こころもからだも、そしてまわりも笑顔になれる そんな仕事
5ヶ月の専業主婦期間を経てこの3月から週に数回だけ社会復帰していました。
それと4月からは平日のみ短時間の別の仕事を始めたので、先にあげた職場は土日のどちらか1日のみになってしまいアルバイト的な働き方になるけど、今のわたしにはこれくらいがちょうどいいです。
で、この3月から働いている職場はじつは以前8年ほど働かせてもらった会社なので〝職場復帰〟という形になります。
3年ぶりに復帰した仕事はどうだったかというと。。。
やっぱり楽しい!
それもそのはず、なぜならその仕事とは、農作物の手入れをすることなのです。
この時期、スーパーの入口に並んでいる果物といえば…
甘くておいしい、そう、真っ赤ないちご 。
この会社では季節ごとに色んな農作物を作っていて、年明けから梅雨前までの期間、わたしが担当していたのがハウス栽培のいちごでした。
温度管理されたハウス(ビニールハウス)の中で今まさに真っ盛りのいちごが、これでもかと言うほど鈴なりに実っています。
甘くておいしい実をつけるためには、摘果や古い葉を掻く作業があります。
その他にランナーという次の子孫を残すための蔓が一株から何本も生え、それを数日見逃してしまうと5〜60cmほど延びるすごい勢い!
暖かくなり始めたこの時期は特に成長が早く、毎日取り除かないと大変なことになってしまうのです。
他にも、摘み取ったあとのカラ枝を取り除く作業があり、日に日に大きくなる葉を掻き分けながらの摘果、葉掻き、ランナー処理、と、次に実るいちごに栄養が行きわたるためにはどれも欠かせない大事な作業ばかりです。
しかしハウスの中には5000株を超える苗が植えてあるので一日では2人がかりでもとても回りきれません。
けど甘くておいしいいちごになるためには日々の手入れの積み重ねでしかないのです。
そして、それと同時に摘み取り体験としてお客さんを受け入れている施設なので、そちらの対応や問い合わせなどもありお昼休憩のお弁当も途切れ途切れに (笑)
でも全く苦になりません。
ハウスでの一日はあっという間に過ぎていきます。
嬉しいことにこの施設はとっても評判のようで、たくさんのお客さんから「ここが一番おいしい」「毎年楽しみにしています」と言っていただいたり、子供連れのお母さんからは「いちご嫌いな子供がここのいちごなら食べてくれるのよ〜」と話してくれたりと、大人も子供もほとんどのお客さんが「もうお腹いっぱい!いちごでこんなにおなか膨れるとはしあわせ〜!」と大満足の笑顔で帰っていく姿を見て、わたしたちもそれがやりがいのひとつになっています。
おいしいものを作って人に喜ばれる
こんな仕事の楽しさを味わってしまうと、なかなか他の職業に就きたいとは思いません。
わたしが10年前に初めて果樹園で働きだした頃、そこで働いていた人たちはみんな口を揃えてそう言っていました。そしてわたしもその通りになっている…
過去に色んな仕事を経験したなかでも、植物と関わる仕事が一番楽しく、そして他では味わえないしあわせを感じられる、農業の魅力に取り憑かれたひとりです。