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『The Goal 企業の究極の目的とは何か』その11

 前回目的と手段の話をしてみました。
 問題解決の手段として、経費精算システムについて書いてみました。
 経費精算を入れると特にファイルを作成する必要もなく、いくらかかったけという値段を調べる必要もなく、細かいワークフローの設定も必要なく一発で申請ができてしまいます。

 特に申請する側については、煩わしさから離れることができました。
 これは経費精算システムというソリューションが、皆の持っていた問題意識の解決と合っていたということになります。
 目的と手段が合っていた状態ということなのです。

 このように目的と手段が合う場合もあれば、だんだん目的がわからなくなってしまうこともあります。
 手段が目的化してしまっている、言い方を変えればソリューションが決まっている状態です。
 世の中の企業はソリューションを提供しています。ではどんな問題を解決するソリューションなのか、これをどこまで言及できているのか。これは極めて大切なところです。
 ソリューションありきで考えてはならない、ということです。

 第4節で考えたいところはまだあるので、次回も引き続き書いていきたいと思います。

 

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木村大
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