ガヴの魅力
仮面ライダーガヴが面白い。1話からこれはちょっと気合入れて見たいと思っていたけどずっと面白い。
ポップなデザインに反してストーリーは孤独なヒーローの悲哀を描いていてかなり良い。
1話の時点で主人公ショウマ=ガヴが人間ではないことが明かされていて異形が人類の為に戦うという仮面ライダー初期のコンセプトを意識させる展開がドンピシャでハマってしまい、助けた少年に手紙を残して去るシーンで心を掴まれてしまった。というかちょっと泣ける。
助けた人々に化け物と恐れられ受け入れられないまま戦うガヴ。敵のストマック社は幸せな人を狙って捕食するので自分が助ける事によって余計に狙われるのではと葛藤し、受け入れてくれる人からも離れてしまう。5話まではロードムービーの様にショウマが戦う決意を固める話だ。決意したショウマが戦う中、化け物じゃないと否定してくれる人、流れ者を受け入れてくれる人に出会うことで最初の旅が終わる。
もう一つの話の軸としてライターの辛木田絆斗という男が2号ライダーとして出てくる。6話に入って絆斗がついに変身する。子供の頃に母を殺され、怪物をずっと追っていた絆斗にさらに辛い試練が襲いかかる。絆斗がライダーになる過程として改造手術を受けるくだりがあった。TVシリーズとして平成、令和とも流血を伴う改造シーンは無かったのでは?と思う。子があのシーンを見て「血が出てる・・・」と言っていたのも印象深い。
そこが面白さそのものでは無いと思うがガヴは平成令和で避けていた、もしくは使わなくなった表現を積極的に取り入れていると思われる。ポップな見た目にハードな展開で見ていてかったるさを感じない。これまでのシリーズだと3ヶ月半年かけて展開しそうな話をもう6話あたりでやってしまった感がある。面白いがそんなスピードで展開して1年やれるのかというペースに感じて、余計なお世話を感じてしまう。
7話の予告ではガヴとヴァレンはお互いの正体を明かさず戦うようで、どんな話になるかめちゃくちゃ楽しみ。