私たちがお客さまの指針になる。デジマ基礎を「体感」して学べる新サービス「デジハイク」ロゴができるまで
こんにちは!シナジーマーケティング クリエイティブチームの板野です。今回は、当社の新サービス「デジハイク」ロゴ制作のメイキングストーリーをご紹介します。
「デジハイク」とは?
まず最初に、「デジハイク」についてご説明します。
「デジハイク」は、これからデジタルマーケティングを始める企業や効果的な取り組みができていない企業担当者や部署向けに「講義とワークショップ」を組み合わせて実施します。
講義でわかりやすくデジタルマーケティングの基礎知識を「インプット」、続くワークショップでそれらをベースにした参加者各自の考えを「アウトプット」できるので、課題発見や施策検討などを「体感」しながらデジタルマーケティングの基礎を学んでいただけます。
サービスが生まれた背景
当社は、クラウド型CRMシステム「Synergy!」などの提供を通じて20年以上の経験と実績があり、こうした課題に対してデジタルマーケティング人材を支援する人的サービスにも力を入れています。2021年に企業担当者に並走するDX人材育成サービス「DX BOOSTER」の提供を開始すると、営業活動で出会うお客様や展示会の来場者にデジタルマーケティング初心者が多数存在することがわかりました。
そこで、2022年から「デジタルマーケティングの基礎知識に関する講義やワークショップの実証テスト」を繰り返し実施。「入り口として最適な内容だった」「実務での活用方法がイメージできた」といった反響を数多くいただいたことで、今回「デジハイク」という名称にてサービス提供を開始することとなりました。
講師陣は、実際にデジタルマーケティングの現場で10年以上のキャリアを持っており、実務で得たノウハウや経験をもとに講義とワークショップを通じてデジタルマーケティングの概要と始め方をお伝えします。
サービス名の意味
「デジハイク」とは、「デジタルマーケティング」を、軽装で自然や景観を楽しみながら一定のコースを歩く「ハイキング」のように、気軽に、過程を楽しみながら、「体感」していくことを指す造語です。
ロゴ方向性の言語化
依頼を受けて、まずはクリエイティブチームでブレストをして、サービスを表すキーワードや与えたい印象を言葉にしました。
初心者の方に敷居の高さを感じさせない、親しみやすさを持ったもの
デジタルサービスのスマートさと気取らなさを両立させたもの
お客さまと私たちの双方向性のコミュニケーションサービスが視覚化されたもの
ハイキングにまつわるモチーフを使う(ただし安易なものではない。デジタルサービスではなくアウトドアサービスを想起させてしまうため)
といった形で言語化していき、チーム内での認識を高めていきます。
スケッチでモチーフを洗い出す
ここからはひたすら手を動かし、モチーフをスケッチする作業。
親しみを抱くモチーフ・あしらいとは何か?
ハイキングという言葉から想起するモチーフとは?
デジタルらしさをあらわすモチーフ・あしらいとは?
などを調査し、「デジハイク」の個性を形作っていきます。
新しいアイディアが出ない時は、オフィスや家の周りをひたすらウロウロ散歩して脳を活性化させるようにしました(笑)。
造形の方向性が決定
そして、方向性の異なる案を複数出し、最終的に定まった結果がこちらです。
例えばハイキングをするとき、目的地が分からないと楽しむことさえ難しい。「デジハイク」 サービスを案内する私たちがお客さまにとってのコンパスのような存在になり、導いていきたいという想いを込めて、コンパスモチーフを使用しました。
また、コンパスモチーフの2色の重なり合った三角形は、お客さまと私たちを表しています。重なり合い、目標(=黄色い北極星)を目指す存在になろうといったメッセージも込めています。
チーム内でコンペを行い、この案をブラッシュアップしていくことが決まりました。サービス事業部長やクリエイティブディレクターからフィードバックをいただき、調整に入っていきます。
ブラッシュアップ
ブラッシュアップ①:シンボル
コンパスの輪の太さを調整し、重なり合う三角形の形もよりスマートな印象になるように調整しました。
今後、Tシャツの刺繍やバッジなどのグッズ展開時にシンボルが細すぎるか太すぎるかの事態が発生しないよう、あらかじめ印刷業者の入稿規程を確認し、この段階で検証します。
ブラッシュアップ②:サービスタイトル
調整前のテキストフォントは印象が残りづらいものでした。そのため、より柔らかく、暖かいイメージを持つベースフォントに変更しました。視認性の面も考慮し、過度に崩すことなく調整しました。また、野暮ったくならないように角度をつけたり、丸みをつけて調整しました。濁点の部分はワークショップに使うポストイットのモチーフと繋がりをイメージさせる造形にし、「デジハイク」 サービスロゴならではのオリジナリティを持たせました。
ブラッシュアップ③:色相
調整前は全体的に色数が多かったため、不必要な色数を同一の色として省略しました。
また、この段階ではコンパスモチーフの三角形の重なり部分に関して、グラデーションの表現を使用するかどうか迷っていました。そのため、背景色の濃度別に配置し、どちらがより使いやすいかを検証しました。
この作業はザ・ロゴデザインの検証というものでテンションが上がります!
続・色調の検証
色調の検証はまだまだ続きます。というのも、ロゴが多様な色を持っていたため、適切な色調に統一する調整には時間がかかりました。
モノクロの検証
P型色覚またはD型色覚検証
PhotoshopのP型色覚またはD型色覚シミュレーション機能を使用して、色覚のタイプによってどのように見えるかをチェックしました。この段階ではコンパスモチーフの三角の重なり部分の色の違いが少なく、ロゴの意味合いが薄くなってしまっていたため、さらなる調整が必要だと実感しました。
印刷での検証
印刷した状態の検証も並行して進めました。最初の案はディスプレイで見たものと、印刷したものとの色彩の差異が大きかったため、何度も調整を繰り返しました。
また、拡大縮小してロゴの造形に違和感がないか、タイトルの字間やバランスが問題ないかという点についても検証を継続します。
完成版
造形の観点と色彩の観点で調整を行い、完成したバージョンがこちらです。
ガイドライン作成
最後にもう一息!ロゴガイドラインを作成します。
散らかった自分の脳内をお片づけしていくような感覚で、ガイドラインを策定していきます。カラーロゴと白黒ロゴをパターン分けし、どのような場面で使用するべきかをシミュレーション。今後のクリエイティブ展開において重要な要素となるため、抜け漏れのないよう注意深く進めます。
ロゴに関連するお仕事はこれで完了いたしました。サービスロゴがこれからお客さまの目に触れ、親しみを抱いていただけることを願っています。
そしてブランドロゴができたことで、Webサイトをはじめ、販促資料やチラシ、サービス関連のツールなど、ひとつのサービスブランドとしての整備も一気に進めました。
私たちコーポレートクリエイティブチームは、社内の新サービスをクリエイティブ面で支援させていただき、立ち上がりをより加速させることをミッションのひとつとしています。これからもどんどん提案を行い、シナジーマーケティングのクリエイティブ価値向上に寄与していきたいと考えています。
サービスについて詳しくはこちらから
「デジハイク」についてもっと詳しく知りたい方がいらっしゃいましたら、下記サービスサイトをご覧ください。
講師について詳しくはこちらから
「デジハイク」講師陣が思いを語った社内インタビューはこちらから!ぜひ、ご覧になってください。
2024/07/25 追記
「デジハイク」から次のステップにつながる動画学習サービス「サクデジ」が2024年7月16日にリリースされました。
そのサービスロゴもデザインいたしましたので、あわせてご覧になってみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。