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占い結果に逆位置やコート(人物)カードが多い時、どうリーディングすべきか?

こんばんは。
最近いろんなSNSでの投稿を頑張っている、詳細を話す占い師コタです。

いきなりですが、まず最初にお伝えしておきたいのは、あまり深く考えすぎないことです。

「意味があるのか?」と考えるのではなく、共通点を見つける考え方でリーディングしてみてください。



1.逆位置が多いことに意味があるのか?

占いをしていて逆位置が多いと、相談者さんから「逆位置が多い……」と不安そうな声を聞くことがありますよね?

しかし私はいつも説明します。

「正位置がポジティブな意味のカードであれば、逆位置は確かにネガティブです。
ですがタロットには正位置がネガティブで、逆位置がポジティブなものもあるんです。
なので一概に、逆位置だから悪いとは言えないんですよ」

タロット占い師なら誰もが知っている事実です。

正位置のポジティブ度合いが100%に達していない場合もありますね。

なので、ただ正位置で揃っている、逆位置で揃っているということに、私は意味があるとは思いません(あくまで個人的な意見)。


しかし、変に規則性のある偏りには意味を感じることがあります。

例えば大アルカナだけが逆位置だったり、人物カードだけが逆位置だったり。

カップだけ、ソードだけが逆位置でも意味があるかもしれませんね。

逆位置がどうというより、一部のアルカナ(要素)だけに何かしらの偏りがあれば、そこには意味があるかもしれないと考えてみてもいいでしょう。


論理的にリーディングをする占い師でも、やはり占いは直感も大切。

パッと見た時に、何か違和感のようなものを感じたら考えてみる、くらいの感覚でいいと思いますよ。



2.人物カードを解釈する時の2つのコツ

人物カードには、アルカナそのものの意味と、人物を表す意味の2種類があります。

さらにペイジ、ナイト、クイーン、キングは、成長物語(段階)を表すこともありますね。


一応、私の場合を少しだけ解説します。

人物を表すことが多いアルカナ
【女教皇】
【女帝】
【皇帝】
【法皇】
【ソードペイジ(逆)】

基本的に人物として表さないアルカナ
【ソードペイジ(逆)】を除くペイジ、ナイト、クイーン、キング

稀に人物カードとして表すアルカナ
【ペンタクルキング】

何度も言うように、占い結果には占い師ごとに傾向があります

最終的に、上記のように自身の傾向が掴めるといいでしょう。

もちろん、「その時の感覚だから偏りなんてない!」も、自身の傾向の一つです。




ここからが本題。

まず人物カードが大量に現れたからといって、関わっている、または意識している人が多いと解釈するのは早計です。

手っ取り早く、例題を用いて解説しましょう。


例)相談者(女性)の恋愛運
現在:女帝(逆)
顕在意識:法皇
潜在意識:女教皇
本心:ソードペイジ
アドバイス:皇帝

模範解答を見る前に、一度自分で考えてみてください。



模範解答
【女帝(逆)】は、モテているにも関わらず、その事実を正しく活用できていないことを示しています。

『魅力的な女性=女帝』ということで、人物カードです。
とはいえ、逆位置の場合は本来の人物像と多少異なるため、私はその人物を表す"象徴カード”と読んでいます。


【法皇】は男性を表していると思いがちですが、別の可能性も検討してみましょう。

アルカナの意味としては、『落ち着いて辺りを見回している』です。

そうして改めて考えてみると、共通しているアルカナが他にもありますよね。


【ソードペイジ】が、『今後の行動を慎重に考えている』です。


次に【女教皇】の内容を考えてみましょう。

相談者が女性も恋愛対象であれば、女教皇のような女性を人物カードとして示している可能性があるでしょう。

しかし恋愛対象でないのであれば、こちらも『落ち着き払っている(ことを意識している)』と解釈できます。


つまり、【法皇】、【ソードペイジ】、【女教皇】の3つが共通した意味を示していることになります。

簡単に言うと、過剰な慎重さです。

そしてアドバイスカードの【皇帝】

『皇帝のような人物に行け!』とも読めますが、どちらにしても、『自ら積極的に行動しろ!』がアドバイスとなります。


そもそもの疑問として、今回の結果でひときわ目を引くのは、唯一の逆位置である【女帝(逆)】。

なぜ、『モテているポテンシャルを発揮できていないのか?』を考える必要があります。

そこが分からないと占いの意味がないですしね。


つまり、『せっかく異性から注目を浴びているのに、慎重すぎて全く動かないから出会いを棒に振っている』となるわけです。

ちなみに、【法皇】や【ソードペイジ】を人物カードとして解釈したとしましょう。

それでもアドバイスカードが【皇帝】なのですから、『意識しているならさっさと行動しろ!』と結果は変わりません。


要するに、そんなに厳密に当てはめようと考える必要はないのです。

もし他に【カップ8】があったら、『縁のある人(もしくは皇帝のような人)に興味が向いていないことがもったいない』と読めます。

【女教皇】や【ソードペイジ】は、スタート地点から動かない様子を示しているわけですね。


これがコツの一つである、"共通点からリーディングする”です。



3.もう一つのパターン

実は先ほどの例題には、別の解釈もできるんです。

例)相談者(女性)の恋愛運
現在:女帝(逆)
顕在意識:法皇
潜在意識:女教皇
本心:ソードペイジ
アドバイス:皇帝

顕在意識が、【法皇】のような人物を意識していることを示している。

しかしアドバイスが、【皇帝】のような人物を推奨している。

こんなケースも考えられます。


リーディングをする時、複数パターンが考えられてどっちか分からないなんてことがあると思います。

パッと最初に思ったほうが正解なこともありますが、自信がないのに勘で決めるのは、ただの博打です。



じゃあどうすればいいか?

相談者に聞きましょう。

今意識している異性がいるのか?
その男性は落ち着き払っているか。
仕事ができる男性が近くにいるか。

さらに言えば、本心の【ソードペイジ】も、年下の男性を本命としている可能性があります。

今回の例題は5枚しかないので範囲が広く感じられますけど、実際はもう少し絞れるでしょう。

例えばアドバイスに【ペンタクル2】や【ペンタクル4】があれば、【法皇】と【皇帝】に同時にアプローチすることを推奨していることになります。


このようにヒアリングやその他のアルカナから、消去法のようにリーディング内容が絞れるはずです。

また、ヒアリング以外でも、「このアルカナの意味はこれとしか思えない!」なんて感覚があれば、他のアルカナも絞れてくるはずです。

クロスワードのように、分かることから埋めていくのも一つの手。



4.まとめ

意外に多くの占い師は、リーディングを直感オンリーではなく、論理的な思考をメインに行なっています。

しかし論理的な思考をするということは、柔軟な思考も求められることになります。

初心者向けの占い本に書いてあることは、あくまで一般的な手法。

あまりゴチャゴチャ書くと頭がパンクすることもあり、シンプルにテンプレートが書かれているだけです。


一般の仕事も同じはず。

マニュアルを熟読しただけで独り立ちはできませんよね。

業務をこなす中で、自分に合った考え方ややり方を見つけたはずです。


占いのやり方は無限にあるわけですから、邪道だと思うやり方でもいいんです。

一から占いの基礎を作るくらいの気持ちで、様々な方法を試してみてください。


以上です。
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