カフェの店名あれこれ
スタバにいたときのこと。
おばあさまとその娘さんと思しき2人組が隣の席にやってきた。
娘さんがオーダーしにいくらしく、
「何飲みたい?」と聞き、
おばあさまが「紅茶、レモンで」と答えていた。
スタバにレモンティーはないだろうなぁ。
レジで案の定「当店でレモンは取り扱っておりません」という店員さんの声がした。
しかし、さすがはスタバの店員さん。
お客さんの好みを聞き、代わりのドリンクの提案をしていた。
その2人組が会話で「スターバックス」と何回か言っていて、日頃身を置く空間に新鮮な風が通った気がした。
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私は「スタバ」という言葉に慣れすぎているんだな。
生活に馴染んだ言葉は、略称が自分の中でほぼ正式名称と化す。
逆にあまり利用しないお店は長くても正式名称で呼ぶ。
チェーン店名の一例を挙げると、こんな感じ。
スターバックス→スタバ
マクドナルド→マック、マクド
ケンタッキー→ケンタ
ミスタードーナツ→ミスド
モスバーガー→モス
タリーズ、ドトールなど、もともと略しようがない店名はシンプルだ。
初めて行く人も「タリーズ」、常連さんも「タリーズ」。
エクセルシオールやカフェドクリエはなんて略すんだろう?フレッシュネスバーガーは?
まだわからずにいる。
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略称って店舗をつくるときに予め想定しているものなのだろうか。
「略して〇〇って呼びやすくない?」
「よし、親しみやすい!それにしよう!」
と、命名ポイントのひとつになっていたらおもしろい。
カフェやケーキ屋さんの店名はフランス語由来のものが多い気がする。
聞き慣れない、見慣れない店名って、こちらとしては覚えにくくて少し戸惑う。
人から紹介されても、おすすめされたのはなんてお店だっけ?ってすぐに忘れるから、すかさずスマホにメモする。
長い横文字に弱いというだけなのかもしれないが。
でも発音しやすく覚えやすい店名ばかりになったらつまらない。
複雑な名前の裏には、創業者や店長さんの願望やこだわりがあるのだろう。
ショップカードを眺めながら、これなんていう意味だろう…と思いを馳せるのも好きだ。
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それはそれとして、店名をどうしても覚えられないときはどうするか。
わたしの場合、覚えるのを諦める。
そして苦肉の策で、そのお店の特徴を通称として使うことにする。
マスターがひとりで経営している喫茶店は、「おじいさん珈琲」、カフェスペースの一角でお花を売っているお店は「お花のカフェ」といった具合に。
場所で「〇〇駅の紅茶のお店」とか、外観で「赤い屋根のケーキ屋さん」などと呼ぶお店もある。
家族間ではだいたい通じるから問題はない。
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この季節、駅から近いカフェに行くことが増え、必然的にチェーン店に足繁く通うことになる。
涼しくなったら、少し奥まったところにあるカフェを新規開拓するのも良さそう。
友人やTwitterの相互さんから紹介してもらったカフェにも行ってみたい。
心ゆくままにお散歩できる秋を待ちながら、今日もカフェの情報収集に明け暮れている。
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