Diaper Pickup Service
桜が咲いて4月が始まり、私の妊娠もラストスパートに入りました。時が過ぎるのはなんと早いのでしょうか。3月は、妊娠後やベビーグッズのリサーチ、収集に忙しくあっという間にfiscal yearを過ぎてましたね。
自分が妊婦になってからというもの新しいことを感じ、知識を得ることができたのは一生ものでこの機会をくれたパートナーとお腹の子に感謝してもしきれません。
体のこと赤ちゃんのことなどいろいろ学んだのですが、ベビーグッズのことも一から勉強しました。その中でも驚いたのが、カーシート!これって、expiration date(使用期限)があるのを皆さん知っていましたか?
自分の生活にエコな習慣が身についてからは、赤ちゃんグッズでもリユーズできるものはなるべく中古で購入しようとリサーチしてきたのですが、どうやらカーシートには使用期限なるものがあり、メーカーにもよるのですが、大体6-10年で切れます。そして、一度事故をした車に使用していたカーシートは、メーカーからも固く再使用はしないようにと警告されています。
なので、カーシートは新品で、ほかのグッズは日本人コミュニティーの先輩ママさんから譲ってもらったり、FacebookのローカルMarketPlaceで安く譲ってもらったり。
アメリカは特にここ6カ月で物価がどーんと上がり、職も失ったので、リユーズをすることは家計にも地球にも優しい、一石二鳥!!
すべてを新品で購入するとなると、5000ドルは最低でもかかると思うのでそれの1/4でそろえることができそうです。自分たちのエコな信念に沿って、達成できたことがこんなにもハッピーで充実感があるものなのか!と、大学に合格・卒業した時以上の達成感。これからもReuse精神で邁進していきたいと思います。
さて、今回のタイトルにもある通りなのですが、子供がいる家庭なら誰しも使う”おむつ”。これって、地球環境にやさしい生活をしようとしたらかなりやっかいな敵ですよね。メーカーにもよるのですが、大体一年で$800ー$1,000。二年目は枚数も少なくなるので費用も抑えられるしごみも少なくなると思うのですがそれでも大金は大金。それに、最初の2年で捨てられるおむつは約6000枚にものぼるのだとか。
とはいっても、家庭によっていろんな事情がありますよね。共働きで忙しかったり、パートナーが育休をとれなかったり、体の調子が悪かったり、私たちのようにどちらの親も遠く離れたところで暮らしているので里帰り出産や手伝いは頼めなかったり。特に初めての出産、ハイリスク高齢出産で出産後2日(アメリカの出産は2日で帰らされる笑)で布おむつができるかといったら、女性の体の負担を考えても難しい。
これについては、パートナーと何度も何度も話し合いリサーチを繰り返してきました。そして私たちが行きついた考えが、最初の1か月は紙おむつを使いそれから、布おむつに移行するということでした。
しかし、普通のプラスチックや化学成分が入っているタイプの紙おむつでは、1か月といっても新生児ですから約280-300枚のオムツがごみ箱行きです。罪悪感…
おむつは、アメリカのごみの2%を占めています。2%は一桁だけれども、おむつだけで2%ってかなりの割合ですよね。普通の紙おむつは化学成分を使用しているので布おむつよりも赤ちゃんの湿疹もできやすいですし、その化学成分や排泄物からでる菌が土壌を汚染して海を汚染する問題もあったり、かなりの木材が紙おむつで年々伐採されている現状があります。
そこで最近アメリカでは、竹やヘンプでできたBiodegradable(生分解可能な)オムツ(化学成分が入っていない)が人気が出てきています。値段は、普通の紙おむつに比べて少し割高ですけれどパンパースと比べてもそんなに変わりはないかな?
いろんなブランドが出ているのですが、その中でも王道なDyperというブランドをここでは紹介します。私たちがなぜ、このメーカーに決めたかというと、この会社実は、オムツ回収をやっていて自社の工場で使用済みのおむつをコンポストしているからなんです!
いくら生分解可能なおむつだといっても、家庭や市がしているコンポストサービスに出すことはできません。排泄物には大腸菌が入っているので、それをそのままコンポストしても菌が死なない。特別な施設で高温コンポストしないといけないという条件があります。ですから、普通ごみに出してごみの山で埋め立てられることになります。そこでは土壌にいるコンポストしてくれる菌がほぼいないので、ごみとごみの山にまぎれて、50年以上の月日が完全になくなるまでに必要だとか。こ、これってみんなだまされてるんじゃないかとも思ったのですが、このDyperという会社は、それだけでは終わりません。使用済みオムツにも責任を持っている会社なんです!
使用済みオムツ回収サービスを実施しており、2週間ごとに家にピックアップして自社の工場で特別コンポストをしてくれるサービスがあるんです。費用は一回$20のピックアップ代とかなりリーズナブル!私たちは1か月しか紙おむつを使わない予定なので一か月に$40ですべての紙おむつを引き取ってくれるんです。(今現在メジャーなアメリカ都市だけですが、今後も需要によって拡大予定だとか!)
私たちの住んでいるPNWにはほかにもDyper Storkというローカルの会社もあるのですが、私たちのバジェットには合わず泣く泣く断念。でも、共働きで1か月よりもっと使用するのだったら絶対にこっちの会社を使っていたかなと思います。大きい企業よりも地元のローカルな企業を応援するほうが、地元の経済も回っていいですもんね。この企業のすごいところは、布おむつの貸し出しや回収・洗濯も行っているんです。ですから、共働き世帯でも忙しいという理由で布おむつをあきらめなくていいんです!共働きで稼いでいる世帯には、利用してほしいサービスですね。
それに比べて、Dyperという会社はアリゾナ州にあるアメリカの会社なのですが、竹や製造の部分は中国で行っているので、全然ローカルではないのが難点なところ。それに、中国からわざわざ輸送でCO2を排出し、それが地球温暖化の一つになっているのは避けられない事実なのですが…輸送のCO2をとるか、ごみの山をとるかで考え方はみなさんいろいろあるかと思うのですが、私たちは、ごみの山を増やし、土壌・海洋汚染をしたくないという理由でこちらの会社のサービスを使用してみることに決めました。
エコな生活をしていると必ず立ち上がるこういった問題。どちらに転ぼうと100%いい決断ではない。グレーな部分もありますが、それはどういった決断にもあるものですもんね。自分が考えられるベストな決断でいいんじゃないかなと思います。ただ、その決断にたどり着くまでに自分の決断が納得できるものになるのかどうか知識を得ることを放棄しないことは常に心に刻んでおきたいなと思います。
それでは、皆さんも今月はEarth Monthでもありますので、エコな生活楽しんでくださいね!Enjoy your Earth Month!!