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未経験SNSディレクターが、どうやってデザイントンマナを作ったのか。「FAVTOWN」Instagramができるまでをインタビュー!

こんにちは!
SynergyMarketingコーポレートクリエイティブチームの板野です。
今回は、当社の地域創生事業の一環である「FAVTOWN(ファボタウン)」のSNS運用ディレクターを務める2名にインタビューしました。
SNSの方針策定をするまでのストーリー、Instagramのトンマナづくりのメイキング、デザイナーへの依頼の仕方についてお話を聞いていきます。

前回記事はこちらから:
故郷を離れる若者とふるさとをデジタルの力でつなぐ。「地元が好き」でつながるコミュニケーションサービス、「FAVTOWN」ロゴ制作ストーリー


板野:まず初めに、お二人の普段の仕事内容を教えてください。

相川:新卒入社後4年目で、CRMコンサルタントとしてデータ分析やメールの分析を基にお客様に施策を提案する業務を行っています。また、ウェブ関連の活動を中心にアクセス解析やメールの改善提案も行っています。

藤井:新卒入社後3年目で、クラウドソフトSynergy!のアカウントセールスを担当しています。Synergy!の導入だけでなく、お客様のマーケティング活動全体を支援する役割も持っています。

なぜキャリアプラス制度(社内副業制度)を使ったのか

板野:お二人は普段の業務がありつつも、キャリアプラス制度を使って新規事業「FAVTOWN」のSNSディレクターにチャレンジされたんですよね。
なぜこの制度を使おうと思ったのですか?

キャリアプラス制度とは:
所属部署から異動することなく、業務時間の一部を別部署の業務に充てることができるSynergyMarketingの人材開発制度です。
この制度を利用し、新たな仕事やプロジェクトを経験することで、キャリアの選択肢を広げたり、自身の専門性を磨くことができます。

相川:私自身が地方出身でもあり、地元に人が増えないという課題をよく耳にしていて、地域を活性化させることに以前から興味がありました。
そんなときに、このプロジェクトに参加できる機会を得て、参加を決意しました。

藤井:私はもともと、地元・福島の地域創生がしたいと強く思っていて、就活時の会社選びでもそれを重視していました。入社してからも地方創生に関わる案件がないかと上長にもアピールしていました。そして、このプロジェクトの話を聞いたとき、「やります!」と参加を申し出ました。

板野:アピールが実を結んだんですね!

藤井:はい。幸運にもそうでした。同部署内のメンバーからも背中を押してもらったのがありがたかったです。

全くの未経験からのスタート

板野:二人はこれまでInstagramの運用経験はありますか?

相川:私はプライベートの趣味アカウントは更新していますが、企業アカウントの運用の経験は全くありませんでした。

藤井:私も全くありませんでした。自分のInstagramのアカウントのパスワードさえも思い出せないほどでした(笑)。

板野:それはすごい!(笑)ゼロからのスタートだったんですね。


まずは二人で運用方針を模索したが…

板野:そういった状況の中で、まずは何から進めていったのですか?

相川:プロジェクトが始まった段階では、私たち二人で模索しながらSNSの運用方針を策定していきました。自分が今まで担当した案件での提案なども思い出しながら、目的・いつ・誰に・何を発信するのかを考えていきました。

サービス登録者/未登録別にどんな内容を発信するべきかを思索。
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板野:今までの実務経験が活かされていますね!

相川:ただ、当初考えた案で進めて行くうちに、方向性がズレていってしまって。再度みんなでどんなメディアにしたいか・FAVTOWNの中でのインスタの立ち位置をどうするか、を考え直す必要があるなということになりました。

外部協力もあり、「FAVTOWN」が大事にしたい軸が見えてきた

藤井:その後、外部コンサルタントの支援を受けて戦略を具体化し、媒体ごとに有効なコンテンツや道筋を明確化することができました。

ペルソナとカスタマージャーニーを定め、さらにチーム全体で解像度を上げていく

藤井:それと並行して、プロジェクトチームで合宿を行い、ペルソナとカスタマージャーニーを作っていきました。

プロトペルソナを複数人作り、それぞれの共感マップを作成。感情や行動を整理していく。
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プロトペルソナのカスタマージャーニーマップ
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相川:この合宿はクラウド事業部のUXデザイナーがファシリテーターをしてくれました。ペルソナの高校生から社会人10年目に至るまでのタッチポイント、アクション、課題を、付箋ペタペタしながら考えていきましたね。

板野:それは心強い!他部署からの支援もあったんですね。サービスを1から立ち上げるってここまで考えないといけないんですね。大変なんでしょうけど、深掘りして思考を深めていくのはとても面白そうです。

相川:はい、案件では使わない脳みそを使えて、新鮮で印象深かったですね。この合宿を通して、ユーザーにどのようなサービスを提供していけばいいか、またどのような設計をしていけば良いのかが明確化されたので、とても有意義な会でした。

Instagramのトンマナづくりはどうやった?

板野:次にInstagramのトンマナ(トーン&マナー)を決めていったのですね。どうやって進めていったのでしょうか?

