ホン雑記 Vol.382「お蹴り入れ」

身に覚えのある人もいるかもしんないけど、ホット系とクール系の自分っていないっすかね。自分の中に。

どーも、オレは小1ぐらいからこの落差にしんどさを感じて生きてきたのだな。
ホット系の時はエネルギーの激しさと万能感が、クール系は劣等感のあとの静寂と全体との繋がり感がある。

クールの時はその名の通りというか、ホットがクールダウンしてきた後の状態でもあるんで、劣等感なんかが出はじめる。で、そのあとに繋がり感が出る。これは結構いい状態だ。悟りに近いのはこの時だ。劣等感を越えると、そこはいい感じの境地。
ホットは個、クールは全という感じもあるな。躁鬱の極軽い感じかもしれんな。

たとえばホットの時はよくケンカしてたんだろうな。周りはクソで下位だと映るんで、「なんでオマエがオレと対等なの？」と、素で思うんだな。怖すぎるなこれ。こんなヤツ絶対イヤだわワシ。でも、ケンカしてるヤツは大体そう思ってたんだろね。「おかしくね？」って。おかしいのはオマエだよって話なんだけども。

そして暴力はどんどんなくなっていく。

高校の時は文化祭実行委員長ってのをやってた。まぁ、なんもしてないんだけどさ。なんかしゃべって偉そうにさせてくれるじゃん。そんなステージみたいなもんだよね。
で、体育祭が同時にあったんで、そこで人間タワーの一番上（4段目）にしてくれーっつって（頂上はひとり）、フエの「ピッ」と共に1段ずつ高くなってって、全部高くなったら自分で考えた応援言葉みたいなの叫んで、最後またフエと共に低くなってってみんなの背を降りてく。

って予定だったんだけど、最後叫んだらテンションブチ上がっちゃって、発作的に上から飛び降りてしもた。裸足で。ヒト3人分の高さから。運動場の真ん中で全校生徒見てんだからテンションも上がるわね。そりゃぁ。
肩の上に乗って、みんなちょっと猫背なんで、3人分の背よりもうちょい低いけど。ま、それでも3.5mぐらいは余裕であるわな。

そのタワーは2本あって、ピッ、ピッ、フエが鳴って1段ずつ下がっていくんだけど、もうオレは飛び降りてるんで、なんのために段階的にみんながしゃがんでいってるか分からんし、下から見てて滑稽だったわ。「いやいや、もう神輿ねーよｗｗｗ」って。

が、芯の部分は人並み以上にヘタレなんで、社会人になってから10年のニート生活をしてたりする。これがながーいクール期間のような気もする。

で、またホットが来ると駅前でストリートミュージシャンやったりできる。今は結構ムリ。上昇中だけど結構キツいだろな。恥ずかしいじゃん（笑）

で、これの細かいのとか中ぐらいのがいつもあるわけで「今日のバイオリズムはどうなんだ？」っていうのはあるね。そんなにヤバくはないけどさ。

んで、こっからなんだけどね。
クールの時はクールの人に反応して、よりそっち行くんだけど、ホットの時はその比じゃないぐらい影響ウケるんだよね。
恥ずかしいんだけど、ヤクザ映画観たあとに、出て来たみんなが肩で風切って歩く現象と一緒だろね。あー、書いてるだけで恥ずかしい。
ま、観に行ったこともないし、そんな人見たこともないんだけどね。

で、ホットの時のクールへの否定がひっどいんだよ。クール時の自分も、周りの人に対しても。これは別にほっといたらいいんだけど、どうしても態度に出てる気がするんだな。だから友達少ないんだよね。で、こんなこと書いたら余計減るわな。なんだコイツクソだなって思うだろうし、オレも思うわ、そんなヤツいたら。
なんで、そんなヤツのバイオリズムに合わせなあかんの？　ってな。まぁ、合わないから離れるしかないんだけど。

そんなことを延々と繰り返してるから、どっちの自分が正しいってことはないんだろうと思う。だけど、どうにも、クールの時のほうがウソっぽい。ただ感じないように悟ってるだけっぽい。ホットのオレは「ウソつけよオマエ」って嘲笑してる。「すっぱいブドウ現象、発現してるねぇ～」って。

ビートたけしは漫才で一発当てて、貧乏から成り上がって、憧れの高級車を手に入れた。
適当に流して、おもむろに路肩に停めて、降りて、ボコボコに蹴り上げたらしい。ムチャクチャ腹立ったんだって。こんなもんかと。登って来たらなんもねーじゃねーかと。勝手な推測だけど、そんなもんで喜ぼうとした自分にもイラついた気はするなぁ。
「さすがー！」って、それ知って余計気に入ったんだけどね。何様だよオレ。

でね、そういう人が「お金じゃないわ」とか「力じゃないわ」ってクールになるのはいいんだよ。ま、彼はたまに発火してるけど。
でもそうじゃないヤツが、いったい耳学問なんかで何を悟れるねんと。全然それ悟ってねーよって思っちゃうんだよね。

片端を見に行ってないヤツは、逆端のこともよう分からん、と踏んどるでワテは。

受精、着床、誕生の瞬間は絶対ホットだったと思うんよねぇ。