雑記1101「グレートウォールが泡の形をしているように」

人間は腸内細菌が生きるための管だと聞いたことがある。

ワテがワテがと各々頑張って個を高じたところで、たいしてものごと考えてないのが人間なのかもしれない。

それが最近妙に気になって、ずっと頭の中に善玉菌悪玉菌がいた。いや、頭の中にはいないんだけどさ。
で、ちょっとだけ調べてみたら驚いた。

まず善玉菌のお仕事は、腸内環境のバランスを整えたり、食中毒予防、免疫力アップや、悪玉菌をやっつける、などがある。
こいつらが腸内細菌の1割を占めるらしい。

悪玉菌のほうは増えすぎると、体のだるさ、免疫力ダウン、肌ツヤが悪くなる、便秘＆下痢になるなど（あれ？　オレ、これっぽいぞ）。
が、まったくいないのもダメで、肉類などのタンパク質を分解するのに必要不可欠。肉やアブラものやアルコールを摂ると増える。
こいつらは腸内細菌の2割を占めるって書いてあった。

で、良い働きをしてるのか悪い働きをしてるのかわからないヤツを日和見菌といって、残りの7割を占める。
そして、日和見菌のほうは、善玉菌が少なくなると悪玉菌に変身する。が、その逆はないらしい。

これすごくね？　人間の割合もたぶんこんな感じなんじゃね？　って思わせることね？
驚くべきは、ほっといて悪に堕ちる者はいても、善になる者は居ないってことだ。
オレは普段から善悪などないって言ってる派なんで、言葉上での善悪らしさは置いといて、だがしかーし、人間の実質的な（いうてもそんなもんないのでいわゆるだが）善悪っぽさと、ひっじょーに質も割合も似てるじゃーないかね、と思うんだがどーかね？

で、ですよ、悪玉菌の仕事のひとつに「善玉菌を呼ぶ」ってのがあるらしい。
はい～、確定～。これそういうことなんですよ。人間も宇宙も、大いなるステージなんですよ。警察もヤーさんも仲良くねーって感じだよ。いや、どっちが善も悪もないんだけどね。ないんだけどよ？　一応よ？

これでもマジでさ、バイキンマンとかさ、戦隊モノの悪役と一緒じゃないか？　彼らがいないとヒーローが生まれられないじゃないか。
それにショッカーとか見てもそうだけど、悪のほうが数が多いし。うーん、これはなんだかすっごいぞ。え、興奮してんのオレだけ？

ルボンの『群衆心理』を読み進めるたびに群衆性に辟易していってるけど（そもそも子供の頃から悪よりも群衆に虫唾が走ってた。あぁ、これは間違いなく「とんぼ」の最終回の影響だわ）、これ知ると「必要日和見」ってことなんだろうなぁと思うわ。

どーでもいいけど、善に強い者は悪にも強いってキム・カッファンさんが言ってた。

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