三大ホルモンで心身の基盤を整える
この Note は、「存在するなら進化しろ」というテーマのもと、毎月、心と体を進化させるためのヒントや実践例をご紹介する連載です。新しい視点や具体的な行動を通じて、自分自身を少しずつ進化させる旅を、読者の皆さんと共に歩んでいきます。
進化を止めれば存在すら危うくなる
「存在するなら進化しろ」。これは、私自身、そしてデポルターレクラブのミッションです。この言葉には、進化を止めることが「存在すら危うくする」という現実への危機感と、進化し続けることで得られる「新しい自分への喜び」が込められています。
人類はその長い歴史の中で、進化し続けることで存在を守ってきました。ユヴァ ル・ノア・ハラリ著『サピエンス全史』が描くように、ホモサピエンスは生物学的に強い種族ではありませんでした。速い足も鋭い牙も持たない彼らが、数々の厳しい環境を生き抜いてこられたのは、変化を受け入れ、仲間と協力し、新しい道を切り開く力を持っていたからです。
しかし、現代の私たちは、進化の必要性を忘れつつあるのかもしれません。コロナ禍によるリモートワークの普及は、便利さや快適さを提供する一方で、新たな課題を浮かび上がらせました。通勤がなくなり歩く機会が減ったことで、運動不足によるメタボリック症候群が増加。職場でのリアルなコミュニケーションが失われ、人間関係から得られる安らぎが希薄になることで、メンタルの不調を訴える人も増えています。
進化を支える三大ホルモン
進化を実現するための土台となるのが、心と体を支える「三大ホルモン」です。 セロトニン、オキシトシン、ドーパミンというこれらのホルモンは、私たちの感情や行動を司り、心身の健康に不可欠な要素です。
以前、メンタルトレーナーとして活躍する深井諭トレーナーと話す中で、彼が「三大ホルモンが枯渇すると心身に大きな影響が出る」と教えてくれたことがあります。この言葉をきっかけに、私は三大ホルモンを意識して整える大切さを改めて感じるようになりました。
三大ホルモンの役割
• セロトニン
感情を安定させ、睡眠を整えるホルモン
日光を浴びたり、ウォーキングなどのリズム運動をすることで分泌されます。セロトニンは夜間に分泌されるメラトニン(睡眠ホルモン)の前駆物質で、良質な睡眠を支える役割を果たします。
• オキシトシン
絆を深めるホルモン
他者とのつながりや愛情を感じるときに分泌され、安心感や幸福感をもたらします。
• ドーパミン
やる気を引き出すホルモン
新しい挑戦や目標達成の際に分泌され、行動意欲や充実感を生み出します。
新年の初詣で三大ホルモンを整える
新年は、心身をリセットし、進化のスタートを切る絶好のタイミングです。「初詣」 や「墓参り」は、三大ホルモンを整える行動としても非常に効果的です。
1. セロトニンのチャージ
神社やお寺まで歩くことでセロトニンが分泌されます。朝や昼に行けば、日光を浴びる効果も加わり、さらに活性化します。
2. オキシトシンのチャージ
家族や友人と一緒に参拝することで、絆が深まりオキシトシンが増加します。また、墓参りで先祖に感謝を伝える行動も効果的です。
3. ドーパミンのチャージ
神仏に感謝を伝え、新年の目標を祈願することで、ドーパミンが分泌されやる気が湧いてきます。
私の 1 月の実践
2025年の新年、私は以下の実践を通じて三大ホルモンを整えました。
• 1 月 1 日
家族と富士北口浅間神社を参拝。朝のウォーキングでセロトニンを活性化し、家族との時間でオキシトシンを分泌。新年の目標を祈願することでドーパミンが高まりました。
• 1 月 3 日
藤沢の大場台霊園で墓参り、示現寺で御祈祷。
墓参りで先祖への感謝を伝え、オキシトシンを促進。厳粛な御祈祷の時間がセロトニンを整え、気持ちをリフレッシュさせました。
• 1 月 4 日
社員と麻布台ヒルズの八幡神社参拝、港区七福神巡り。
社員と目標を共有することでオキシトシンが高まりました。また、七福神巡りの歩行運動でセロトニンが活性化し、新たな挑戦への意欲が湧きました。
進化の旅を一緒に歩む 1 年に
「存在するなら進化しろ」。この Note では、毎月、心と体の進化をテーマに、具体的な行動をご紹介していきます。三大ホルモンを意識しながら、進化のスター トを切ってみてください。今年も共に進化の旅を楽しみましょう!