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【海外登山1】台湾 雪山主峰(3886M) 徹底攻略 #1-4 登山当日編
4.0:イントロ
いよいよ雪山主峰までの道のりを紹介する#1-4です。
筆者は最初に紹介したように、下記にようなコースで登頂しました。
[1日目] 歩行距離:7km(本来なら15.7km) 標高差:1061M
武稜農場(Wuling Farm) バス乗り場 —【約30分 / 8.7km ※2】— 雪山登山口 服務站(2140M) —【1時間40分 /2km】— 七卡山莊—【4時間 /3km】— 雪山東峰(3201M) —【1時間20分 /2km】— 369山荘(369臨時キャンプ場)
[2日目] 歩行距離:14.8km(本来なら23.5km) 標高差:836M
369山荘(369臨時キャンプ場) —【3時間/ 3.9km】—雪山主峰(3886M)—【2時間30分 /3.9km】—369山荘(369臨時キャンプ場)
—【5時間 /7km】— 雪山登山口 服務站(2140M)—【15分 /8.7km ※3】— 武稜農場(Wuling Farm) バス乗り場(14時18分のバスに乗車。)
4.1:1日目
ここが武稜農場バス乗り場です。
10時40分ごろの到着でした。
自家用車がないかぎり、ここがスタート地点です。
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ヒットハイクをして、
登山口まで乗せていっていただきました。
運転していただいた方は、
両者キャンビンアテンダントをしているカップルでした。
本当にありがとうございました。
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五月雨がふりしきる日でした。
雪山登山口で許可をもらい、11時10分に登山開始。
ちなみにこの時点で標高は2000Mを超えています。
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比較的歩きやすく、よく整備された登山道が待ち構えています。
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しばらく進むと、
いよいよ登り道が始まります。
稜線までの道のりは長く、
しばらくは木々の間を進みます。
木々の一本一本が生きていますね。
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12時40分。一つめの七卡山莊が見えてきます。
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その先は森の中をひたすら上がっていきます。
2時間ほど歩くと稜線に入ります。
雲が天たかく戦いでいきます。
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水墨画のような風景を見下ろしながら歩いていくと、
いよいよ雪山東峰が見えてきました。
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16時半に雪山東峰に到着しました。
生憎曇りでしたが、
達成感だけは味わうことができました。
体力的に厳しい場合や天気が悪い場合は、
ここで引き返すのいいと思います
(登山の一流は引き返す覚悟がある人だと、
誰かが言っていたような気がします)。
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ここからは、下りや平らな道が続きます。
そうしているうちに、369山荘が見えてきます。
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これは、高知県民が愛してやまないと噂される
イタドリでしょうか。
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18時25分ごろ、369山荘に到着。
早朝から動いているので、
休息を渇望していました。
キッチンとトイレはそれぞれ離れにありました。
水道はキッチンの外にあります。
念のため沸騰させるか、浄水して飲みました。
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基本的な山荘と同じく2段になっていて、
現地在住のボランティアの方が寝る場所を案内してくれます。
ここで、入園許可証の控えを確認されました。
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慣例として、369山荘から頂上を目指す方は、
朝2時から3時の間に出発するとのことでした。
そのため、筆者も早々に床につきました。
ちなみにその夜は満点の星空でした
(こういう時に一眼があれば濡)。
4.2:2日目
5月19日朝3時の気温は、7度。
2時半に起床し、3時の出発でした。
アラームがなくても、
周りのトレッカーたちが
身支度をする音で目が覚めます。
不必要な荷物は山ごやにおいて、いざ主峰へ。
雷雲が遠くに見えて、
雷を見下ろす不思議な光景でした。
稜線→森→がれ場という行程で主峰へ向かいます。
まずは、ひらけた坂を登って行きます。
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何通りかで上がることができます。
基本的にOfflineマップ(MapsMe)を参考にしていけば問題ありませんでした。
このひらけた草原地帯を抜けると、雪山黒森林へ入って行きます。
この森林は、登山家だけではなく、
愛鳥家(鳥を愛してやまない人)も訪れます。
それだけ、鳥たちの生態が豊かです。
明るい時間に行くと非常に綺麗です。
一方、暗い時間に行くと、迷ってしまう可能性があります。
必ずマップを確認しながら進むか、
他の登山者の後ろをついていってください。
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森を越えると、巨大な氷河が去った跡が刻まれた
グレイシャーにお目にかかれます。
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グレーシャーを身終えると、
がれ場が続きます。
何通りか道があります。
登山道自体は、どれも分かりやすいです。
必ず道からはみ出ないようにしてください。
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6時20分に雪山主峰に到着。
生憎の天気で、雪山主峰は霧の中でした。
無事に帰ろうという意思が湧いてくる不思議な時間でした。
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再三お伝えしたように、宜蘭へ帰るためのバスは14時18分です。
これを逃すと、ヒットハイクで帰るか、近場で一泊する必要が出てきます。
369山荘で荷物をまとめて、急いで帰路につきました。
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帰りは豪雨に見舞われたので、特に写真は残っておらず。
途中で知り合った方に乗せてもり、
なんとかバスにも間に合いました。
宜蘭に戻るバスは、303元かかります。
細かい小銭がないので、
同じバスを待つ方に
両替できないか尋ねてみました。
親切に「小銭ぐらいいいんですよ」と、
細いお金を手渡してくれました。
小銭とはいえどお金はお金。
親切で愛らしい台湾のお姉様でした。
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筆者はその後、宜蘭で水餃子を楽しみました。
水餃子自体はあっさりしていて、クセがありません。
地元の方を見習って、
大量のニンニクと少量の醤油でいただきました。
あっさりさと香ばしさの間にある
デリケートな境地を見せてくれます。
価格はとても安かったです。
お時間がある方は、ご賞味ください。
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4.3:雪山主峰を通して
人々の親切さあっての登頂でした。
台湾の方々には本当に助けられました。
今回の台湾の滞在で、3度のヒットハイクをさせていただきました。
ご飯のおこわりを一杯無料にしていただきました。
何度も道やバス乗り場を教えていただきました。
バス料金を払う上で細かいお金がない時、小銭をいただきました。
お寺に連れて行っていただきました。
無料で散髪していただきました。
仏教における根幹を教えていただきました。
本当に、本当に、台湾の方々あっての登山でした。
全ての行動はつながっていますし、これからもつながっていきます。
台湾でいただいた親切さを、
自身の普段の行動を通して、
つなげていきたいところです。
縁ですね。縁です。
今後も山の記事を書いていきます。
その時まで!!
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