慕われる経営者
田舎出身の自分が、都内の会社を辞め
実家に帰郷した後、都内での仕事に復帰した際
お世話になった経営者のお話です。
関西出身のとても気さくな方で、当時の会社の社員数は50人程度
今まで自分がお会いした経営者の中で1番印象に残っている方です。
社員からの慕われ方は、今まで出会った事のある経営者の中で1番です。
※自分も慕っていた一人です。
その方が日常で行っていた行動の一つです。
社員の誕生日には、必ずプレゼントを渡していました。
飲みに行く際も必ず奢っていました。
会社のお金は使わず、必ず自分のポケットマネーから出していました。
これは、珍しいと言う一例ですが
社長宅はカギをしておらず、社員はいつでも来て良いと言われ、
実際にお邪魔すると、
飲食出身の社長が、自宅でご飯を作り
社員に自分の料理を振舞ったりしていました。
下手な飲食店より美味しかったです。
全ての社員が、社長宅に行った事が有る会社はなかなか無いのではないでしょうか。
理由を尋ねると
「自分が社長をやれているのは、社員みんなのお陰やから。
自分が住んでいるマンションもみんなが自由に使ってええんよ。」
とおっしゃってました。
こんな経営者が居る会社に勤めてみたい。
と思う方がいらっしゃるでしょう。
自分は、雇われた後グループの別会社に行く事となり、
詳しい事は分からないのですが
今は、会社の規模も小さく成り、この経営者の方もいらっしゃいません。
何か有ったのでしょうか。
実はこの経営者の方は、雇われです。
会社の経営が停滞していたり、上手く行かなくなった場合
グループの別の上層部の人間が代わりに経営者として任命されます。
実際、降格されマネージャーになられていました。
想像するに、経営は芳しくなかったと判断できます。
そして、会社を退職され、
個人でお仕事をされるようになりました。
勿論、人当たりは良く、横のつながりも多く、
慕われる人でしたので、個人でのお仕事は順調のようです。
では、
そんな慕われている経営者が居なくなった会社はどうなるでしょうか。
全ての社員が、この方を慕っていました。
その反面、この方が居なくなり、
当時の社員は全て別の会社に転職しました。
つまり、会社の展望や事業に関して共感をしている社員は居らず 経営者のファンが仕事をしているという状態だったのではないでしょうか。
自分が思う経営者は、会社の事業を成長させ 自社の価値や利益を伸ばしていける人だと思います。
人として魅力的な方ですが 経営者として考えた場合、どうでしょうか。
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