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リズム系えほん♪樋勝朋巳さんの絵本
「きょうはマラカスのひ」という絵本に出会ってから、ひそかに樋勝朋巳さ
んの絵本のファンである。それはそれはしずかに衝撃を受けた。衝撃的だったのだけれど、ひそやかに、しずかに、触れていたいのだ。こっそり。
実に奇妙なキャラクターたちが登場する。服装も、趣味も、全体の色合いも、何とも言えない雰囲気を醸し出している。
なかでも「たいこ」が大好き。リズムに寄ってくるみんなと、それを蹴散らかしてしまったワニクンの孤独も。でも、それもリズムの楽しさが勝って、最後はみんなで楽しく「ワァー!」と盛り上がる。
樋勝朋巳さんの絵本は、小さな感情の機微が、ささやかな救いがある。優しくて、楽しくなる。
新刊の「チキカングー」も、おしゃれなわんちゃんがおしゃれなタンバリンをたたきながら歩く。それにつられて、みんなで歩く。迷子になったぼっちゃんも、その列に加わって、無事に家に帰る。「チキカーン チキカーン チキカーン グー」って。ただそれだけなのに、こころがあったかくなる。