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2年連続の京都マラソン、あれからどれだけ成長した?

1年前のレース中、膝を故障して地獄の痛みに見舞われた苦いフルマラソンデビューとなった京都マラソン。
そのリベンジの機会がついにやってきた!と思いきや、実はそういう気分でもない。

当初の目標であったサブ5はすでに11月の福知山マラソンで雨天ながら達成してしまったし、じゃあ次はサブ4.5!と簡単に宣言できるほどそのステップは甘くない。
という訳で、最低限サブ5をこなしつつエイドやらマラソン自体を楽しんだりイーブンペースもしくはネガティブスプリットを実践できたら…なんて漠然と考えていた。

練習期間

福知山マラソンからの約3ヶ月間は波が大きかった。
何もモチベーション低下とかそういう話ではなく、年始から新潟、2月頭には北海道と長めの旅行が詰まっており空白期間が続くのにあまつさえ飯がうまくて体重がまずい。
それでも月間走行距離は一応100km以上をキープしており、年末時点でハーフ練習の自己ベストを更新する2時間切りを記録するなどむしろイケイケな状態であった。

garminと連携したアプリTATTAで統計管理

他に変わったことといえば、やはりシューズ。
福知山マラソンの即売会で入手した2足を練習ごとに履き分けているのだが、それぞれの違いもはっきりと感じられてなかなか面白い。

Nike Air Zoom Pegasus 41

初めて履いたとき、まるで昔から慣れ親しんできたかのように馴染むその履き心地に惚れた。
以前のウェーブライダーと比べると多少サポート重視に感じられるが、プニプニとしたソールの反発も心地良い。
今回の京都マラソンではこちらを着用した。

adidas Adizero Boston 12

グラスファイバー搭載の反発が強く、いつもの感覚でランニングするとペースがキロ当たり20秒も縮んだりして、例えるなら電動自転車のアシストを思わせる独特の推進力がある。
主に平日夜の短時間ランやハーフマラソン以下のタイムチャレンジの際に着用しているが、これでもエリートランナーの間ではカーボンプレート搭載シューズの練習用、ジョグ用にされるというのだから奥が深い。

前日

時は飛んで大会前日のおこしやす広場。
去年が金曜仕事終わりの駆け足受付だったため、ゆっくり回るのはこれが初めて。

開場すぐの行列

ステージのトークショーを聴きながらスポンサーブースを覗ける配置になっているのが良かった。
物販では本番で摂取するジェル含め新たに試したかった補給食を安く仕込んだり冬場の練習にもってこいなビーニーも購入してホクホク。
締めに屋台エリアで京都在住当日よく通ったラーメンを食べて存分に満喫することができた。

森井勇麿選手トークショー
StePスポーツ物販
あいつのラーメンかたぐるま

帰宅後は戦利品のひとつであるモルテンのドリンクミックスでさらにカーボローディング。
普段は価格が高く敬遠しておりこの度初めて導入となったが、普通においしく飲みやすかったので今後の補給事情に向けても良い収穫だった。
胃の中でゲル化して腸へエネルギーを届けるってどんな感じなんだろうか…

戦利品たち
モルテンドリンクミックス320
とろみのある和菓子みたいな砂糖味?


当日

そしていよいよ大会当日。
昨年同様に雨予報は早朝のうちに止み幸先良し。
最高気温も14℃とのことでかなり理想に近い条件なのでは。

今年の整列はたけびしスタジアム
その最後尾から

昨年はサブトラックからのスタートだったが、今年は前年の記録を踏まえてギリギリメイントラックへ前進して整列。
時期的に11月の福知山マラソンの記録は使えなかったものの頑張りが評価されて形に出てくるのは素直に嬉しい。
オープニングセレモニーを間近で見届けて、8分遅れでいざスタート!

