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「Makuake」にプロジェクト掲載するフローをシステムから効率化するOEチーム

アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」を運営するマクアケの開発組織では、プラットフォームとしての「Makuake」の他に、プロジェクトを掲載するにあたっての各種手続きを効率化するシステムも開発しています。このシステム開発を担当しているOEチームに、マクアケの開発として提供できる価値や、マクアケならではのプロセス改善の難しさなどについて話を聞きました。

システムでオペレーションを改善するために社内外の様々なユーザーに向き合うのがやりがい。

―まずは自己紹介をお願いします

渡久山:新卒でサイバーエージェントグループにエンジニアとして入社し、マクアケには2020年に転職してきました。社内オペレーション基盤構築などを進めたのち、CTO室Field CTOを経て2023年10月から専門性執行役員として各チームの技術面のサポートを行っています。

木下:総合系コンサルティングファームに新卒で入社して、そこからエンジニアに転職しました。マクアケには3年前に入社して、渡久山さんもマネージャーとして管轄していたOEチームのリーダーを2023年の10月から任せてもらっています。

―OEチームが担当する領域について教えてください

渡久山:OEチームのOEとは、Operation Engineeringの略で、「Makuake」のサービス内で発生するオペレーションフローを技術の力で改善することをミッションとしています。

「Makuake」ではこれまで世の中になかった新しい製品やサービスのプロジェクトが公開されていますが、公開に至るまでにはプロジェクト実行者側・マクアケ社内側双方に多くのプロセスが発生します。下の図は「Makuake」で掲載するまでのステップを図式化したものですが、OEチームではこの図のオレンジ色枠内のプロジェクト実行者・マクアケ社内で行っている各オペレーション改善に向けた開発を行っています。プロジェクト掲載のお問い合わせから掲載開始までの一連のフローがスムーズに進むようにステップごとに改善を行っているイメージです。

IR資料より https://ssl4.eir-parts.net/doc/4479/tdnet/2109423/00.pdf

木下:社内でも、キュレーター(プロジェクト実行者とやりとりしプロジェクト公開~応援購入の最大化に向けて伴走する)、プロジェクト法務(プロジェクトの審査を行う)などそれぞれの部門ごとに対応業務が分かれており、いろいろな部署とすり合わせをしながら進めています。

例えば過去には、掲載前のオペレーション周りの整理として実行者向け管理画面上にサクセスガイドをリリースしました。プロジェクト公開までの流れや管理画面の操作方法などをヘルプページのような形で公開・編集できるものです。これにより、操作方法がわからないと実行者からキュレーターへ問い合わせが入ることが減り、スムーズなプロジェクト掲載のサポートが実現できました。また、管理画面の機能がアップデートされたり、フロー変更が発生した際にはキュレーター側で直接内容を編集できるようになっており、開発がサポートしなくても更新できる仕組みになっています。

一般的なECサイトとは異なり、「Makuake」に掲載するためには審査が複数回あるなど手続きが複雑なため、ステップがわかりやすいようにしたり、システムでオペレーション改善できる部分を作り込むなど、今度もさらに改善を進めていくところです。

ビジネスフローの改善にコミットする為、基盤開発系は担当を分けた組織体制

―MPMSについて教えてください

渡久山:社内と実行者を繋ぎ、より快適なプロジェクト進行を実現するために開発を進めている次世代の管理画面サービス群のことで、Makuake Project Management Systems の略です。「Makuake」がサービス開始してからの10年間でモノリスに積み上げられて複雑に絡み合ったシステムを整理し直し、アーキテクチャの土台の部分から組み立てなおそうとしています。

以下の図にある実行者向け管理画面とMakuake管理画面の2つのサービスを開発しており、これに共通する土台部分をMPMS coreと呼んでいます。

「『Makuake Night』エンジニア登壇!マイクロサービスへの挑戦を語る」イベント開催レポートより

―基盤づくりとオペレーション改善の両軸を進めるのはかなり難易度が高い業務ですね…!

