来年から デザイナー1年生
多角的な視点で物事を見られるデザイナーになりたい。
なんでもする学科
私は大学で少し特殊な学科に所属している。
「クリエーション・マネジメント・テクノロジー」の3分野を横断的に学ぶ、デザイン工学部システムデザイン学科。
この学科にした理由は、幅広くものづくりができると思ったから。
実際入ってみて、3分野学んだからこそできる制作をできたことが大きな収穫だった。
例えば目覚まし時計を作るという課題の時、美術学部なら外身だけ、工学部なら中身だけ、経営学部なら流通フローや分析だけを考えると思う。
しかし私達はその全てを一人で行う。
製品コンセプトが決まると、市場調査、アンケート調査を行い、分析する。それにあった外装を考え、モックアップを作り、図面を引く。内部の機構も考え配線をし、必要に応じてプロブラミングも行い、実装する。同時にSTP分析、4P分析などの販売計画も行う(想定のみ)。最後に開発仕様書やパンフレット、ポスターなども制作する。
まだ社会に出たことはないが、実際の会社で行うことを全てではないにしろ、一通り経験できたのではないかと思う。
変人が多い部活
また、私は体育会の少林寺拳法部に所属している。
そこそこ大きな大学なので、3キャンパス15学部40学科あり、部活も多種多様な学科の人が集まっていた。
部員個人も、全く授業に出ずテストだけ受けている典型的な文系や毎日朝早く学校に行き植物に水をあげ観察している理系、スポーツ万能筋肉バカや万年文化部の超運動音痴など本当に振り幅が広かった。
そんな個性豊かで考え方も全く違う総勢50名が一緒に練習している。
そして年に一度ある少林寺拳法本部での合宿には、日本各地から少林寺拳法の拳士が集まって1週間ともに練習する。
学年・大学・出身地など全く違う人でも、二人一組の練習で組んでしまえばもう次の日からは知り合いになった。
こんなに個性豊かな環境の中で身についたことは、相手の意見も尊重する気持ちだと思う。自分の常識とその人の常識は違う。自分の知らない世界がまだまだある。
4年間の部活でそれを、身をもって理解できたのは大きな財産だと感じる。
自由自在に動く視点
大学の4年間でもう一つわかったことがある。
「自分の視点からしか物事を見られない人が多くいる」ということ。
同学科の人はデザイン目線を持っているつもりかもしれないが、同じ大学生でも理系や文系の学生が何をどう考えているのか、普段どういう行動をしているのか知らなすぎるし想像できていない。
逆に他の人もデザイン系の人間の課題の忙しさや理系の大変さをわかってくれないし、少林寺拳法の先生ですら他の道場のやり方を頭ごなしに否定する。
実際私もバンドマンやパリピの気持ち、経営者の苦悩などわからないことはまだまだある。
でもデザイナーになるからには、どんな人の視点にも立てるようになりたい。ピンポイントでターゲット目線になって、本当に求められているものをつくりたい。
そのためにこれから色々な人と積極的に関わって、思ったことを実現できるように技術も磨いて行きたい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
デザイナー 1年目 に向けて頑張ります。
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