ワンキャリア組織の「エンドユーザーファースト」についてエンジニア目線で考える
みなさんこんにちは!
ワンキャリアでデザイナー・エンジニアを担当している牧野(X:@tmakiciii)です。
ワンキャリアには「エンドユーザーファースト」というコアバリューがあります。これは創業以来一貫して徹底されてきた文化で、ワンキャリアのサービスにおける競争力の源でもあります。今回はワンキャリアの開発チームと「エンドユーザーファースト」の関わりについてご紹介します。
はじめに
エンドユーザーファーストとは?
「実際にサービスを使う方(エンドユーザー)の立場を最優先に考えて意思決定する」という、ワンキャリアのコアバリューです。
ユーザーにとって、真に価値のあるサービスを提供することを目指しています。
なぜ開発者にとって、エンドユーザーファーストが大事なのか?
エンドユーザーファーストは
エンドユーザー
ビジネス
開発者自身
のそれぞれに良い影響をもたらし、「三方よし」に繋がります。
■エンドユーザー目線
満足度の高いサービスを利用できる🙌
使いやすいサービスを利用できる
■ビジネス目線
ユーザー満足度が高まることで、サービスの競争優位性につながる
ゆくゆくは事業の長期的な成功につながる
最終的にはワンキャリアのミッション「人の数だけ、キャリアをつくる。」の実現につながる🎉
■エンジニア目線
シンプルに、人の役に立つものをつくれるのは嬉しい!✨
自然とスキルアップの機会が生まれる
開発のしやすさではなく、エンドユーザーを第一に考えてプロダクトゴールを設定します。そのため、今の自分の技術や知識だけでは対応できないことも出てきます。このギャップを埋めるために新しい技術・アプローチを学ぶことは、エンジニアとしてのスキルアップにつながります。
ミッション実現・事業成長に貢献できる力が、自身のキャリア形成につながる
技術力に裏打ちされた「ユーザーにとってより良い」提案ができる人は貴重な存在です。これはユーザー目線に立てるエンジニアにしかできないことです。
エンドユーザーファーストの実例
実例①: エンドユーザーファーストな機能開発
2024年3月、ワンキャリアの会員登録フローをリニューアルしました。
これは、学生さんが使いやすいようにするため、開発チーム(プロダクトマネージャー、デザイナー、エンジニア)が力を合わせて取り組んだプロジェクトです。
■使いやすい仕様・デザインにこだわりました
プロダクトマネージャー・デザイナーが学生さんへのユーザーインタビューを重ね(その数14回)、ユーザー目線で使いやすい仕様・UIを追求しました。
■エンジニアからもバシバシ提案を上げました
開発を担当するエンジニアからも仕様・UIについて積極的に提案を出しました。
スクショはそのごく一部で、実際にエンジニアの提案によって改善された部分は(列挙するのを諦めるほど)たくさんあります。
■学生さんの就活をサポートする機能を盛り込みました
会員登録中に入力したプロフィールをもとに、簡単にエントリーシート(ES)を作成できる機能を追加しました。
この機能は、より自然な文面になるよう社内のデータエンジニアと連携して開発しました。
リリース後、SNSで学生さんの喜びの声を見つけた時、開発チーム一同は沸きました!
