RaspberryPiとUbuntuでEPICSはじめました #1
この記事は、EPICS(Experimental Physics and Industrial Control System)の初学用にまとめた記事です。
概要
EPICSの詳細な説明は省きますが、「実験物理学と産業用の制御システム」の名前の通り、大規模な実験やデバイス制御用の分散制御システムの構築に使用するフレームワークです。インストールしたらすぐに使えるアプリケーションではなく、インストール後に制御機器と繋ぎデータの受け渡しができるように設定が必要ですが、Host側とGust側が共にEPICSに対応していればLANに接続して設定することで簡単にデータの受け渡しが可能です。難しい通信処理とかソースコードを書くことなく使えるのがメリットです。
とは言うものの、初学+日本語環境において、正直インストールも難しいです。
他サイトは理解している、またはクリーンインストールすることは目的としておらず、学ぶには非常に困難なのでUbuntuでクリーンな状態からのインストール手順をまとめました。
epicsなんて使う人は博士か学者か技術者くらいしか現場はいないでしょうが、用途は多彩で複数機器の制御も遠隔操作も可能なので他に使わないのはもったいない。無料の間に・・・。
参考と引用
詳しくは、開発元のArgonne国立研究所のHPを見てね。
旧HPもありますが初学者にとってとても分かりにくいです。
日本語ではKEKさんの情報サイトがあります。正直この3つのHPを見ればインストール可能ですがUbuntuについての記事はなさそうなのできっと役に立つはず。
かなり参考にさせてもらいました。
環境の説明
EPICSは、一般的に言われているクライアントとサーバーの役割があり、ホスト側のサーバーに相当するのが、IOCs(input/output controllers)、ゲスト側クライアントに相当するのがOPIs(Operator Interfaces)と呼び、それぞれ制御機器、PCを複数LANで繋ぐことが可能です。
本記事は、次のことを行います。
・RaspberryPi3へEPICSのインストールを行いIOCの設定を行う
・Hostからデータを受け取れるように、WindowsやMacからOPIが使えるようにApplicationのインストールと使い方を説明します。