逆境受験(ひとりぼっちの2ヶ月戦争)第27[比較]
[前回までのあらすじ]
クリスマスに入塾した中学3年生のヒメちゃん。
第1志望校しか受験しないという希望でした。
しかし、成績データを見ると合格ラインに50点以上不足で内申点は合格最低ランクでした。受験まで2ヶ月しかない状況で私は、お断りするより仕方ないと‥‥。
成績も学年最下位に近いものでした。
それでも入塾を了承したの母親の必死のお願いでした。
最初に学期末テスト対策から始めることに。内申点が最低ランクなので成績を上げるしかありません。
ただ、テストまで2週間しかありません。今までに経験したことのない過酷な授業になりました。
<学期末テスト対策英語>
名詞と動詞の基礎を徹底し、比較させながらの図式化授業を行いました。
中学1年生の内容に戻りながらその都度ヒメちゃんに確認しながら主体的な授業を行いました。
例題を7問説明し名詞と動詞を選択させ理由も書いてもらうことに。
私『それでは確認するよ。』
私『この例題の名詞を選んだ理由が説明不足だね。』
私『再度、提出して。』
私『名詞だけを覚えるより動詞と比較して覚えた方が理解しやすいんだよ。』
ヒメ『これでいいかな?』
私『いいよ。』『正解しても説明できなければ本当に理解したことにならないんだよ。』
ヒメ『普通、正解した問題について聞かれないもん。』
ヒメ『動詞もよく分からなかったから比較して覚えてよかった。』
私『正解について、どのように考えたのかを生徒に聞かなければ受け身授業になるんだよ。』
私『間違った考えでも正解してしまう場合があるんだよ。』
私『だから確認するんだよ。』
ヒメ『今まで、こんな授業の経験ないよ。』
ヒメ『面倒くさいけど、説明しなければと思うと考えるよね。』
私『それが大事なんだよ。』
私『中学1年から学期末テスト範囲の中学3年生に戻るよ。』
次回、28話[共通点]
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