【実例】歯科の自費コンサル合計3社に依頼した結果
こんにちは、ケイです。
今日の内容は…
という悩みについて、答えていきたいと思います。
結論から言うと、ウチの歯科は合計3社のコンサルを受けたことがあります。
価格は月20万円〜35万円ほどでした。
ただ、実際にコンサルを受けてみた結果、必要ないというのが率直な感想です。
その理由と、解決策について詳しく解説していきます。
歯科の経営に関する情報は無料で手に入る時代
今の時代はネットで検索すると、無料で情報が手に入ります。
これは、歯科経営に関してもそうで、自費率を上げたり、売上を上がる方法も無料で提供している人がいます。
例えば、Google、YouTube、SNS、を検索すると、
歯科経営
自費率の上げ方
などの情報が、いっぱい出てきますよね?
しかし、裏を返せば、逆に情報がありすぎて、
というように、正しい情報を判別しづらい状況とも言えます。
ただでさえ、日々の業務で忙しいのに、ネット上の大量の情報の中から精査して、正しい情報を探すのも骨が折れます。
だから、コンサルを受けて、手取り足取り教えてもらう方が楽だと思ってしまうものです。
それに…
という期待感もあると思います。
コンサルを入れる前に、自分の医院の問題点を明確にすること
コンサルを入れると考えているのであれば、その前に、自分の医院の問題点を明確にすることです。
まずは、どこからやりたいか?
というのを絞ると、答えはネット上にあるんですよね。
あとは、それをやるかだけの話になります。
しっかりやれば、売上げが上がらないということはありません。
ただ、足りてないというところを補えるコンサルであれば、私は依頼してもいいと思います。
例えば、
という場合は、それを得意としている人を入れるとか。
そのため、歯科ではなく、Googleの口コミやネットに詳しい別の業種の人でも良いと思います。
(むしろ、コチラの方が料金も抑えれる可能性が高いです)
【事例】3社の歯科コンサルに依頼
冒頭でもお伝えしましたが、ウチの歯科医は合計3社にコンサルを依頼しました。
コンサルを入れた理由は、
と、院長に相談されたことがキッカケです。
私も、一度コンサルというのを見てみたかったので、
「良いんじゃないですか」
と答えて、依頼することになりました。
院長は学びたい姿勢が強いこともあり、その後、合計3社に依頼することになったわけです。(※あとは経費になることも要因の1つとしてあります)
コンサルを実際に受けてみて感じた最大のメリットは、強制力が働くことでした。
コンサルを入れた結果、スタッフがアレルギー反応
しかし、コンサルを入れてやるということは、スタッフも一緒に学びましょうということ。
例えば、
こんな風に、宿題を毎回出してくれる会社もありました。
ただ、これをやるのはスタッフの仕事であり、正直めんどくさいと思うものです。
その結果、スタッフのアレルギーが勃発。
患者さんも来てて上手く行ってるのに、
と思っていたスタッフもいました。
【歯科コンサル1社目】自費が取れているメニュー表を改善しろと言われる
それでは、ここからはウチの医院が依頼したコンサル会社の事例を簡単に紹介していきます。
まず、1社目のコンサル会社について。
ここは、週に一度コンサルタントの方が医院に来られていました。
そして、パソコンでパワーポイントの資料と、それをコピーした用紙を見せられて、
という感じでスタート。
その中には、患者さんに見せるためのメニュー表を改善した方がいいというものもありました。
メニュー表は、私が作ったものを各ユニットに置いて案内して、自費も取れていたのですが、
ということを指摘され、
と言われました。
それを聞いた、私を含めスタッフの人達は、
「めんどくさい」
の一言。
これにより、仕事が増えて全員の負担が増えてしまいました。
【歯科コンサル2社目】問診票を改善しろ→誰でも分かる一文を追記しただけ
次は、2社目のコンサル会社について。
ここは、問診票の改善を指摘されました。
ということで、
のような、簡単な一文を追記しただけの問診票を作成。
「そんなの、誰でも分かるわ」
と思うような内容で、肝心なコミュニケーションのやり方については教えてもらえませんでした。
もちろん、これだけで自費が取れれば苦労しません。
結局、コミュニケーションと、患者さんを「ファン」に出来るかどうか?
これが、最も大事だと思うんです。
この最も大事な部分が抜け落ちていたので、もちろんこの会社のアドバイスにより医院が良くなることはありませんでした。
【歯科コンサル3社目】スタッフ全員の適性検査を実施!
