画面の外へ出て、ワーケーションに行った話。
初めまして、Goodpatch Anywhere UIデザイナーのむらちゃみです。
私は2022年の5月から全国でワーケーションをしています。
コロナ禍でワーケーションという言葉をよく聞く人が増え、外出しやすくなった今、ワーケーションしてみたいという方に向けた記事を書きました。
ワーケーションを始めたきっかけ
コロナ禍で在宅ワークに切り替わり、世間は会社じゃなくても働ける環境になったこと、また「まだまだ人生これからって時にずっと家にいるのって人生損しているな、、」という葛藤が生まれたこと、遺伝子検査をしたら自分はコロナに耐性がある体であること、地方の自然豊かな場所にひとりで行くことは東京で遊ぶよりもリスクが少ないのではないかと感じ、ワーケーションをスタートしました。
移動や宿はどうしているの??
基本宿はADDressという月額4.4万円(税込)で住み放題のサブクスサービスを使いました。全国200以上拠点があり、リフォームした空き家、シェアハウス、ホテル、旅館などに泊まりました。
追加料金なしで同伴もできるので、値段変わらずで友達や家族と一緒に宿泊などもできます。
他には、ソーシャルアパートメントとホテル運営を手掛けるグローバルエージェンツがプロデュースするの1週間のワーケーションプラン(Social Workation)で、交流ができるような形でリゾートでのリモートワークができるツアーなどに参加をしました。
移動について
私は車は持っていないので、移動は電車やバスや飛行機など公共機関で移動しました。移動費を抑えるためにバス移動が多かったです。東京から名古屋あたりの距離なら安い時は3000円ほどで移動できます。
しかし、本格的に旅ぐらしをしている人は車が多く、実際地方に行くと車がないと買い物が大変だったりするので車はあった方が便利だと感じました。
トラブルはあったの?
大きなトラブルはありませんでしたが、宿の物を壊してしまい弁償ということはありました(涙)私はバスマットと障子を壊してしまいました。
また、車を持っていないので、長距離移動ができなくて食料調達ができなかった、、ということもありましたが、キャリーケースにカップ麺などを常備するなどの対策をしていました。
働く環境はどんな感じなの??
wifiがあり個室でワーケーションがしやすい環境が整っている宿がほとんどでした。wifiが繋がらないというトラブルは少なく、繋がらないときはスマホのインターネット共有でネットを繋いでいました。また、持ち運べるディスプレイなども持って行っていました。
宿によってはベランダから海が見えたりと、素敵な環境で仕事をしていました。
果たして仕事は集中できるのか、、?
私は家で仕事をしていた時よりも生産性が上がりました。なぜかというと、時間を大切に過ごすようになるからです。仕事を早く終わらせて観光に行きたいという意欲が湧いて、気合いを入れて仕事をしていました。また、スマホを眺める時間が減り、よく外に出るようになりました。外に出ることでリフレッシュができ、時間を大切にできていると、自然と仕事の効率も上がるものです。
家はなくても生きていける
旅で出会う人の中には、家を引き払い、車だけ、もしくはリュック1つだけで生活している人などもたくさんいました。家ってなくても生きていけるんだなと感じた場面がたくさんありました。
人の温かさに触れる
旅ではたくさんの出会いがありました。
拠点には家を守ってくれている家守さんや他の宿泊客などがいます。
上の写真の南房総の家守の横山さんは御年85歳で、現役カメラマンです。裸眼で運転もするし、足場の悪い道を走ったりと、私よりも体力がある方です。横山さんは観光に連れて行ってくれたり、一緒に釣りをしたり、夜は他の宿泊客の方と横山さんとお酒を飲みながら横山さんが世界中を写真をとって旅した話などを話してくれました。横山さんは私にとって大切な関東のおじいちゃんのような存在になりました。
自分のキャリアなどで悩んでいた時、横山さんからある言葉をいただきました。「好きなことをやりなさい、僕はそうやって生きてきたんです。好きなことをすると人は自然と魅力的になって、周りの人が興味を持ってくれる、そして良い方向に向かっていく」その言葉が響いたこともあり、私はキャリアを考え直し、前の職場をやめました。
辛い時も心が元気になる
嫌なことがあって元気がなかった時、千葉いすみ市の家守さんからお菓子の差し入れと、お庭で取れたハーブのお風呂を入れていただきました。心も体も癒され人の温かさを感じました。感謝です。ひとり暮らしでは味わえない体験でした。
人との出会いは財産になる
ワーケーション中に出会う人々は、仕事も住んでいる場所も性格も全然違うけど、価値観が似ている人が多いです。なので初めて合ったのに居心地がいい空間で、時間を大切にしているのでぎゅっと仲良くなれました。
仕事はIT関連の人が多い印象ですが、中には、リモートで働くお医者さんやYouTuberや経営者など普段なら会えないような人とも交流することができました。
物じゃなくて、旅にお金をかけたことで、
人との繋がりや、たくさんの思い出ができ、いつの間にかそれは私の財産になっていました。
ひとりの時間で自分を見つめ直す
ワーケーションでは、ひとりで過ごす時間も増えます。その時間で自分と向き合うことができ、「自分が本当にやりたいこと」を見つけることができます。
そこでしかできない体験に触れる
画面の世界から飛び出してリアルを体験しよう
ネット人間だった私は、ネットさえあればどこにでもアクセスできて、誰とでも交流ができる素晴らしいものだ!!と思っていました。
当たり前かもしれませんが、画面上で見る美しい景色と、リアルで見る美しい景色は感じるバイブレーションが全然違います。肌に感じる風、匂い、温かさ、五感から感じ心が踊ります。
私にとって、ワーケーションは
「あ、生きててよかった」
と思わせてくれることです。
綺麗な景色を見た、美味しいご飯を食べた、そんな日常に幸せはたくさんある。
あなたもぜひ画面の外側へ飛び出してみてください。