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名古屋都市圏落穂拾い(尾西線を南から北へ)

名古屋都市圏の乗り潰し、これまで東に偏っていたので西の方の路線に乗ってみる事に。

太閤通から
普通|徳重
6819

例によって、太閤通近くの車庫にクルマを置いて太閤通駅へ。

滑り込んできた電車に乗り込む。
クーラーは効いているが、ひと月前ほどの「有り難さ」は薄めだ。
周りがさほど暑くないせいだろうか。
14時52分、名古屋着

名古屋から
普通|高畑
5573

東山線ホームに行くと、丁度いい感じに高畑行きがやってきた。
で、座ってしばらくすると、何となく居心地が悪い。
車内のステッカーを見たら「女性専用車」…まあ「強制力」はないはずだが、居心地の悪いところに居る理由もないので、そそくさと隣へ移動する。
久々にやらかしたような気がする。

岩塚駅。
それにしても駅が微妙に古い感じだ。
なんというか名城線の初期開通区間よりは新しめだが、それでも全体的に渋い色調というか…
調べたら、この辺りは昭和50年代後半の開業だとか。道理で「渋い」はずだ…

15時10分、高畑着。
これにて東山線は完乗。

春田から
普通|四日市
クモハ313-1310

高畑から名古屋市バスの「金山22」で、まったりと涼をとりながら移動。
春田駅に着いたら、乗る列車まで15分待ちという絶妙なタイミングだった。

やってきたのは313系の2連。冷房は控えめな感じだ。
2分遅れの57分、春田発車。

16時5分、永和。
駅舎は小さくなったが、雰囲気の長閑さは変わらず。

白鳥信号場で名古屋行き上りローカルとすれ違い、

11分、弥富着。
尾西地方の比較的大きな街の玄関口だが、閑散としていた。

弥富から
普通|豊明
6413

関西本線の列車を降りると、すでに名鉄の列車がホームに入っていた。
これはなかなか嬉しいサービスだが、時間によってはこんなに上手く接続していないのかなと思うと、運が良かっただけかも知れない。
19分、発車。

駅を出て、阪急伊丹線の塚口付近よりはやや緩めの、それでも急なカーブを曲がり終えると勢いよく走り出し、高架を駆け上って駅のようなところを通過。
2006年に廃止になった弥富口の駅跡だ。

最初の停車駅、五ノ三。
ホーム向こうの景色は、まったりとしたローカルな雰囲気だ。

24分、佐屋着。
この辺りでは大きな街だ。構内には須ケ口行きの列車が発車を待っていた。
ここから複線区間に入る。

それにしても、この列車は自動放送はなく運転士がマイクを通じて、次駅の案内をしていた。
バスでも自動放送があるというのに…なかなか面白い。

29分、津島着。
すでに隣で一宮行きが待っていた…

津島から
普通|一宮
6830

津島駅は尾西線と津島線の分岐駅だが、1面2線…
多分尾西線の列車と、津島線の列車がバッティングしないようにダイヤ調整しているのだろう。
スジ屋(運行管理係)さんのパズルのようなダイヤ調整に脱帽する

一宮行きは2両編成。
先日常滑線で乗った列車とよく似ている。今度は自動放送が完備されている列車だ。
35分、発車。

なかなかダイナミックな転線で尾西線へ。真っすぐ延びているのが津島線で、左へ分かれていくのが尾西線だ。
もっとも、これまで乗ってきた線も尾西線なのだが、なんとなく「支線的」な雰囲気がある。

線路は細く、道床もやや薄めで電車もガタピシ車体を揺らしながら走っている。
しかし不安感はまったくなく、昔話に出てくる電車の走る描写ってこんな感じだったかな、と郷愁感すら覚える。

森上手前でそれまで複線だったものが。いきなり単線に。

48分。森上着。津島行きとすれ違う。
津島から一宮の、丁度真ん中あたりか。

そして単線のまま…ますますローカル度が増してくる。
チンチン電車が走っていてもおかしくないシチュエーションだ。

萩原手前で東海道新幹線をくぐり、

その萩原で津島行きとすれ違う。
すれ違い駅には必ず列車がいるので、見た目のローカルさとは裏腹に、尾西線そのものの列車本数は多そうだ。

59分、苅安賀着。
津島行きとすれ違う。多分一宮までもうすれ違いはないだろう。

新駅舎建設中の観音寺を過ぎて、

17時8分、終点の名鉄一宮着。
これまでの長閑さとは一変し、2両の電車は大ターミナルの一角に着いた。特急や急行が勢いよく滑り込んでくる中では、「場違い」感すら感じる。

