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【和訳】アーティストは何を聴いているの 수민(SUMIN), Slom編
2021年9月、コラボアルバム『MINISERIES』のリリースに合わせてSUMINとSlomが影響を受けた13曲について語っている「아티스트는 뭘 듣니 SUMIN, Slom편 (アーティストは何を聴いているの 수민(SUMIN), Slom編)」を日本語に訳してみました。
・YOU CAN MAKE IT / DJ KAWASAKI
Slom: DJ KAWASAKIは当時の日本のソロ・ハウスシーンを盛り上げたアーティストです。私自身、幼い頃にMP3でたくさん聴きました。一度聴いてみるのをおすすめします。
・Whisper (Want My Luv) / Patrick Paige II, Allen Love, Durand Bernarr, Steve Lacy
SUMIN: ベーシストによるアルバムの中で最も親しみやすいと思います。ベースという楽器が上手く中心に据えられており、脇役から抜け出した主人公のような、親しみやすく作られた音楽なので選びました。グルーヴなどの面において、最近影響を受けているアーティストの音楽です。
・Think Twice / Jay Dee, J Dilla
Slom: 曲が収録されているアルバム全体にもこの曲自体にも言えることで、J Dillaが好きな人には分かることなのですが、今現場(01:31) で流れているような音楽のリズムがあるじゃないですか、その根幹となるアーティストです。フルアルバムが初めてリリースされるので、その基礎となるものを選んでみました。この曲をぜひ聴いてほしいです。
・時間がない / KIRINJI
SUMIN: この歌は思っている以上に多くの方が知っていて、中にはこの曲がシティ・ポップだと語る方もいます。私たちは基本に忠実な人たちが好きなのですが、KIRINJIは長い間日本で基礎のしっかりとした音楽をやってきたと思っています。これを選んだことを意外に感じられるかもしれませんが、チェックしてみて欲しいです。
・miss you / m-flo, melody, 山本領平
Slom: 言う必要もないくらいの名曲ですよね。数多くのどんぐり (昔の韓国のSNS Cyworldで自分のページのBGMなどを買うために使われた通貨) をかっさらっていった稀代の名曲です。
SUMIN: それで終わりですか?
Slom: 説明もいらないくらいなんです。我々のアルバムの外観に大きな影響を与えたJ-POP、その時代の代表的な曲を選んでみました。
・Cure / Moonchild
SUMIN: 実はカフェでコーヒーを飲んでいたら偶然かかっていた曲なのですが、エロいですよね。歌詞とか関係なく、楽器の構成や空間の使い方…これらが私たちの好きな楽器の集合体?である気がします。
・Hey / We Are KING
Slom: この曲はケンドリック・ラマ―の2枚目のアルバム『Section.80』に収録されている「Chapter Six」という曲でサンプリングされていたのを聴いて初めて知ったものなのですが、間奏と言えばいいのでしょうか、ボーカルを使って歌詞よりも曲の雰囲気を前面に押し出すような編曲がとても印象的です。我々のアルバムにもSUMINの声が楽器のように使われた展開された「OO」という曲があるので、参考にしながら一緒に聴いてみるのをおすすめします。
・Sweetest Somebody I Know / Stevie Wonder
SUMIN: 私には表現できない曲の美しさのある?曲です。スティーヴィー・ワンダーのアルバムを聴くといつも感じるのですが、その中でも絶対に五本指の中に入るくらいに非常に美しい、聴く度に妙な気分になる幻想的な音楽なので選んでみました。
・FREE / Sweet Robots Against The Machine
Slom: Towa Teiのプロジェクトですね。彼の「FREE」はSUMINのおすすめで初めて知った曲なのですが、もともとMarcus Millerの「FREE」という曲があって、それを渋谷系のUKガラージスタイルで再解釈したものです。かなりエッジが効いていて、こまごまとしていてかわいい感じもあります。
・LABEL / NoahsArk
SUMIN: NoahsArkは韓国のバンドで、私は彼らとすごく仲が良いです。NoahsArkのアルバム、特にこの曲は精巧でありながら親しみやすいように演奏しているところがよく表れていると思ったので、大胆にもおすすめします。
・The Facts / Afta-1
Slom: 初めに自分のサウンドを作り上げていったとき、かなり参考にしたアルバムです。私の音楽が好きならば、このアルバムをぜひ一度聴いてみるとどこからそのインスピレーションを受けたのかが分かると思います。
・I'm Confused / Bill Wurtz
SUMIN: この曲だけでなく、このアーティスト自体が醸し出す雰囲気とウィットと言えば良いのでしょうか。最近では珍しい独特な感じがあるので選びました。
・Rollercoaster / Skream, Sam Frank
Slom: このトラックリストを完成させないといけないとき、どの曲を入れようか迷いましたが、大学入りたてのときに本当にたくさん聴いた曲を選びました。その年よく聴いた曲、2012年によく聴いた曲の一つだったので選んでみました。一度聴いてみてください。