実例②: エンドユーザーファーストなシステム設計
2024年8月にサービスの共通基盤「ワンキャリアID」をリリースしました。
これは認証基盤の機能変更で「いかに既存ユーザーの体験を損なわず、新しい認証基盤に移行してもらうか」が論点でした。
当初、開発チームはシステムとセキュリティの観点から、既存ユーザーの移行体験を簡単にするのは難しいと考えていました。
しかし、ユーザーの負担を減らすためにシステム設計を見直しました。その結果、より手数の少ない、シンプルな手順で移行できるようになりました。
また機能リリース時にも、ダウンタイムがなるべく短くなるように工夫しました。
ワンキャリアIDは3サービスに跨る認証基盤ですが、リリース時期(8月頭)は学生さんが就活真っ只中なこともあり、なるべく短時間で切り替えが終わるようにシステム設計を変更しました。
実例③: エンドユーザー理解を深めるアクション
ユーザー理解を深めるために、自らユーザーに会いに行くエンジニアもいます。toB向けサービスの開発チームリーダーは、ユーザーである人事担当者を知るためにカスタマーサクセスも兼任しています。
■実際に行っているカスタマーサクセス業務
サービス利用開始時のオンボーディング
利用企業へのセミナー開催
利用企業から各種質問をいただいた時の回答 など
また社内の人事にもサービスを使ってもらい、週次ミーティングやSlackにて密にニーズを吸い上げています。サービス開発からユーザーサポートまで行うエンジニアは珍しいですが、ワンキャリアではこのような働き方も可能で、ユーザー理解のためのアクションを応援する文化があります。
「エンドユーザーファースト」な開発を支える仕組み・文化
仕組み
開発前:ユーザーインタビュー
大きな機能を開発する際は、まずプロダクトマネージャーやデザイナーがユーザーインタビューを行い、ニーズや使いやすさを検証します。
これにより、エンジニアもUXを担保した機能だと納得して開発できます。
開発着手時:バックログリファインメント
開発を始める前に、開発チームでバックログリファインメントを行い、開発の背景や仕様について共有し、議論します。
機能の背景にあるユーザーの課題についても、開発メンバー全員で理解を深めます。
このタイミングでエンジニアから仕様・デザインに対するフィードバックが出ることもあります。
リリース前:動作確認会
機能リリース前に、開発に関わったエンジニア皆で動作確認会をします。
ユーザーシナリオを通じて操作し、利用者目線で違和感がないかをチェックします。
文化
納期より品質を重視
納期よりも品質を重視します。
この共通認識があるため、開発現場からも積極的に提案を出すことができます。
もし提案がユーザーにとって本当に必要なものであれば、納期や仕様を見直します。
本質的な「そもそも」を重視
役割や立場に捉われず、全員が「エンドユーザーに良いサービスを届ける」という本質的な目的に向き合っています。
エンジニアは、エンドユーザーファーストを実現するための(時には難しい)オーダーを実現するために尽力します。しかし、エンジニアも決まった仕様・デザインをただ受け取るだけではなく、ユーザー目線に立った提案を積極的に出します。
エンジニア、プロダクトマネージャー、デザイナーが同じ方向を向いて開発を進めることで、迅速にユーザーに価値を提供できます。これはワンキャリア開発チームの強みです。
※ こちら の記事で紹介されている「新卒エンジニアでもビジネスに対して挑戦できる」ことも本質を重視する文化の表れです。
ユーザー理解に向けた挑戦・染み出しを推奨
ワンキャリアでは、ユーザーを理解するための行動を積極的に推奨しています。
プロダクトマネージャーやデザイナーが行うユーザーインタビューで得られた情報は、エンジニアにも共有されます。
また、企業向けのお客様を理解するために、営業チームやカスタマーサクセスチームから情報を得ることができます。希望すれば、商談に同席したり、ビジネス職と兼務したりすることも可能です。
さいごに
ワンキャリアの開発チームは、プロダクトマネージャー、デザイナーも一丸となって「エンドユーザーファースト」な開発に取り組んでいます。
「エンドユーザーファースト」の文化は創業当初からありましたが、開発組織も拡大してきて、仕組み作りの面ではまだまだ発展途上です。今後もより使いやすく価値のあるサービスを提供できるよう、以下の取り組みをしています。
確度高く開発する
ユーザーインタビューの仕組みを整備・改善して、ニーズ探索と検証をよりスムーズに回せるようにしています。
スピーディーに開発する
迅速にサービスを提供できるよう、スキルアップに向けた取り組みを積極的に行っています。詳しい取り組みは 以下の説明資料を参照ください。
ワンキャリアでは一緒に働く仲間を募集しています。
「ユーザーへの価値提供にチーム一丸で取り組みたい!」
「ユーザーに求められるサービスを追求する中で自分も成長したい!」
という方は、ぜひ一度お話を聞きに来てください。
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