デザイン面で重視する要素を決める

相川:まず、藤井さんと話し合って、どんな見た目にするのかを決めました。具体的な要素としては、
・フィードを一覧で見たときにフォローしたくなるような見た目
・派手でインパクトのある感じ
・性別に関係なく興味を引くデザイン
・地域のコンテンツや写真とマッチするイメージ
などを重視しました。
最終的に私たちが一番大事にした要素は、構図を気にせず撮ったスマホ写真でも映えるデザインであることでした。
理由としては、「FAVTOWN」のメンバーにはカメラマンがいないので、私たちがサッとスマホで撮った写真を投稿できることが一番大事なんじゃないかと考えたんです。

板野:なるほど。デザイン性と運用しやすさを両立させたものですね。

相川:そうですね。そういった条件が決まると、次に藤井さんとPinterestを使ってグラフィックを集めていき、すり合わせをしていきました。

Pinterestを使ってリサーチ

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板野:たくさんの画像を集めたのですね!どういった基準で選んでいったのですか?

藤井:ターゲットが好きそうなものという基準ももちろんあるのですが、自分がおしゃれだと思うものや、好感を持つデザインを集めていきましたね。あと、ファッションやカルチャー雑誌のアカウントもたくさん参考にしました。

相川:あと、リサーチする中で、ある法則を発見したのです。それは「映える枠」というものです。これがあると、シンプルな素材写真もおしゃれになり、フィード全体の統一感も生まれると気づいたんです。

板野:「映える枠」を使った、運用しやすく統一感のあるデザインという要望をデザイナーに伝えたのですね。ここでデザイナーの瀬戸さんにお伺いしたいのですが、ディレクター陣から共有を受けてどうでしたか?

瀬戸:たくさん集めてくれていたので、認識の齟齬もなく、デザイナーとディレクター双方で解像度を高めながら制作をすることができました。割と迷うことなくスピーディーに作ることができて、本当にありがたかったですね。

板野:デザイナーからしたら、ここまで言語化してすり合わせしてくれるととても助かりますよね。コミュニケーションをスムーズにすることは、スピーディーに制作を進めることができるので、一番大事なことかもしれませんね。

ディレクター藤井さんの手書き文字もアクセントに

瀬戸:バナー画像に配置された手書き文字も、藤井さんが描いてくれています。

板野:そうなんですね!この文字、可愛いなと思っていました。どういった経緯で使われているんですか?

藤井:私が提案して、自分でやってみたんです(笑)。というのも、いろいろなアカウントを見てリサーチしているときに、「今っぽさ」を感じるデザイン要素として手書き文字の存在が大きいなと気づいたんです。で、チームに提案したところ、ちょっと描いてみてと言われて、チャレンジしました。

板野:そうだったんですね。手書き文字によって、クリエイティブ全体にあたたかみが増していますね。人と地域の関わりを大事にするサービスのコンセプトを視覚的に演出する効果も出ていると思いました。


ストーリーズはサクサクに更新できるように仕掛けを

板野:最後に、Instagramストーリーズのバナー制作について教えてください。これはどういった依頼をデザイナーにしたのでしょうか?

相川:画像を用意する時間がないけど早く発信したい情報をストーリーズで伝えたいと考えていて、おしゃれな枠とロゴがあるテンプレートを瀬戸さんにお願いしました。

板野:それぞれのデザインの雰囲気が違いますよね。瀬戸さんにお伺いしますが、デザインする際にどのような意図でトーンを分けられたのですか?

瀬戸:依頼を受けたときは、具体的にどんなコンテンツをストーリーズで発信していくかが明確ではありませんでした。そのため、どんなコンテンツでも対応できるように、雰囲気が異なるものを複数制作しました。ディレクターの方で発信したい内容に合わせて選んでもらうことを意図していました。

板野:先を見越してデザインのトーンを分けるという考え方ですね。相川さん、実際に運用してみてどうでしたか?

相川:いいことだらけです!瀬戸さんの言う通り、デザインを変えることで印象を変えることができます。運用面では、まず第一に投稿作成にかかる時間が短縮されたことがとてもプラスでしたね。

背景画像にテンプレを選んで、エディタ機能で文字を入れるだけ!
ストーリーズならリンクも付けられます。

相川:一般的に、ストーリーズはフィードよりもインプレッション数を稼げると言われています。今後もこのテンプレートを積極的に活用して情報を発信していきたいと思います。


今後の「FAVTOWN」の展望

板野:現在の「FAVTOWN」の動きとしては、第一回ふるさと便の発送が終わったところですよね。今後はどんな動きをしていくのでしょうか?

藤井:「FAVTOWN」は、実現したいこととして、
・Uターンの選択肢を増やす
・帰省の頻度を増やす
・離れた場所からも地元消費する人を増やす
・当たり前に地元にふるさと納税する人を増やす
といったことを目指しています。
引き続き、この夏はユーザーを増やしていくために情報を提供していく予定です。直近では、和歌山市のWEB就職フェアの情報も発信しています。

相川:実際にUターンを選択されたユーザー様にインタビューを行う企画も進行していますよ。

板野:インタビュー企画も動いているのですね。コンテンツにさらに厚みが出そうです。

藤井:インタビュー依頼にも協力的なユーザー様が多くて、和歌山に対する想いを発信してくださる方が集まったサービスになってきていると実感しています。

板野:素晴らしいですね!本当にありがたいことです。そういった方をどんどん巻き込んでいって「FAVTOWN」を、地方をもっともっと盛り上げていきたいですね。


FAVTOWNについてもっと知りたい方へ

ぜひ公式サイトをご覧になってください。

また、Instagramでもフォローしていただければ嬉しいです!
https://www.instagram.com/favtown_official/


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(取材・執筆:コーポレートクリエイティブチーム デザイナー 板野)
※所属およびインタビュー内容は取材当時のものです。


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