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お盆はいつも不戦敗

オリンピックも終わり、いよいよお盆休みだ。
新幹線も電車も道路も混んでいるし、街は人で溢れかえっている。

田舎に帰省している人や海外に行っている人も多いはずなのに、なぜこんなに混むのか不思議で仕方ない。
中には家にこもっている人(私みたいな人)や普段通り働いている人もいるだろうに。
連休は在宅を一切禁止する!なんて条例が出る世の中だったら、どれだけ人で溢れかえるのか想像もつかない。


✳︎
私は刺激に反応してしまいがちで、人混みがどうも苦手だ。
ゴールデンウィーク、お盆、年末年始の期間はサバイバルだ。
わっさわっさとした環境に身を置くと人酔いはするし、声や熱気が脳にダイレクトアタックしてきて、あっという間にHPを奪われる。

休暇中はお気に入りのお菓子を用意して、家で読書しながら過ごすに限る。
日頃読めない本を読んだり、一向に減らない積読を少々消化したりできて、有意義な時間だ。


✳︎
テレビでよく取り上げられるようなイベントや場所(ディズニーランドや花火、音楽フェス、フードフェスなど)は興味がないし、お金をもらっても行きたくないのが正直なところだ。
(炎天下なら尚更)

そういった場所に飛び込んでいける人、そして混雑をものともせず楽しい思い出とともに帰還する人が私には勇者に見える。
「殿、よくぞご無事で……! 」と事態が収まってから駆けつける、さえない家臣の気分だ。


✳︎
しかし人混みに弱い私でも、疲れを承知で行きたいなと思う場所もある。
たとえば美術館、デパートの催事場、文学フリマなど。
ただ体調をベストコンディションに持っていかないと身がもたないので、うまく会期に調子を合わせなければならず、機会を逃すことが多い。
何度、涙を飲んだことか…!


とはいえ、今までイベントに全く行けなかったわけではない。
夏限定のアートアクアリウムに行ったり、国立新美術館のミュシャ展に行ったりもできた。
花火大会も浴衣を着て行った。(一生分の花火体験をしたと思っている)


✳︎
心から行きたい!と思うものに参加できるように、ここぞというときの力を日頃からとっておかねばな、と思う。
そのためには、絶対しなくてはならない用事以外はうまく配分して、キャパオーバーにならないようにするのが大事。


行けないけれど興味のある集いはTwitterを通じて、その空気感のお裾分けをもらうことにしている。
なんて便利な時代なんだろう。
クーラーの効いた部屋で寝そべりながら、今日も私はまったりとタイムラインを眺めている。

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