詩篇 -Psalm- 6
以下は、3/16の受診後~3/23amまでに書いた詩です。
作品番号6-1
Untitled (“Veni”) Opus No.49(無題 作品No49)
ひとが輝くときって、
どんなときなんだろう。
そのひとが、好きなことをしてるとき?
そのひとが、仕事で何かを成し遂げたとき?
それとも、そのひとが、困難を乗り越えたとき?
うーん、いまの自分には、どれもしっくり
来ないんだ。
そうだ、いまのわたしなら、きっとこう言うな。
自分が社会で居心地のいい場所を
みつけられたとき!って。
(2020/3/16)
作品番号6-2
Untitled (“Veni”) Opus No.50(無題 作品No.50)
あのね、わたし、ここにくるまでの
みちのとちゅうで、いっぱい、
わすれものしてきたみたいなの。
たぶんね、そのなかにはね、
ほんとうにだいじなものが
あったのかもしれないの。
けれど、もう、もどってみつける
なんてことはできないの。
だって「じかん」という、なまえのみちは、
まえにしか、すすめないから。
あともどりを、ゆるしてくれないから。
だから、あたらしいだいじなものを、
「じかん」というみちのうえに、
あたらしい、だいじなあしあとを
あなたといっしょに、きざんでいきたいの。
(2020/3/16)
作品番号6-3
Untitled (“Veni”) Opus No.52(無題 作品No.52)
ひとりの夜は、
悔しさに
唇を血が滲むほど
噛み締めて、
進む道を如何とせんと、
頭を抱えて苦悩する。
双六のように、
行きつ戻りつ、
上がりの旗は、
未だ遥かに。
ふと足下に目をやれば、
また2マス戻るの指示がある。
2マス戻ったその先に、
一回休みの指示がある。
永久にこころの中で
種々の思いが逡巡し、
もとに戻って、
またやりなおし。
出口に行きたし、
出口は遠い。
それでも少しは
歩みをすすめ、
生きゆく術を、
いざ探らん。
(2020/3/19)
作品番号6-4
Untitled (“Veni”) Opus No.53(無題 作品No.53)
あのひとは、いつも
かたあしをひきずるように
あるいている。
まるで、あしかせを
されているような
おもいあしどりで。
あのひとのあしかせって、
いったいなんなんだろう?
あのひとじしんが
うまれもって、せおってきた、
ふくざつなおもいが、
あのひとを、
ふじゆうにしているのかな?
かおにはださないけど、
そんなの、なんてことないよ、
なんて、いまにもいいそうな
やわらかなかおをしてるけど、
きっと、ひとがそうぞうするより、
もっと、ずうっと、
あのひとは、だれよりも
つらいおもいと
たたかっているような
そんなきがして、
しかたがないんだ…。
(2020/3/19)
作品番号6-5
Untitled (“Veni”) Opus No.54(無題 作品No.54)
どうだ?くるしいか?
そういってねているあいだに
しにがみがわたしのうえに
のってくる。
わたしのしんけいで
おおきなかまを
するどくとがらせ、
わたしのくびを
いままさにかろうとしてる。
よわくてもろい
こころのなかを
しっこくのやみで
しはいする。
いきたいという
こころのこえと、
しにたいという
ほんのうの
うちなるさけびが
こうさする。
たすけてくれと
こえにしたいが
ここにはだれも
いやしない。
やられてしまう!
とおもったときに、
はっとめざめて
あさがくる。
きのうとおなじ
あさがくる。
(2020/3/19)
作品番号6-6
Untitled (“Veni”) Opus No.55(無題 作品No.55)
みんな、へいきなかおをして、
ふへいも、ふまんも
いだかずに
ただあたえられた、しごとする。
まいにちまいにち
おんなじじかんに
せきにつき、
がめんにむかって
もんくいい、
いかりにまかせて
つよいちからで、
きーぼーどから
よわいことばを
うちまくる。
みんなほんとは
いいたいけれど、
いえないままで、
こころのなかの
いかりというなの
かみこっぷに
ためて、つぶして…
くりかえす。
そういうことが
できないことが
わたしをいつか
くるしめて、
おちてこぼれて、
もどれない。
おわったことを
こうかいしても
わたしのために
なりゃしない。
みんなのためにも、
なりゃしない。
くるしくたって
とりあえず、
しょうめんむいて
あるかなきゃ、
なにもはじまりゃ
しやしない…。
(2020/3/19)
作品番号6-6
Untitled (“Veni”) Opus No.56(無題 作品No.56)
今度「お前は、この会社の
ガンなんだぞ」って言われたら、
こっちはこっちで言ってやる。
「お前こそ、パワハラ、そして
人格否定という名の社会のガン」だと。
それでもそいつが
下らん屁理屈言いつづけ、
次々ヒトを潰すなら、
神様の思し召しが、
いつか正しく
そいつに真っ直ぐ下るよう、
まいにちまいにち、
祈るのみ。
(2020/3/19)
作品番号6-7
Untitled (“Veni”) Opus No.57(無題 作品No.57)
ここは、戦場ではないけれど、
誰しも、何かと戦っていて、
何だかとっても、おかしいの。
いっぱい話をしてるのに、
全然話が噛み合わず、
結局誰もが和解をしたがらない。
そういうふうに見えちゃうの。
わたしは、わたしと、たたかって、
いっぱい、自分と話し合い、
話が噛み合うその日まで、
和解の道を探りたい。
(2020/3/23 am)
編集後記
何とかして、復職したい気持ちと、イヤな上司のいる職場に戻る自信がない気持ちが入り混じった頃の作品。
今の自分を他人が見たらどう思うのかな?と考えて書いてみたり、金縛りにあったときの事を、死神の襲来になぞらえて書いてみたり、いろいろ実験的な作品が多いかな?
全部ひらがなで書いている作品がいくつかありますが、そのような作品はリズムを確認するためと、テーマ的に漢字にするとキツく感じること、そしてちょっと小恥ずかしいところがあったからだと思います。
この頃は歩きながらでも書くほど、たくさん言葉が溢れてましたねぇ…。というか本能的に書かずにいられない状況だったのかもしれないです。
表現がストレートすぎるところもあって、それが読む人の心の傷を広げてしまうかもしれない…けれど、これがその時の私そのものだから、あえて手を加えずそのままここに掲載します。
※なお、Untitled (“Veni”) Opus No.51(無題 作品No.51)は別途「諫言集」に掲載してあります。
2020/4/22 DeoxyriboCo