1つ目のLPのトップ

ChatGPT

コミュニティ名やメンバー特典まで考えてくれた

②比較・評価

Dhuka

共通点
・「日本で世界を~」の表現
・「旅」の発想
・問いかけ

相違点
Dhukaのみに見られる特徴:
・読み手との接点を示して興味関心を促している
・キャッチコピーなどの目を引く表現
ChatGPTのみに見られる特徴:
・ターゲットをあらかじめ限定している
・「美食」のアピール
・箇条書き

ChatGPT

「最初の提案」がChatGPTの文章、「二番目の提案」がDhukaのを指す。

長い・・・!

③考察と感想

作文について

ChatGPTの文章は構成がわかりやすい。コミュニティの概要→ターゲット層の明示→活動内容とCTAという流れを意識しているのが見てとれる。プロンプトに忠実に作成していると思われる。

単語の選択は、データ内のコロケーションによるものだと考えられる。「美食」と「食べ歩き」、「旅」「異文化」と「世界」は一緒に使用されることが多いのではないだろうか(調べてはいない)。

全体として、機械的ではあるが明確な文章構成で、表現は人間が書くそれと大差ない。「口福」などクリエイティブさすら感じられる。

比較・評価について

ChatGPTは、ChatGPT自身の文も客観的かつ的確に評価している。自我を持つ人間にとって、ここまでの自己評価は難しい(というか私は比較しかしてない、これは私のやり方が悪い)。

評価内容を見ると、言葉の意味だけではなく、それぞれの文脈においてどの表現がどのような効果を狙ったのかといった位置づけも理解しているように見える。

さらに、短所を述べるのに婉曲や譲歩を用いている。ChatGPTの中でも、好ましくないを指摘する際にはクッションを挟むことになっているのだろうか。総評では、アプローチの違いを理解した上で、それぞれどのような読者に向けた文としてより適切か述べている。波風を立てない結論だ。

ロジカルで網羅的な評価内容はもちろん、人間が評価を述べる際のいわば暗黙のルールまで守っていて好感度が高い。


・・・やりよるな。何より、これらをほんの数秒で作ってくるのが、ねぇ。

比較対象に含めてないけど、LPでは私も活動内容を書いているので、ChatGPTが指摘した私の文章の短所は実際はクリアできていると思うんですよね。

いやChatGPT相手に何張り合ってんだ私。
でもそれくらいChatGPTはよくできた文章を作れることがわかりました。あと私も体系的な方が書きやすい性質なので、なんとなく文章の雰囲気が似ている気が・・・。

でもChatGPTは私のように、悔しがって自分で文をブラッシュアップすることはできない(金子みすゞ風)。まだAIは「考える葦」ではないと思いたいです。
こういうオマージュとか引用とかも、AIはできるのでしょうか。できるんだろうな。

第2タームの最初の課題は、複数の生成AIに同じプロンプトを入れて比較するというものです。プログラミングも勉強します。未知すぎて楽しみです。

ところで、この記事も「デジタルな振る舞いキャンプEssential」の課題の一環で、付けるハッシュタグまで指定されています。受講者を同講座のPRに加担させているように見えますが、受講者の発信力向上も期待できるウィンウィンな戦略で大いに有効だと思うので、私は喜んで執筆します。


今日のテーマソング:


#デジタルな振る舞い #Essential #DeC #リスキリング

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