パステルチューリップ 作:ジル・ウィンチ
必要画材
私が参加しているダーウェントのアンバサダープログラムの一環として、パステル固形水彩についてのブログを依頼されましたので、皆様に使った感想をブログでお伝えしようと思います。
この固形水彩は、とても便利なコンパクトケースに入っています。
旅行中に使いたい人や、一日中外出して絵を描きたい人には理想的だと思いました。
持ち運びに便利なので、私のアーティストセットの絵の具にも加えて加えています。
また、水を入れるキャニスターと一緒に組み立てることができる水筆も付いていて、とても便利です。
私の作品は主に植物をモチーフにしていますが、この固形水彩を開けたとき、花の絵にぴったりだと直感的に思いました。
たまたま、チューリップを育てているところでもあり、何日か晴れた日が続いたある日のこと、なんとチューリップの花が咲いたのです。
作品を描き始めるのは一番怖いことですが、まずは紙にスケッチをして、対象の雰囲気を感じ取ることをお勧めします。
花をそのまま描かなければならないと思わずに、裏返したり、いろいろな角度から見たりして、自分だけでなく他の人にとっても見ていて楽しいと思えるような絵を描けばいいのです。
チューリップのスケッチをした後、最終的な構図を決めます。
描いたスケッチを水彩画用紙に移すときは、ライトボックスを使うことが多いです。ライトボックスがなくても、光が入ってくる大きな窓があれば大丈夫です。
窓やライトボックスの上に最終スケッチを置き、水彩画用紙で覆うと、イメージが透けて見えるようになり、それを紙の上にトレースすることができます。
下絵をトレーシングペーパーやレイアウトペーパーに描くのは、貴重な水彩画用紙を下絵に使うよりも良いですが、描き始める前に最適な状態のままに保っていないといけません。
私のお気に入りのダーウェント紙のひとつに、ライトファストペーパーがあります。
滑らかな表面が好きで、色鉛筆だけでなく水彩画にも適しています。
この作品では、インクテンスペーパーの一番大きなサイズを使いました。
最初のカラースタディでは、1色のウォッシュだけでなく、3色のウォッシュを塗ったときの絵具の見え方を試しました。
これは、チューリップに必要と思われる他の色調を生み出すために、色がどのように混ざり合うかを確認するのに役立ちました。
チューリップの頭の部分には、ピーチとコーラルピンクの明るい色を使いました。
2つ目のチューリップには、私が好きだと思っていた色合いになることを発見したのでレモンを加えました。
チューリップの一部には暗い色がついていたので、ピンクフラミンゴ、オーキッドピンク、ラベンダーを加えましたところ、ととてもよく調和がとれていました。
チューリップの葉には、アーティチョークという色がぴったりです。
しかし、他の色を取り入れてバリエーションを増やしたいと思ったので、レモンを部分的に加え、さらに、コーンフラワー・ブルーを葉の先端に最後のウォッシュとして使いました。
チューリップの茎は、濃いピンキーブラウンです。
パレットの中の色を試してみたところ、ストームグレイとピンクフラミンゴが完璧な色の組み合わせであることがわかりました。
いつものように、軽くウォッシュカラーを塗って、より強い色が必要なときにはもう一度上から重ねます。
茎の部分は、丸みを持たせるために光を残す必要があったので、このように処理しました。
この固形水彩の使い勝手には、非常に満足しているので、他のモチーフにも使ってみようと思います。
今回使用した色は、落ち着いた色で私の植物画にぴったりなので、既に庭のアヤメの花のモチーフにも使おうと思っています。
本稿にブログを提供してくれたジル・ウィンチさんに感謝申し上げます。。彼女の作品は、ウェブサイト、インスタグラム、フェイスブックでご覧いただけます。