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息子が大人になってから気づいたサッカーの本質とは

育成の奥底に潜んでいる大切な価値観を忘れてはいないだろうか。

サッカーは誰のため。
ボールを蹴る楽しさ。
笑顔がある。
沢山の笑い声と心地よい汗。

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無心に。
ボールを追いかける。
青空の下。
小鳥の囀りとセミの鳴き声が響き渡る。

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昼メシの時間。
至福なひととき。
お母さんがお弁当を作れるのはこの時だけの特権。
お母さんのお弁当を今しか食べられないことに気づくのはいつだろう。

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上手くなれば、もっと好きになる。
戦術を知っていれば試合も勝ちやすくなる。
勝つことによってもっと好きになる。

新しい指導方法、洗練されたカリキュラムの模索。
どうしたら子ども達が上手くなるのか。

そう思って、前へ進んできた。
Jクラブと提携もした。
サッカーをビジネスにするベンチャー会社とも組んでみた。
でも決定的に何かが足りない。
なにか大切な大きな忘れ物がある気がしてならなかった。

試行錯誤。
自問自答。
葛藤の日々。

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どんなに上手くても、好きな人には敵わない。
どんなに好きでも、楽しんでいる人には敵わない。

上手いとか下手とか関係無くて誰でも楽しめることを頭ではなく感覚で感じられたら。
感性を磨けたら。
きっとサッカーは素敵になる。


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子ども達を見守る眼差し。
暖かい眼差しに見守られて子ども達は成長していく。

無理矢理ボールを蹴りに行く必要もない。
スイッチが入るまでのんびりと待ち続けるのも大人の役割。

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上手いとか下手とかなんてどうでもいい。
楽しければそれでよいではないか。

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もっと自由に。もっと楽しく。

大自然に囲まれて。
セミの大合唱が響き渡る中で。
ここでボールを蹴っている。
ここで同じ空気を吸っている。
ここで一緒に笑っている。
ここで一緒に汗を流している。

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それだけで幸せ。
それだけで感謝しかない。

大人になったとき。
やがて何が大切であったか気がつく日が来るであろう。

やり続けていくと何のためにボールを蹴っているのかわからなくなる時もある。

楽しむことを感じないでサッカー人生を終えてしまうことだけはさせたくない。

コーチはサッカーの楽しさを伝えられることが一番の役割。

人生は長い。人生はこれから。
人生の価値はサッカーが上手いだけでは決まらない。

ビデオカメラ片手に息子のプレーに一喜一憂していた父と母。
スパイクを一緒にサッカーショップで選んだことや、メッシのユニフォームをプレゼントしたクリスマス。

あの頃はトレセンを気にしたり、J下部や強いチームばかり探していたけど、それは親が気にすることでは無いことに今頃気づいた。

今は息子が笑顔でサッカーを楽しんでいたシーンばかりが思い出される。

サッカーは人生の全てではないが、サッカーが空気の様な存在になれたら素敵だ。

サッカーを楽しむ。
サッカーの温もり。

息子が大人になってから気づいたサッカーの本質なのかもしれません。

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