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アビー・ヌールとパステル・シェード
パステルカラーは、フラミンゴの羽やシャーベット、夕焼けの空などに見られる落ち着いた色合いを指します。
私は水彩画家として、マカロンなどのスイーツを描き、その記憶に残る色を表現することが大好きですが、パレットには限界があります。
パステル調の色は、もともと原色や二次色に比べて彩度が低く、水彩絵具を使って作る場合、2つの方法で明るさを表現することが多いです。
1つは、少量の絵具に大量の水を混ぜる方法。しかし、この方法では、従来の水彩画の色相では、鮮やかなパステル調の色合いを出すことは困難です。
もう1つの方法は、色に白を混ぜることですが、水彩画の美しい透明感が損なわれてしまいます。
そんな悩みを解決してくれるのが、ダーウェントの「パステルシェード固形水彩」です。
今回使用した材料
パステルシェードのスウォッチ
パステルカラーのスウォッチ
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パステルカラーの実験は、まず色見本を描くことから始めました。
ダーウェントのインクテンスとメタリックのセットと同様に、パステルカラーは乾いた紙に直接塗って不透明なカバーを作ることも、余分な水と混ぜてグラデーションを作ることもできます。
私にとっては、新しい素材を試す創造的な方法として、小さな抽象的な風景を作ることに役立っています。
今回は、コーラルピンク、ピーチ、レモンで夕焼けを、コーンフラワーブルーとターコイズで海を、ストームグレイとシルバーブルーで海の上の突風のような空を表現しました。
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野生動物の水彩画を描いている私にとって、パステルカラーはすぐにフラミンゴを連想させます。
このパレットの中にフラミンゴピンクがあったのは、まさにそのためだったのです。
フラミンゴのイラストは、被写体のディテールを重視したものと、背景にウォッシュをかけて色合いを追求したものの2種類を制作しました。
ピーチ、コーラルピンク、オーキッドピンクを使ってそれぞれの鳥に陰影をつけ、ポップなレモンで陽光を表現しました。
コーンフラワー・ブルーとターコイズは、背景の空と水の洗浄に使用しました。
この固形水彩は、ライトウォッシュを使用した場合、乾けば耐水性となりますので、重ね塗りがしやすくなっています。
この重ね塗りによって、下のイラストでは最も彩度の高いピンク色を実現している。
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![](https://assets.st-note.com/img/1669681292354-Ktz5VM8Fjg.jpg?width=1200)
本稿の実験での奇跡は、複数のパレットを組み合わせて新しい技法を発見した時に起こりました。
パステルカラーの上にメタリックカラーを重ねたことはありますか?
落ち着いた色合いを見てリラックスできただけでなく、光沢感を加えることで新たな次元が生まれたのです。
下の画像は、パステル調とメタリック調という2つのパレットを組み合わせて、作品に文字通りの輝きを与えることができることを示しています。
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大きな花の習作として、淡い緑とラベンダーの花びらで埋め尽くされたウェディングブーケを描き、メタリック固形水彩で光沢感を表現しました。
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ウェディングからデザートまで、このパレット色味は、スイーツを連想させます。
私はインクテンスの彩度と鮮やかな色がとても好きで、慣れ親しんでいます。
インクテンスの原色と二次色、パステルシェードの淡い色合い、メタリックの光沢感を見た時、砂糖でコーティングされたマカロンを思い浮かべました。
下の画像は、(1)パステルシェードをベースカラーに、(2)インクテンスをコントラストの濃淡や鮮やかさを表現するために、(3)メタリックをマカロンの繊細な砂糖のような質感を表現するために使用したものです。
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お菓子と夕日が好きな方には、ダーウェントのパステルシェードをお勧めします。
今回もダーウェントは、革新的な、コンパクトで汎用性がある、持ち運びに便利な固形水彩を提供してくれました。
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本稿でブログを提供してくれたアビー・ヌールさんに感謝申し上げます。