あなたは「妖怪」の存在を信じますか?
先日1月の対話会を実施しました。
本をしっかり読んでる方が1名だけで、私も含め、途中までだよ〜という方も、ちょっと知っている程度だよ〜という方もいらっしゃいました。
でも、「答えのない対話会」では、正直、最後まで読んでるかどうかは全然問題ではなくて、一人ひとりが発言してくださる、中村哲という人物から、何を感じるかな…どんな想像をするかな…と思ってくださる方が大切で、今回も例にもれず、みなさんとあーだこーだ、実際はわからないけれど、こんな感想を持つなぁ
と話していたんです。
中村哲医師は亡くなってしまったの、お会いすることは叶いません。でも、みなさんとお話していると、生き生きと中村哲医師が蘇ってくると言いますか、ちょっと近未来的なイメージですが、パソコンの前で、中村哲医師のホログラムが出来上がり、動き出すような、こんな思いやこんな行動をしていたんじゃないなぁというのがアリアリと思い出されるような、そんな感覚になりました。一人で読書しているだけでは、なかなか感じられなかったことです。
自分は語れる気はしないけれど、ちょっと他の人がどんな感想を持つのか聞いてみたいな、と思ってくだされば、嬉しいです。ぜひ、あなたの感想も聞かせてください!どうぞ、お気軽にご参加くださいね。
さて、突然ですが、あなたは「妖怪」の存在を信じますか?
昨年、水木しげる生誕100周年でした。
水木しげるの『のんのんばあとオレ』という漫画の中で、"のんのんばあ”がこう言います。
いるかどうかは分からないのでそこを結論づける気はサラサラないですし、分からないということに対して、語らないことや、理解を超えるものや不思議なものには意識を向けないということも可能です。
しかし、今月はちょっとそこへ意識を向けていきたいと考えています。
さらに、今は死というものが、見てはいけないものであったり、触れてはいけないものになってきています。ドラマですら、死の場面が描かれなくなり、どんどんと生と死が大きく乖離してきています。
しかし、水木しげるさんが生きた世界は「生と死が陸続きである」と鬼丸さんは言います。
私たちには想像力が備わっています。もし、自分たちの理解を超えたところに何かがあるとしたら…
見えないものから何を学ぶか。
生と死が陸続きであるときに、生がどのように輝くのか。
死とはいったい何なのだろう。
そんなことを、あーでもないこーでもないと考えられたらな、と思います。
鬼丸さんの紹介の音声もあります。
キンドル版ですが、このバージョンがおすすめ。
(文責:森本)