安寧日記|1/1〜1/4
1/1(Wed.)
子供のころほどではないが、年明けの朝は特別だ。パジャマに寝癖姿の普段とは違い、着替えを済ませ、しゃっきりと食卓につく。
母がつくってくれる八つ頭とお雑煮が元旦の楽しみだ。八つ頭の「ほくっ」と「ねっとり」の間の何とも不思議な食感が好き。
この時期以外、スーパーに並んでいるのを見たことがないけれど、常に置いてくれてもいいくらい。
お雑煮のお餅は、溶けるチーズのような柔らかいものが好みだ。よって、私のお椀のお雑煮だけスープが濁っている。
祝箸で嬉々として食べ進める私。
にっこにこだね!と父に言われ、写真を撮られた。
2025年の記念すべき1枚目が、伸びたお餅を齧っているすっぴん姿になってしまって、不本意である。
母の手料理を食べるのは数少ない機会だから、いくつになっても嬉しいに決まっている。
1/2(Thu.)
スタバはじめ。
店内が暑いくらいだったので、迷わずフラペチーノを選ぶ。
飲んだ瞬間、ラベンダーの香りが鼻を抜けていく。
あと2週間のうちに何回飲めるだろうか。
帰り道でルームウェアの福袋とタオルを手に入れた。
文具コーナーでも出会いが。
今日はカフェ読書が目的だったので、無欲の勝利といえよう。新年から幸先の良さを感じ、足取り軽く家に向かう。
お店の主張が強い紙袋は、静かな街並みには溶け込まなかった。
1/3(Fri.)
駅伝の復路を観る。
今回も青学の底力を見せてもらった。1年で1回きりの箱根にかける思いはテレビを通して、こちらにも伝わってくる。
襷を掛けて懸命に走る彼らは若く、輝いていた。
箱根駅伝のあとは毎年、優勝チームの舞台裏が放送されるけれど、すべてのチームに語り尽くせない苦労があったのだろうなと思う。
1/4(Sat.)
近場に出かけるも、人が多く出ていて、電車がぎゅうぎゅう詰めだった。
「お荷物お身体、強く引いてください!」の言葉を聞くのは、OLのとき以来かもしれない。
空も陸も混んでいて、商業施設も混んでいて、
日本の人口が倍になったと錯覚しそうなほどだ。