渡久山:まさにその通りで、基盤系と業務改善系という明らかに異なるミッションを同時に追いかけるのは難しいため、現在は基盤系のMPMS Core業務改善系で担当を分けています。

MPMSの開発が始まった段階では、基盤系の開発に専念していたのですが、開発が進む中で1つのチームで掲載オペレーション改善に繋がる機能開発にも向き合うようになっていきました。

木下:ビジネス領域の改善とプラットフォーム改善の双方をチーム全体で追っていくのは、バランスの取り方が難しかったですね。開発として着手すべきことを後回しにせざるを得なかったり、優先順位のつけ方などの部分でもどかしさがありました。

現在は担当が分かれたことで、よりビジネスに向き合った掲載オペレーション改善の部分に集中し、ユーザーに向けた機能改善の話をより具体的に進めることも出来るようになっています。

―MPMS開発ならではの難しさはどんなところにありますか?

渡久山:新しいものを作ったら終わり、というものではなくて、既存のシステムやアプリケーション、SaaSと連携しながら良いオペレーションを構築していく必要があるところがMPMSならではですね。運用フローまで考慮した開発を進める必要があるのが難易度が高いので、常に試行錯誤しています。

新しい商品やサービスを生み出すマクアケならではのフローをより分かりやすいものに

―リーダーとしてOEチームへの想いを教えてください

木下:OEチームは実力のある人が集まっているので、自分が引っ張っていこうというよりは、それぞれの良さが上手くまわるように徹していこうと思っています。

リーダーになる前に半年間育休を取っていたのですが、戻ってきたときに以前と比べてやりたい事を具体的なアクションに落とし込むことが出来るチームになっていると感じました。

今は自分自身が業務でエンジニアリングに時間を割くことは減りましたが、リーダーとしての役割を果たしていくことで、メンバーみんなで更に大きな価値を世の中に提供していくチームにしていきたいと思っています。

渡久山:木下さんはメンバーとして一緒に働いていた頃から、今と同じように開発によってビジネスをよりよくしていくことに目が向いていて、また成果を出すことに関してもチームを主語において考えることのできる人だったので、信頼してリーダーを任せられていると思います。

※マクアケエンジニアの育休取得のお話はこちらもご覧ください。


―チームとして今後目指していることを教えてください

木下:現在開発しているMPMSを、マクアケならではのオペレーションの特殊性や強みを活かしていけるシステムにしていきたいと考えています。課題は山のようにあるのですが、解決することで提供できる価値の高い課題を見定めて、一番良い解決手法をもっとエンジニアからも発信できるチームにしていきたいです。MPMSによって、プロジェクト管理の効率化や、アタラシイものやサービスを売るために必要なプロセスの複雑さの解消が実現できるように日々頑張ってます。 

掲載までにかかる時間や、ひとつひとつのステップにかかっている時間を指標としており、数値に基づいて問題を洗い出し、ユーザーヒアリングなどをしながら仮説を立てて、どうやったら改善できるかを開発側とビジネス側と一緒になって話し合っていく、を何度も何度も繰り返しています。マクアケの中でも特に開発とビジネスサイドの距離が近いチームなので、実行者さんが使いやすい管理画面にするにはどうすれば良いか、という共通スタンスを基にビジネス側と一緒になって改善を進めています。職種は違っても実行者さんが使いやすいものにしたいという想いは同じなので、双方意見を出し合いながら進められています。

―これからどんな人と一緒に働きたいと考えていますか?

渡久山:以前の基盤を作らないといけないフェーズから、今はビジネス側の課題を解決して成果を出すことを求められるフェーズに変化しています。OEチームの扱う領域は、表に目に見えるものではなくて裏側の仕組みをスムーズにしたり、プロセスを改善する部分なので範囲が広くて難しい部分が多いです。そこに情熱を注げる方ですと、仕事をすごく面白く感じられると思います。

木下:業務系のアプリケーションやサービスに関わってきた人にとっては楽しめる仕事だと思います。サービスに関わってきた方で、より価値のあるプロダクトを作りたいのに作り切れていないというもどかしさを感じている人だったり、課題をより本質的に改善していくことをしたいと思っている方と一緒に働けたらいいなと思います。

一緒に働く仲間を大募集中です!

いかがでしたか?現在、マクアケではエンジニアを募集しております。
少しでも興味を持っていただいた方は、是非カジュアル面談でお話しませんか?お気軽にご連絡ください!

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