三流のすすめ/安田登 読書感想文
学生時代の時から色んな、ほんとに色んな事をやってきた三流の安田登さんが、三流の良さや生き方について書いた本。
三流の人を、本書では「いろいろなことをする人」という意味で使っています。ですから「他流」と言ってもいいかもしれません。(中略)
すなわち、一流とは「一つのことの専門家」、二流とは「二つのことの専門家」という意味。
そして【三国志】で有名な魏の国にいた劉劭が書いた【人物志】という本では、一流の人や二流の人に国を任せてはいけないと言います。たとえば法律の専門家に国を任せると、法を守らない人を排斥したり、法律を守らない国を「悪い国」だときめつけてしまうからです。しかし、国家の経営はそんな単純なものではない。
では、国を任せることができる人はどんな人かというと「三流の人」だと言うのです。いくつもの専門を持つ人、三流以上の人でなければいけないと。
飽きっぽい、ものにならない、役に立たないという特徴を持つ三流ですが、もう一つ特徴は「評価の否定」です。誰も評価してくれないし、自分からも他人の評価を求めない、それが三流です。
「おもしろい、おもしろい」と一緒に楽しんでくれる人以外は「なにやってんの」「なにがしたいの」と冷ややかです。
しかし、周囲の期待もない分、プレッシャーもない。好奇心と目移りの赴くままに、わくわくのびのびといろいろなことをトライできます。そして、なんと言ってもやってること自体が楽しい。楽しくて仕方がない。それが三流です。どうやったら楽しめるか?それは後ほどお伝えします。
このあと三流の楽しみ方や、飽きっぽいのにできる理由。と続いていきます。
スティーブ・ジョブズが言ってた「コネクティング ザ ドッツ」を思い出した。安田登さんは役に立たないと言ってるけど、絶対「能」にも影響しているし、役立ってると思う。
こんな人生にしたいな、と思った1冊でした。