普通の大学生がデザインでポートフォリオをつくった話
こんにちは。デザインで株式会社の藤井です。
デザインで株式会社は3期目を迎え、新たにデザインプロデューサー1名も加わり、さらに前進していきます!!
↓↓弊社ワークスも更新しましたのでぜひ御覧ください↓↓
さて、今回は僕がデザインで株式会社に入社する際に製作したポートフォリオの製作過程を公開しながら、意識した点や先輩デザイナーからのアドバイス等を共有したいと思います。
前回の僕の記事で僕がアートディレクター/デザイナーになるまでの軌跡をご覧いただけますのでぜひそちらも目を通して、「スキ♡」していただけると嬉しいです!
【1】 制作物一覧
ポートフォリオは、作者のタイプによって様々なメディアを用いて制作されていると思います。(僕の大学は映像系の大学だったこともあり基本的にみんなWEBでした)
どのメディアが一番良いかはわかりませんが、僕はよりフィジカルな体験を重要視したものが自分の良さを一番発揮できると思い、紙媒体を選択しました。
【2】コンセプト
ポートフォリオを作るにあたって、就職活動のためだけに作るのではなく、もうひとつ自分の中で役割を決めました。
それが「大学4年間の作品アーカイブ」です。
せっかくなのでお世話になった先生方や友人、在学中にお仕事等でお世話になった方々へ「藤井隼人はこのような4年間の学生生活をすごし、これからはこの道を歩んでいきます」というのを表明するためのメディアとしての役割をもたせることにしました。
自分のスキルを表すだけでなく、そこに自分らしさをのせることでより奥行きのある、相手の感情に刺さるようなものにしたいと思い、そのバランスを大切にしました。
上記2つの役割を踏まえた上でコンセプトは「もらって嬉しいポートフォリオ」です。
レコードを買ってビニールからそれを取り出すあのワクワク感と似たような感覚を受け取ったかたに感じてもらえるように、トートバックやステッカーなどのおまけも充実させました。
また、少しだけ特別感を出すために帯の裏に渡す人の名前を手書きで書いて渡していました。
グラフィックデザインだけでどう見せるかではなく、それを受け取った人がどのような気持ちになってくれるかまでを一つのデザインと考えて取り組みました。また、自分の為人(ひととなり)が伝わることも意識しました。
【2】制作予算(実費のみ)
制作費のベースラインを決めておく
僕が一番最初に取り組んだのは企画概要を考えるのと並行して予算とスケジュールをしっかりと決めることでした。
今回は、ガチガチに予算決めてその中でできることをさがすというよりは、ある程度やりたいことがすでにあったため、一番お金をかけるといくらで、一番安くするとどうなるか、そこを見て、お金をかける部分とかけない部分をしっかりと分けて、製作予算を組みました。ちなみにそれでも当初の予算、50,000円よりも15,000円オーバーした65,000円で着地しました。
クオリティーと費用のバランス
この問題は僕もとても悩みました。
僕の場合、最初に12インチサイズで制作する予定でしたが、予算内で収まる業者を見つけられなかったため7インチサイズにするところからスタートしました。
また、作っていくうちに増えていくブックレットのページ数から紙類や、その斤量などを見直しながら制作していました。
当初僕は予算の都合上、表裏で印刷したものを自力で中とじ機で閉じようと思っていましたが、実際に手を動かすと、自分では望むクオリティーに達せないことに気づき、中とじまで印刷業者に依頼する形にしました。
当然それだと予算が上がるので、当初オフセット印刷だったものをオンデマンド印刷にしました。
予算が潤沢ならそれだけで多くの選択肢がありますが、そうでない場合はその範囲の中でのベストを追求していくということが大切だと思います。
僕はジャケットの質感や、トートバックを作ることなどは絶対に外せなかったため、逆にブックレットの用紙の斤量や差し込みの印刷方法などを調整することで予算の割合を整えたりしました。
【3】スケジュール
スケジュールは自分のモチベーションになる
スケジュール感は入稿先を探しながら、3月中旬にどうやったら間に合うかある程度頭に入れながら制作していました。
ガチガチにどれをいつまでというわけでなく、納期に時間のかかるものは早い段階で入稿し、ある程度見通しの立つものは自分が納得するまで制作し、入稿しました。
【4】意識したこと
自分自身で意識して制作したことは先述の通りどうやったらもらった嬉しいポートフォリオになるのかということに関連したものです。
【5】まとめ+先輩デザイナーからのアドバイス
自分が学んできたことや普段から意識していることを表現するには、ただ作品を並べるだけでは物足りないと思い、体験までデザインするということを意識して制作しました。
根性論はあんまり好きではないはないですが、でもこの中で一番重要だなと思ったのは、結局は「なにがなんでも作り上げる気合」だなと思いました。
つべこべ言わずに、挑戦と失敗をして徐々に自分の思い描いているものに近づけていく。それだけだと思いました。
あといろいろなところで言われていますが、人に見せて、客観的な意見をもらいながら制作をすることはとても大切だと思いました。
自分の思ったとおりに相手に伝わっているか、表現的にこれがベストなのか?など、第三者の視点で見てもらうことでより洗練されていく気がします。
僕も当初予定していた制作物から、アドバイスを頂く中でかなり大きく変更しましたが、そのおかげで自分が思っていた以上に納得できるものが完成したと思っています。
いかがでしたでしょうか?
最後に、先輩デザイナーの皆様から頂いたアドバイスを共有して終わりにしたいと思います。
また、最終的には本ポートフォリオにかかった制作費を会社にて負担していただけることになり、齊藤さん含め、細かいところまでアドバイスを下さったデザインでメンバーの皆様に大変感謝しております。
(これのおかげで卒業後の春休み遊べました、、、(嬉泣))
さて、次回のnoteはその先輩方の中でもとくにポートフォリオ制作を気にかけてくださった弊社のイケ兄こと野口さんの投稿になります(たぶん)
何を投稿してくれるのか僕も楽しみです。
それではまたの機会に!