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気持ちよく晴れた秋分の日、北九州市北部の高塔山山頂からは、関門海峡を越えて飛んでくる「ハチクマ」の姿を見ることができた。 本州から飛び立ったハチクマはこの後、長崎の五島列島を通り、中国やマレー半島を経由して越冬地の東南アジアへと向かう。 1万キロにも及ぶ長い旅路の始まりだ。 大空を音もなく悠然と飛翔する姿は逞しく、気高く、そして美しい。 ゆったりと風に乗り左右に揺れながら進んでいくその姿は、まるで大空の中を歌いながら散歩でもしているかのような優雅さを湛
メジロの大好物は花の蜜。メジロの舌はくちばしよりも長い。蜜を吸いやすい構造になっている。流石だ。最近投稿した椿や梅の写真を撮っている時にも、そこにはいつもメジロがいた。花の写真を撮りに来たつもりが、いとも簡単に主役の座を奪われる。ヒヨドリも蜜が好きだが、警戒心が強く、人影を見るとすぐに遠くへ行ってしまう。その点メジロは蜜を吸うことに没頭してくれるので撮りやすい。先日、河津桜を見に行くと、そこでもやはり主役の座はメジロに取って奪われた。 寒緋桜と並んで早春に開花する河津桜は
九州南部巡り旅③ カモメとの1時間にわたるランデブーを終え、熊本港に到着。ここから有明海に沿って南を目指してひた走る。鹿児島市内に行く前に立ち寄っておきたい次なる目的地は鹿児島県出水市だ。ここに毎年1万羽を超えるツルが越冬のために飛来するとのこと。鹿児島に来たからには是非見ておきたい光景だった。 その前に、途中で出会った別の話題を一つ書いておきたい。 熊本から出水に向かう道すがら通りぬけたのは熊本県内の八代や水俣の街。時々横目でちらりと見える有明の海は、フェリーから見た
九州南部巡り旅② 後ろ髪を引かれるような思いで長崎を出発し、次なる目的地鹿児島市へと向かう。途中どうしても寄りたい場所が一箇所あった。鹿児島県出水市だ。しかしながらここでのことは次回の投稿記事に書きたい。その前にもう一つ投稿したい話題がある。これは当初まったく予定外だった。それは有明海のカモメである。 長崎から出水へ向かうルートをナビで検索すると、一旦佐賀まで戻り、諫早湾の外側をぐるりと廻って熊本経由で鹿児島に向かうという、ほとんど高速道路を走るだけのルートが表示さ