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衝動
デザインの引き算展の土曜日にゲリラトークショーをしました。
その中で、まとめるより、もっと衝動的であってほしい。
というような話になりました。それは作品作りに関してですが、課題でやらされているなどではなく、自分から誰に頼まれるわけでもなく、衝動的に作ってしまう。そんな衝動です。
私もその時に話を振られて、あんまり衝動的に何もしてこなかった。と思い、してないような答えをしたのですが、よくよく考えてみると衝動だらけで嘘をついてしまったと後で自分で驚いたのです。
無自覚に、衝動ばかりで何かを描いたり作ったりしています。
というかせずにいられないのだと思います。
私はコンペを今まで450以上やってきました。
それだって、せずに居られなかった。
コンペは締切が月末に集中することが多く、普通は、月末の締切の18時くらいに郵便局に郵送で出しに行って、疲れた。やったぞ!って思って気が抜けるのでしょうけど、私はそこから家に戻ってその日の24時まで、ネットで応募できるものを探してまたやってしまう。限界までやる。そんな衝動に駆られてコンペを出し続けてきたわけです。
今の学生は、昔と比べてやることが多いです。adobe、CG、3Dプリンター、CNC、技術を覚えることが多すぎる上に、文科省からも授業の単位の実質化について各大学へ90分の授業に180分の時間外学習をすることを通達され、3倍学ばないと単位を出してはいけませんということで、座学でも毎回様々なレポートが課されています。
そのため、寝ていて単位をくれる先生も激減しています。
昔、12回だった授業は15回+試験の16回になっています。
自分から衝動的に何かを作りたい。
と思う前に、やるべきことをこなすことに疲れてしまっているかもしれません。
昔の大学の感覚で親御さんは、時間があるし、生活費は自分でバイトで稼げだとか言われますが、その時代とは全然違う。というのが今の学生生活ではないでしょうか。
特にデザインのような学科は授業内で制作物が完成しないので大変です。
しかも就活も3年の夏以前から本格化しています。
学生時代にしかできない衝動。
は私もとても大切だと思います。
でも、そんな環境の中、衝動が生まれにくい時代になっているような気がします。
でも、そんな中でも熱中できることがある人は幸せだと思います。
デザインが何よりも好き。そんな人しか生き残れないのは昔も今も同じでしょうか。
写真は、学生時代に描いた絵です。
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