自己イメージの解放
エナタイプを紐解き始めると、「良くわからないなぁ。。。もう何だっていいや!」となるときがあります。
私は私のことを十分知っているし、そこにどんな人格の固着があろうが知ったことじゃない。ほっといて!
「私は私のことを十分知っている」ーーこれはエゴの声明です。なぜならエゴは変わりたいなんて思っていないのですから。このままがいちばん。変わりたいですって? そんなのはめんどくさいだけ。
あるいはどこからともなくやってくる「変わらないといけない」という声に反応していただけで、いやいやそんなの本気じゃないっすよって場合もあったりします。
でも実際には、私たちは自分自身のことを良くわかっていないのです。それを認めるというのが最初の大切な一歩だと思うなあ。
不思議の国のアリスの中に興味深いセリフがあります。
森の中を行くアリスはチェシャ猫に尋ねます。
「どの道を行けばいいの?」
「どこへ行きたいんだい?」
「わからないわ。」
「じゃあ、関係ないね。
どこに行くのかもわからないなら、どの道を行っても同じことさ。」
まず自分のエナタイプを認識することは、「どこへ行きたいのか」を”ひとまず”特定してみることに等しいです。その道を進んで行くうちに「ここではない」という感じがやってきたら、また別の道を見つけることができます。
「どこへ行きたいのかわからない」にしても、あなたの魂はどこかに向かおうとしている。だからこそ、エニアグラムに関心を持ってみたり、何となく私を解放してくれそうな、あれこれのツールを追ってみたりしているんじゃないのかしら?
そしてチェシャ猫の言葉は深いです。
どの道を行っても同じーーなぜなら道は続いていて、どの道を行こうがあなたはいずれどこかに到達する。つまり、ウロウロしながらも、いずれは核心に向かい、真の<私>に出会うのです。
<私を知る>ことで、これまでの固定したセルフイメージが緩んで行きます。それがほんとうの自由なんですよね。
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