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初開催!SRE Kaigi 2025に参加して得た学び
みなさんこんにちは!
ワンキャリアでソフトウェアエンジニアを担当しています渡邉(X:@PwatanabeMiki)です。私は2023年の10月にワンキャリアに入社し、現在は「ONE CAREER CLOUD 採用管理」の開発チームのフロントエンドとSREを主に担当しています。
先日SRE Kaigiに参加したため、当日の様子をお伝えしようと思います!
SRE Kaigiとは?
SRE Kaigiの公式ページより:
SRE Kaigi 2025は、「More SRE !」をテーマに開催される、SREを中心として知見の共有と参加者との交流を楽しむ技術カンファレンスです。
今年が初めての開催となったSRE Kaigiでは主にSREのキャリア、セキュリティ、オブザーバービリティ、platform engineeringなどのトピックに関する登壇が行われていました。登壇以外にもスポンサーブースを回ったり、他のエンジニアの方と交流したりと活発なカンファレンスでした。
会場の雰囲気
会場は1階と地下1階で構成されており、複数の登壇が同時に3つのルームで行われていました。
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メインホールのステージはこのようになっていました。また、スタンプラリーを完成させて景品くじを引いたり、休憩スペースで無料の指圧体験ができたり、おでん・たこ焼き・クレープを食べれたりもして賑やかな空間になっていました!(私は残念ながら指圧は体験しませんでした笑)
おいしいお昼ご飯も提供いただきました!
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登壇を聞いて得た学び
今回私は以下の登壇を拝聴しました。
株式会社ニーリー:SRE, 開発, QAが協業して挑んだリリースプロセス改革
KINTOテクノロジーズ株式会社:実践: Database Reliability Engineering ~ クラウド時代のデータベースエンジニアの役割 ~
株式会社ココナラ:SIEMによるセキュリティログの可視化と分析を通じた信頼性向上プロセスと実践
株式会社Datachain:ブロックチェーンR&D企業におけるSREの実態
グーグル合同会社:信頼性を支えるテレメトリーパイプラインの構築
Findy 株式会社 & GMO Flatt Security株式会社:横断SREの立ち上げと、AWSセキュリティへの取り組みの軌跡
株式会社ナレッジワーク:2週に1度のビッグバンリリースをデイリーリリース化するまでの苦悩 ~急成長するスタートアップのリアルな裏側~
どれも素晴らしい発表で学びも多かったですが、特に印象に残ったのが株式会社ニーリーさんの「SRE, 開発, QAが協業して挑んだリリースプロセス改革」の発表でした。
ニーリーさんが月に2 ~ 5回の低頻度リリースとデプロイ時の40%ほどの障害発生率をどう改善したかという内容でした。
リリース頻度の増加と安全にデプロイするために様々な取り組みがなされていましたが、その中でも開発中のプルリクエストごとに作成できる専用クラウド環境が興味深かったです。
ワンキャリアでは、一度にリリースする変更をできるだけ細かく分けるようにしています。そうすることでユーザーへの影響を最小限に抑えることができるからです。また、壊れた変更をリリースした時でも、どのPRが原因になっているかがわかりやすくなります。
しかし、この手法も良いことばかりではありません。PRごとに本番環境へリリースすると、PRごとにリリース前の検証環境での動作確認が必要になってきます。クラウド上の検証環境が1つしかないと、複数の開発者で順番に利用する必要があります。
課題は多少違えど、ニーリーさんの取り組みは勉強になりました!
ニーリーさんの登壇資料はこちら
他にも、ココナラさんのSIEMを使ったセキュリティログ分析で信頼性を向上した話も学びが多かったです。SIEMとは(Security Information and Event Management)の略で、組織のIT環境におけるセキュリティ情報とイベントを収集・分析・管理するためのシステムです。
ココナラさんは、SIEM on Amazon OpenSearchServiceを使って実践しているWAF(Web Application Firewall)と、ELB(Elastic Load Balancing)のログの分析方法やセキュリティモニタリングの運用フローについて紹介されていました。また、登壇を通してセキュリティエンジニア×SREの連携など、「サイトの信頼性を向上する仲間との信頼性」を高めて取り組むことの大切さを学びました。サイトの信頼性を向上するためには、セキュリティエンジニアに限らず仲間との協力が大事だなと非常に共感しました。
実際に私がSLOの監視体制の構築をリードした時も同じことを実感しました。サイト信頼性に関わる仕組みや文化創りをSREチームだけでやり遂げるのは非常に難しいです。関わるメンバーと密に連携して一緒に創ってこそ、その取り組みが信頼性向上につながると思います。
ちなみに、以前私がDatadog Summit Tokyo 2024で登壇した時の参加レポート
に詳しく書かれているのでぜひご覧ください。
ココナラさんの登壇資料はこちら
最後に
初開催となるSRE Kaigiでたくさんの登壇者から学びを得ることができた上に、参加していた他のエンジニアの方々とも話すことができて非常に楽しい時間になりました。
次回も開催するとのことなので、来年も参加しようと思います!
「人の数だけ、キャリアをつくる。」
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