逆境受験(ひとりぼっちの2ヶ月戦争)第24話【こういう方法も‥‥。】
【前回までのあらすじ】
中学3年生のヒメちゃんが、クリスマスの日に入塾してきました。
受験まで残り2ヶ月しかありません。入塾には、遅すぎる時期で通常ならお断りするところです。
第1志望校に絶対合格したいと強い希望でした。
しかし、条件が最悪でした。志望校合格最低ラインに<50点以上>も不足し内申点合格ラインは<最低ランク>でした。
成績データは、第1志望校どころかか高校に行けるかどうかのレベルでした。この成績で2ヶ月で合格ラインに上げるのは奇跡です。
更に、内申点合格ラインが最低なので学期末テストで成績アップしないと受験が不可能となります。学期末テストまでは、<2週間>しかありません。
2週間で、5教科合計点数を大幅アップ! これが、条件です。
母親の必死な頼みに私は、入塾を承諾しました。
受験までの予想外の数々の難問に、苦しむことなど知らずに‥‥。
<学期末テスト対策英語>
前回までテスト範囲の《現在分詞・過去分詞》の授業ができなくテスト対策が、相当遅れてしまいました。
中学1年の[代名詞・人称]が理解していなく図式化授業でヒメちゃんは理解し嬉しそうでした。
私『再度、現在分詞の基本文法を復習するよ。』
私『~ingで、[~している]だったね。』
私『基本文法は、名詞+~ing』
例文
Look at the cat sleeping on the chair.(椅子の上で座っている猫を見なさい。)
私『この例文で、現在分詞はどれかな?』
ヒメ『‥‥。』
私『現在分詞の形は?』
私『ノートに今書いたよね。』
ヒメ『う~ん』
私『~○○○だよ。』
ヒメ『‥‥sleeping‥?』
私『そうだよね。正解!』
ここで正解したからと次の質問にいってはいけません。
このように学習意欲が低く、勉強時間ゼロの生徒は基礎学力が不足しています。ですから基礎を徹底する授業を行います。
更に、受け身授業ではなく生徒に考えさせて発言させることが重要です。
こういう授業方法を行わないと基礎が定着しません。
私『何故、sleepingと考えたか言ってみて。』
ヒメ『え~と‥‥~ingだから。』
私『良く出来たね。その通り』『現在分詞の形が、分かってきたかな?』
ヒメ『少し分かってきた!』
ヒメちゃんは、少し照れくさそうでした。
次回、25話[またまた戻る‥‥。]