上手な「しつもん」はコミュニケーションの肝 語学力とは関係ありません
JICA海外協力隊の雑誌「クロスロード」7月号で、ganas編集長・長光大慈へのインタビューが掲載されました。ライターの海原美帆さん、編集長のホシカワミナコさん、ありがとうございます!
(いつもながら、ganasとかかわりのある人たちの記事も同じ7月号にちらほら)
掲載していただいたのは「いま、読みたい電子書籍」というコーナー。ganas編集長が紹介した一冊は「しつもん仕事術」(松田充弘、日経BP社)。
途上国と30年以上かかわってきて痛感するのは、その国のことを知る、その国の人との距離を縮めるのに欠かせないのは「質問力」。これは、記者が取材する際に必要なスキルにも通じます。
コミュニケーション力は大事とはよく言われますよね。ですがコミュニケーション力ってふわっとしていて、何をどう意識すればいいのかわかりにくくないですか。そこでganasが提唱するのが「質問力」です。
質問には、知りたいことを尋ねるだけでなく(これも深いですが)、相手との距離を詰める、自分の活動に協力してもらう、一緒に何かのプロジェクトをやる道筋を作る――などといった効果もあります。
記事は下からお読みいただけますのでぜひ。ちなみにganas編集長がクロスロードに取り上げていただいたのは今回が3回目。
■ウェブサイト(記事はスライド11の左側)https://www.jica.go.jp/.../202407/pdf/crossroads_2024_07.pdf
■楽天の電子書籍版(無料です)https://books.rakuten.co.jp/.../ab16d1c551b8337aaaff4.../...
この夏に、アジア、アフリカ、ラテンアメリカで「市民ジャーナリスト」になって「質問力」を鍛えてみませんか? 質問力のすごさ、意義が実感でき、また必死に取り組めば質問力もアップします。
今年の夏は「市民ジャーナリスト」に! 東南アジア/ラテンアメリカ/アフリカで取材してみませんか?
https://www.ganas.or.jp/news/20240604gmc/
・日本語で質問(取材)にチャレンジしたい方!
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南米のコロンビアが一押しです(取材の通訳兼ヘルパーは日本語ができます。スペイン語でもOK)。
・英語で質問(取材)にチャレンジしたい方!
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タイ、西アフリカのベナンにお越しください(取材の通訳兼ヘルパーとは英語でやりとりします。コロンビアでも英語はOK)。実践的な英語の練習にもなります(片言の英語でも問題なし。ただし準備は必要です。英語がちょっとできると世界は劇的に広がります)。グローバリゼーションがますます進んでいく時代、英語でのコミュニケーション力(質問力)は必須のスキル。
・難民に質問(取材)したい方!
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コロンビア(ベネズエラ難民)とタイ(ミャンマー難民)がおススメ。世界ではもはや74人に1人が難民です。難民といっても、置かれた環境はさまざま。そうしたリアルを知らずして、難民は〇〇だ、と決めつけるのは奇妙ですよね。
・アフリカの農村で暮らす人に質問(取材)したい方!
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ベナンでは農村に泊まり込んで取材します。サブサハラ(サハラ砂漠以南の)アフリカでは人口のおよそ58%がいまも農村にいます。農村を知らずしてアフリカは語れませんよね。
・先住民に質問(取材)したい方!
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コロンビアにどうぞ。コロンビアには、先住民の世界が広がる「先住民保護区」があり、ここでも取材する予定です(普通は中にすら入れません)。コロンビアの違った顔を知ってください(これもまたコロンビアなのです。まさにganasが言う「複眼の視点」!)。
・ブードゥー教のリーダーに質問(取材)したい方!
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ベナンはブードゥー教発祥の地です。ブードゥー教は怪しい? 人間は知らないものを怪しいと思うものです。無知の知。
・お金があまりかからないところで質問(取材)にチャレンジしたい方!
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タイにはLCC(格安航空会社)がいくつも飛んでいます。アジアの場合、円安の影響は巷で言われているほど深刻ではありません(ビジネスをやるわけではないので)。ただし航空券は早く買ったほうが安いです。また円安はしばらく続くとの見方が大勢ですので、円高に戻るのを待っていたらどうなるのでしょう(そもそも戻るかどうかはわかりません)?
・みんなが行かないマイナーな場所で質問(取材)にチャレンジしたい方!↓
コロンビアとベナンですね! 海外在留邦人の数(2023年10月1日時点)を調べると、コロンビアは1264人、ベナンにいたってはたったの65人。タイは7万2308人で世界5位です(都市別では、バンコクは5万1407人で2位)。ちなみに海外在留邦人の総数は約129万人と、いまや日本人の1%が海外で暮らす時代! ただ海外在留邦人は2019年の約141万人をピークに右下がりです(それまでは一貫して右上がり。参考までに1989年は約58万人)。
・プログラムの前後に別の国にも足を延ばしてみたい方!
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コロンビアとベナンは直行便がありません。このため他の国を経由できるメリットがあります(街中に行ってもいいですし、空港でのトランジットだけでもOK)。コロンビアの場合、最もオーソドックスなのはメキシコ。メキシコシティを1日探索するだけでも楽しいですが、郊外にはピラミッドもあります。また、ベナンに行くにはさまざまな経由地があり、エチオピア、トルコ、モロッコ、カタールなどが代表的です。
以下、プログラムの詳細です。この夏は「質問力」を上げていきましょう!
【〆切7/16】急増するミャンマー難民を取材しよう!『Global Media Camp in タイ』参加者募集
【早割7/20】アフリカの農村で泊まり込み取材しよう!『Global Media Camp in ベナン』参加者募集
【〆切7/31】難民・国内避難民・先住民を取材しよう!『Global Media Camp in コロンビア』参加者募集