今回の目標はあまり明確にしていなかった。
福知山に引き続きサブ5はクリアしつつ、今まで清々しいほどにポジティブスプリット逃げ切り戦法に頼ってきたのでイーブンペースもしくはネガティブスプリットの実戦練習ができればな~と思い、前方のペースメーカーに追い付いてからゆっくり走る作戦を取ることに。

前回と全く同じコースな訳だが、大学生活と社会人4年間を過ごした京都の街は何度走っても飽きない。
土地柄か京都サンガのユニフォームを着ているランナーが多くサポーター同士励まし合っているような場面が見られて微笑ましいし、市街地から桂川へ抜けて景色がガラッと変わる所で「オォ~…」と声が上がったりするのが趣深い。まさに山紫水明。

7km

嵐山を通過して上り基調が本格化してくる地点で5時間ペースランナーを発見。
集団に合流させていただきおよそ7:00/kmペースでしばらく走行していたのだが、つい身体もあったまってきた頃で気が逸ってしまい追い抜いて先行することに。
それでもペースは6:40~7:00/kmの範囲でセーブできているので問題ないと判断した。

途中で地域の人々や学生の応援にハイタッチしたり楽しんでいると早くも20kmを通過。
体感ではそこそこ余力を残せていたのだがここでペースランナーに追い付かれる。
あれっ?と思いつつ、後半の自分の頑張りに全てを託して道中のエイドも満喫していた。
前回はタイムを必死で追求していたので混雑回避で見逃していたということもあり、ある意味これもリベンジ。

20km
姫千寿せんべいと京ばあむ

京都府立植物園を抜けて鴨川河川敷に入り30km。
膝はまだまだ大丈夫だが筋肉に多少ダメージが溜まってきた。
この時点でネガティブスプリットは無理そうと判断し、なるべくイーブンに留まろうと7:00/km強で耐える。
細い河川敷の道で渋滞が起きると少しだけ歩き脚を伸ばしてまた走り出す。

35kmの京都市役所ではまた嫁と母が応援に駆けつけて来てくれており、コースのサイドでしばし立ち止まり話しながらストレッチ休憩を兼ねていた。

37km

ここからゴールまでは前回ケガでトラウマとなったエリア。
膝は最後までもちそう…ただ筋肉がもうパンパンで本当にきつい!
時計を見てサブ5までの貯金を逆算し、脚攣りだけは回避するようにゆっくり進んでいく。
ケガしてないだけ前回より全然マシで、終盤のアップダウンもしっかり感じながら走り、痛みもひっくるめて全部楽しめたと思う。

平安神宮に入る前に十分な休みを挟んで、最後はちゃっかりジョギングでゴール。

記録

無事サブ5達成で前回のリベンジクリアとなったが想定していたよりギリギリのタイムとなってしまった。
福知山マラソンのときは途中雨に降られたりもしたのに成績が低下ということは、それよりコースが険しかったのかペース配分を誤ったのか…
何より、今シーズンの至上命題であったサブ5をすでに福知山で達成してしまっていたので、メンタル的に「何としてもタイムを切る!」というのと「最低限これくらいで良いか」とではここぞというときに差が出る。
それはそれでコース、応援、エイドを気負わずにエンジョイできて良い体験となったが、つくづくマラソンというものは己と向き合うスポーツなんだなぁと改めて実感した。

となると、来シーズンはいよいよサブ4.5を目標に掲げるべきか。
自分の地力と身体を考慮するとなかなか高い壁に思われる。
月間走行距離は50kmほど追加、体重も69kgからさらに減らして適正体重に近付ける必要があるだろう。
ここまでゲームや間食を思う存分両立してきたがそろそろ比率を考え直す頃合いなのかもしれない…
まぁ、なるべく断腸せずとも良い塩梅に効率的な練習ができるライフスタイルを模索していきたい。切実に。

来シーズンは、抽選に縁があれば、平坦で記録の出やすい大会なんかも選んで出場してみたいと思う。

それでは、次のシーズンまで再びのんびりランニングとジム通いに戻ります…


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