ヘンな顔~ごっこ
かすかな思い出なんですが、子供時代の遊びの中で、「ヘンな顔する」というのがあって、そういうことを最初に始める子に、私はとても憧れていたのを思い出します。
大抵は元気な男子だったけど、ときどき元気な女子もいて、彼らはみんなの注目を浴びていたし、それが楽しくって仕方がないって風でした。
エナタイプ2の子どもは他者の注目を求めるがゆえにピエロ役を演じることが多々あるようですが、もしかしたら目立ちたがり屋さんの3かもしれないし、一概には特定できないですね。
ただどちらの場合も、その行動の背後にあるのは、「私は愛されていない」という感覚だったりするわけで、私が注目したいのは人格の固着がはじまる根本の部分です。
自分に注意を向けてみると、そういう「明るく元気な子」に憧れていた私は、まったく正反対で、からだも弱く、無口な子どもでした。
でもそれは決してないものねだりではなく、自分の本質的なものを取り戻したいという感覚だったと思うんですね。
小学校6年生のときに慢性盲腸炎になって、かかりつけのお医者さんが「切ってみる? ときどき元気になる子がいるらしいよ。」と言ったので「うん!」と言って手術を受けたら、ほんとうに元気になったのにはびっくり!
それまでほんとうに軟弱だったのが、外で遊べるようになったので、日焼けはするは、短距離でいい成績出すわで、相変わらず鉄棒は苦手だったのですが、ひとまず他の子どもたちに混ざって運動できるようになったのです。
でも、無口は変わらず、大人になってもかなり長いこと、自己表現は苦手でした。
まず大人になるにつれて、「ヘンな顔~」ができなくなっていくんですよね。
同時に「ウソの顔」が上手になっていくから、ますます私の本性・本質からはかけ離れて行って、もうどうやって戻って良いのかわからなくなる。
本質に働きかけるワークの第一歩は、「ヘンな顔~」ができていた子供時代の自然な力を認識することからですね。
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