医療機関のブランディングにとっては情報=説明が必要2
治療についても同じことが言えます。例えば、治療方法として腹部を切開して直接患部を取り除く「腹部切開」という方法があります。しかし、「患部を取り除く治療」という定義や説明がなければ、腹部切開は単なる傷害行為でしかありません。
このように、医療行為には全て説明が必要だと私は考えています。そして手術や治療方法、使用する機材などの医療行為に直接関係しないものについても、文章を使って定義付けや説明を行うことが重要だと考えています。
例えば、なぜ当院では西洋医学より東洋医学を重視するのか。なぜ当院はこの症例に力を入れているのか。どのような治療法を推奨し、患者さんにどうなって欲しいのか。こうした医療機関の想いや方針も、言葉にして説明しなければ伝わらないのです。
一般的な企業であれば、ロゴや短いキャッチコピーだけでその企業の想いや方向性が十分に伝わることもあるでしょう。しかし医療機関に関しては、それだけでは不十分なのです。医療機関が抱いている想いや方針、すでに行ってきた治療方針などを「言葉で伝えられる情報」として創生すること。それが、医療機関におけるブランディングの本質であると私は考えています。
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