最後、3社目のコンサル会社について。
ここは、主に経営に関するコンサルでした。
みたいな内容で、まずスタッフ全員の適性検査を受けることになりました。
具体的には、
「この人は、どんなタイプの人なのか?」
ということを検査で調べて、どこの組織に配属するかというもの。
この検査は、多くの大手企業もやっているようで、
とのこと。
しかし、そもそも大企業とウチの医院とは、スタッフの数から、入れ替わりなど、何もかもが違います。
そのため、これをやる意味をスタッフも感じることが出来ず、ヤメてしまいました。
結果的に、ウチの医院では3つの会社にコンサルを依頼した結果、大した効果はありませんでした。
ただ、
ということを必要としている医院は、コンサルがキッカケで変わる可能性もあると思います。
それに、院長は経営者として孤独な面もあるため、寄り添ってくれるという意味でも、必要なケースもあると感じました。
コンサルを入れると周りのスタッフを巻き込むことになる
歯科でコンサルを入れる大きな問題が、人を巻き込んで受けないといけないところです。
ただ、経営コンサルなど、人を巻き込まないコンサルもあります。
しかし、結局は、そこでの内容をフィードバックして、自分の医院に落とし込んだ時点で、スタッフを巻き込むことになるんですよね。
そうしないと、成長はできないんですけど、もっとシンプルに考えてもいいんじゃないかなと、私は思います。
コンサルを受けて、それを活かしていくとなると、自分なりに考えなければいけません。
そうなると、またゴチャゴチャしてしまいます。
これ結構、失敗しがちなパターンだと思うんですよ。
何が正解か、分からなくなってくるみたいな。
そもそも、コンサルタントは経営者ではなくサラリーマン
例えば、お金を払ってるからコンサルタントの人を信用して、やるという院長って多いと思うんですよね。
ただ、教える方が本質的なことを教えていなければ、絶対何かしらの障害が生じてしまいます。
そもそも、コンサルタントの人はサラリーマンであり、経営者ではありません。
だから、他の医院のデータなどが集まっていたとしても、全く経営をしたことはないので、一番大事な考え方(思考の部分)などは教えられないんですよね。
その結果、
みたいな、ズレたアドバイスをやってしまったと思うんです。
理想のコンサルタントとは?
私が、最も理想とするコンサルは、
これは、過去にその人も通ってきた悩みだから、解決方法が明確に分かるから。
それから、目線も下げれるし、共感もできるからです。
私も過去に経営セミナーなど受けたことあるんですが、話が大きいんです。
例えば、個人がAmazon、スターバックスなどの超大手の経営戦略などを学んだところで、全く活かせないと思うんですよね。
院長と私の2人で受けるコンサルもありましたが、宿題が多くて宿題に追われて終わるみたいな。
それよりも、
こういう、すぐに取り組めることの方が効果が見込めるわけです。
自分の25%くらい先を行ってる先輩の場合、それを真似する方が、速攻性もあって、お金もかかりにくいと思います。
もし、スタッフに、
「これ、やる意味あるんですか?」
と聞かれても、
と答えると、スタッフも腑に落ちると思うんですよ。
やることは1つに絞った方が成果は出る
それに、一度にアレもコレも言われても、人って忘れてしまうじゃないですか?
であれば、やることを1つに絞って、そこに一点集中した方が、スタッフの人達も取り組みやすいし、成果も出やすいと思います。
例えば、私も何度も言ってるように、まずは新患を増やすために、Googleの口コミを入れてもらう。(①方向性を決める)
そのために、スタッフは愛想を良くして、患者さんにGoogleの口コミ用のQRコードを記載した名刺を案内する。(②実践)
これで成果が出てきたら、次のステップとして、自費を増やすために、各ユニットにメニュー表を作って置いておく。(③次のステップ)
患者さんから、自費のメニューについて聞かれたら、断りやすい雰囲気を作った上でサラッと軽く案内する。(④再度、実践)
このように、①〜④のステップ形式にすると、難しくないと思うんです。
実際、ウチの医院は、この①〜④を愚直にやった結果、年間2000万円の状態から、1億円を突破しました。
それに、一度に何個も同じことをやろうとしても、分散してしまって、結果は出ません。
1本の針だと刺されたら痛いし突き刺せますが、何本も針がついた剣山みたいなのって、あまり痛くないじゃないですか?
あれと同じだと思うんです。
なので、コンサルに依頼する前に、まずは1つにやることを絞ってみることをオススメします。
まとめ
今回は、ウチの医院の実体験を元に、歯科コンサルについて解説してきました。
もし、Googleの口コミ、メニュー表の冊子など、やり方(作り方)が分からないという場合は、クラウドワークスやココナラなどに依頼すると作ってくれます。
料金も手頃なので、よかったら参考にしてみてください。