名鉄一宮から
普通|玉ノ井
6828

感覚的には弥富〜津島〜一宮で尾西線は乗った気になるが、正確にはもう少し先まで路線は延びている。
発車20分前からすでに列が出来ていた。それを見て「まだ大丈夫だろう」とコンコースで用を済ませ、5分ほど経ってから再びホームへ行くと行列が倍以上に長くなっていた。
一宮から玉ノ井は毎時2本だ。これを逃すと次は30分後・・・だから客も必死になる訳で・・・

20分、入線。
2両編成の電車で、あっという間に席が埋まる。
数駅しかないので、立ちんぼでも疲れないだろう。
28分、発車。

すぐ本線から離れ、最初の停車駅・西一宮着。
これだけなら、かなり近代的な鉄道風景なのだが…

発車するとすぐ高架を降りて、薄めの道床の地上区間へ。
名鉄さんには申し訳ないが、このガタピシ感が無いと名鉄ローカル線に乗った気がしない。
開明、奥町と過ぎ、

37分、終点の玉ノ井着。
これにて尾西線完乗。

玉ノ井から
普通|一宮
6828

乗ってきた列車でそのまま折り返す。

今度は、固定クロスシートの反対向きに座ってみる
40分、発車。

日が暮れるのが結構早くなってきた。
入道雲に光る夕陽だけが、夏の名残を見せてくれるようで切なくなってくる。
降りる客はほとんどなく、奥町、開明、西一宮と倍々ゲームのように客が増えていき、

49分。終点の一宮着。
名鉄のこの型の電車は、かなりのオールラウンダーのようであちこちの線区で使われているらしく、この線区とは関係のない「西尾」の幕まで用意されているようだ。

名鉄一宮から
快速特急|豊橋
3219

「シメ」は快速特急に乗ってみる。

今度こそ特急型に…という願いは空しくも外れ、

ロングシートの普通車に乗車。犬山から乗った時と同じパターンだった。
特急車に乗りたいのなら、指定席の後ろに座ればいいのでは…という声が聞こえてきそうだが、空いてる車両を・・・と意識したらこうなるので趣味を取るか、快適性を取るか・・・悩ましいところだ。
18時1分、名鉄一宮発車。

空いた最後尾から展望車代わりに後方の流れる景色を眺める。
普通車自体は快適で、ただ特急型に乗れなかった「趣味的」養分が不足しているだけだったので、こういう景色を見ているとそういった「鬱憤」が晴れるようで気持ちいい。

4分。国府宮着。
ここを出ると名古屋まで停まらない。これも気持ちいい。
ところで何故国府宮に停まるのか?と思ったが、地図を見て納得。稲沢市の市街地なのだ。
JRの快速は通過する稲沢を、名鉄の速達列車はしっかり停めて利用者を確保している・・・JRと名鉄で「戦略」の違いはあるとは言え、「かゆいところに手が届く」的なサービスを名鉄は展開している、という事か。

津島線と合流して須ケ口を通過。
続けて車両基地を通過…こんな所に車庫があったとは…

「激狭ホーム」で有名だった西枇杷島を通過。
待避線があったものの、ホームの幅がほとんど無くて有名な駅だったが、今はホームも拡幅され普通の駅に…

犬山線と合流し、庄内川の上で岐阜行き特急とすれ違う。
だいぶ暮れてきた。

貨物列車と併走してるな…と思ったら地下線に入り、

17分、名鉄名古屋着。
普通車だったのは残念だったが、流れゆく夕暮れの景色は見ていて楽しかった。

国際センターから
普通|徳重
6116

名鉄百貨店で買い物を済ませ、地下街を彷徨い歩いていたら強制的に柳橋あたりに放り出された(笑)
で、何故か地図を見たら国際センター駅が近そうに見えたので歩いたら…遠い!遠い!!
15分ほど歩いて汗だくになりながら駅に到着。ホームの天井クーラーで生き返った頃、

徳重行きが到着。
まあ例によって混んでいるが、下車駅が次の次だから我慢する。
51分。久屋大通着。

今回の落穂拾いは、これにて終了。
【令和6年8月27日乗車】

【完乗】名古屋市交通局 東山線
    名古屋鉄道 尾西線

名古屋市交通局 桜通線 太閤通~名古屋 0.9km
            国際センター前~久屋大通 2.4km
        東山線 名古屋~高畑 6.6km
JR東海 関西本線 春田~弥富 8.9km
名古屋鉄道 尾西線 弥富~名鉄一宮~玉ノ井 30.9km
      名古屋本線 名鉄一宮~名鉄名古屋 18.4km

小計 68.1km




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